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2009年02月01日
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テーマ: たわごと(27805)
カテゴリ: カテゴリ未分類
友人が18歳のときの手作りの詩集をコピーした。綴じられた本を開いてガラス面に押しつけることになるので、注意深く、ていねいに扱わなければならない。綴じられた側を本では「のど」と呼ぶ。手作りのこの本は、のどの部分が大きくは開くことができないので、のどに近い行はうまくコピーすることができない。
コピーを終えると、原本と照合し、コピーできなかった部分を入力し、これを出力してコピーに貼り付けることにする。

そのようにしてコピーを数部つくり、友人数人に送る。
詩集は梱包し、当の友人の妹さんに書留で送った。

年末に友人の蔵書を引き受けてくれた古書店の主人より、友人本人による詩集が紛れていたと連絡があった。東武線、京成線を乗り継いで、古書店を訪ねて受け取ってきたものだ。昼下がり、はじめて降り立ったその駅は、小さな商店が身を寄せ合うようにして軒を連ねていた。歩く人の姿もまばらだ。店に入ると古書店の主人は座るように言い、時間をかけてコーヒーを淹れてくれた。

中学1年の担任の教師だったか、15センチメートルほどの定規をかざし、これはわずかこれほどの長さだけれど、15センチメートルの端から端までをいくつもに切り分けるならば、それは無数にあるということで、理論的には15センチメートルの距離は無限ということもできるのだと私たちに話した。
友人の生はあるときにはじまり、そうしてすでに続くことはないのだが、そのように考えれば、友人の生は無限にあり、生きている。

古書店の主人はそうして、詩集を取り出して見せた。








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最終更新日  2009年02月02日 01時03分41秒
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