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2008年11月23日
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テーマ: たわごと(27805)
カテゴリ: カテゴリ未分類


そうだな、そのときに会おう、そのときに話そう。

私たちは三人でよくいた。最初はもっとたくさんの人間がいた。長い年月を経て、私たち三人が残った。京都の友人は映画のカメラマンになった。ここ数年はずいぶんと売れっ子になった。今回の出稼ぎはとある俳優の第一回監督作品の撮影を担当するためだった。それが一段落したということなのだろう。

それで私たちは二人になった。私たちは二人になって何を話そう。夜の街を二人で歩いて、きっと私たちは空を見上げるだろう。少しばかり感傷的になって、世界にたった二人だけが取り残されたように感じることだろう。(だがそんなことはもちろんない)。私たちはそれからターミナル駅の雑踏で別れる。「ほなまた、連絡するわ」。友人はそういう。

そうだ、そんなことはもちろんない。あとどのくらい続くかはわからないけれど、それぞれの日常に戻っていくだけだ。私たち二人の記憶は私たちのなかだけにあり、それぞれの日常の隙間にどのようにしてか、しまい込まれていく。そんなことはけして特別なものではない。当たり前のことだ。

彼は深夜、ひとりで対面した。そこには当直の係の者しかいなかった。彼は亡骸をしばらく見つめ、その場を辞した。駅前でタクシーをつかまえ、宿舎のある町の名前を告げた。環状7号線を西へ、タクシーは走った。それから彼は泣いた。






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最終更新日  2008年11月23日 15時27分34秒 コメントを書く


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