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瑞兆・怪異ネタ 北斉書その3です。
個人の伝に世の人はそしった。という言葉がたびたび出てくるので世論もある程度形成されてたんですね。
後主・高緯
(P134)武平四年(573)春正月、ギョウ都、并州ではいずれも狐の妖怪が現れ、髪を切られる人が多かった。
★カマイタチみたいな妖怪でしょうか。
(P134)夏四月癸丑、皇帝のほこらに祈りをささげた。その祭壇には草で出来た囲みがあったが、その内側に突然轍が現れた。
★車もないのにわだちが!めでたい事として天下に布告したそうですがめでたいのか?
(P135)五年春五月、大変なひでりとなり、晋陽で死んだ魃(はつ。干害を引き起こすと言う鬼)を得た。その長さは二尺で、顔と頭頂にそれぞれ二つずつの目があった。
★ひでり鬼も死ぬほどの日照り・・
安徳王
(P182)高延宗が敗北する以前のこと、ギョウの役所で書類に二つの「日」字が連続するのを見た。
★好事者が徳昌と言う年号と合わせて、延宗の二日天下(帝を称した翌日には負けてる)のことだとしたそうですが、さすがにこじつけ過ぎるのでは。。
トウ泰
(P188)突如として朱色の服をまとい頭巾をかぶった者が数千人現れて官署に侵入し、「トウ中尉を捕らえる」と言い、宿直の兵士たちは皆驚いた。(中略)朝になって門の鍵を見てみると異常はなく、昨晩入ってきたのは人間ではなかったことがわかった。
誰もがトウ泰は必ず負けると思った。
★やっぱり敗死しました・・
陸法和
(P409)(火船を放っても)逆風のためうまく行かなかったが、陸法和が白羽扇を手に取って風を扇いだところ、風向は逆転した。
★出自不明の怪僧(一人称が拙僧なので多分)。他にもちょっと怪しげな不思議エピソード多数で面白かった。
(P410)陸法和の軍が白帝城に宿営した際、ある人に「諸葛孔明は紛れもなく名将である。私は彼にまみえた。それによると、この城のかたわらに孔明が弩とその矢を一斛ほど埋めたと」そこで目印を差してその場所を掘らせたところ、その通りであった。
★これはあらかじめ埋めとけばいいですよね。孔明を意識してるのに道教でなくて仏教系なんですね。
王琳
(P420)居住していた家屋の棟が理由もなく剥がれ落ち、赤い蛆虫が数升出てきて地面に落ちると血となり、ピクピク動いた。また、龍が門外に出て霧が巻きおこり、昼だというのに暗くなった。
★敗戦の予兆だったようです。個人への警告のために龍が出るのは珍しいかも。
徐之才
(P428)かかとの腫れを患っている人がいたが、この病の治療法を知る医者はいなかった。徐之才が「これはハマグリの精による病である。船に乗って海を航海した時に、脚を水中にたらしたからだ」と言った。
★それでかかとを切開するとハマグリが二個出てきたそうです。ハマグリの精って人間にとりつく(?)んですね。
あと、きれいな色の頭骨を見つけてナイフの鞘にした人も出てきたけど、まさか人骨製・・?
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