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2008年02月26日
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テーマ: お勧めの本(8118)
カテゴリ: 読後感想文



新刊が出ると必ず読んでいたのだが、

家族との絆や、自分の居場所、

そういうものを模索している人だと思っていた。


そして、子どもを身ごもり、

産むと決めた日から、

彼女の不幸はまた別のステージに移ったような気がする。

お腹の子供とは別の男性、

高校を中退して東由多加率いるミュージカル劇団

「東京キッドブラザース」に入団したときから

腐れ縁のように続いていた東さんと、

子どもを育てる決心をする。

その詳細は『命4部作』と呼ばれる

『命』『魂』『生』『声』に書かれている。




そしてその後の彼女の喪失感を埋めるかのように

書かれたのが本書である。

最近読んだ本。



「柳美里不幸全記録」

これは、相手からは白紙のまま戻ってきてしまう

東さんとの交換日記として毎日が綴られている本である。

約5年間の間に起こった

彼女の処女作『石に泳ぐ魚』出版差し止め裁判のこと、

そして朝日新聞に連載していた「8月の果て」打ち切り、

今、一緒に暮らしている珍念さんこと年下の「彼」との出会い。


そして日常のこと、

「8月の果て」の取材からはじめたマラソンのこと、

旅のこと、そして仕事のこと、

子どものことを綴りながらも

東さんの不在を嘆いている。


理解できない子どもの言動、

自分の存在が危うくなるような不安、

色々な目に見えないものに翻弄されながら、

あちらの世界を感じて垣間見ながら綴られる文章は

まるで白昼夢の中にいるのかと錯覚することすらあった。



人とのかかわりがうまくいかない彼女が

幼稚園に入れたときのことや

小学校入学、色々な子供のライフステージに

関わる様子、そのときの真情などを吐露しており、

不器用に試行錯誤しながら歩んでいく様子は

見ていて痛々しい。


それなのに読んでしまうのは

あたしの中にも出歯亀根性があるからなのだろうか?


夕食は

●れんこんのきんぴら

 れんこんは縦半分に切ってから薄くスライス。

 ニンジンも同じように薄く切り、

 ごま油で軽くいためてから酒・砂糖・醤油で

 煎り付けるように火を通し、

 仕上げにたっぷりのゴマを振り掛ける。

●なんちゃって焼肉

 先日作ったおからこんにゃくを使った焼肉風。

 薄くスライスしたおからこんにゃくは

 フライパンで焼き目をしっかりとつけ、

 焼肉のタレを絡ませて出来上がり。

 仕上げに長ネギのみじん切りとゴマをパラりと。

 トマトがなかったので、ゆでたブロッコリーを添えて。

0225

●鮭チャーハン

 鮭は焼いてほぐしておく。

 具は卵と鮭・長ネギのみじん切り・

 半端に残っていたしらす干し。

 味付けは鮭の塩分に気をつけて少し控えめに。

●味噌汁

 油揚げと長ネギ・白菜。

 龍一に「今日のごはん何?」と聞かれたので

 「龍一が作ったこんにゃくだよ」と答えた。

 「このお肉やわらかくておいしいね」というので

 こんにゃくだということを黙っていて、食べ終わってから

「これ、お肉じゃなくてこんにゃくだったんだよ」というと

「うん、知っていたよ。

 肉に似ているけど、こんにゃくじゃないかと思っていたよ」と

 あたしが騙すはずが、実は龍一に騙されていた。

 あたしの感想は「やっぱり肉のほうがうまい」ということ。

 確かにおからを入れてあるので、

 跳ね返るような弾力のある歯ごたえがなくなり

 しっかり食べれる、という感じはとてもよく分かる。

 冷めてからのほうが、味がしっかりしみておいしかった。









そしてもうひとつの伏線。

東さんが亡くなる前に言っていた希望のひとつ、

「たけはるくん(彼女の子どもの名前)に

絵本を書きたい」

その遺志を引き継いで、7年経った今、

絵本の出版にこぎつける所でこの本は終わっている。


とてもきれいで分かりやすい文章を書く作家だと思っている。

そして若いころからずっと、

「死」の影をすぐ隣に潜ませている人だと。


不幸が好きな人や、

不幸に好まれてしまう人というのは必ずいると思う。

あたしがトラブルに巻き込まれるように。

自分では自覚していなくても、

言動から結果的にそういったものを

引き寄せてしまうのだろうか。

その答えはあたしには分からない。

だが、同情してやさしく手を差し伸べたくなる場面とともに

突き放してしまいたくなる気持ちにさせてしまう人だと感じた。

この不器用さとこれからも付き合っていくのだろうか?

それも分からない。

だが、

学生時代からのファンとしては、

やきもきしながらも

これからの彼女のいく末を

見届けたい気持ちには変わりはない。









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最終更新日  2008年02月28日 12時24分26秒 コメント(4) | コメントを書く
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