世界漫歩

世界漫歩

December 27, 2006
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カテゴリ: 世界漫歩



登頂成功の4年前の1861年に、マッターホルンに挑もうとイタリア側の麓にあるブルーユまでやってきたウィンパーには、三つの困難が待ち構えていた。

その第一は、言うまでもなく、自然の厳しさである。
岩や氷の険しさ、そして不安定さ。
この山は、氷河から高さ1500メートルに及ぶ絶壁を、めぐらせている。

それから忘れてならないのは、この山の形がもたらす、気候の激しさと不安定さだった。
マッターホルンは、年中雲を吐いている。
下から眺めると何でもなさそうな雲だが、その中は風と雷の巣らしい。

第二の困難は、山に対する人々の恐怖感だった。
外観から覚える恐怖感だけでなく、山上には魔物や妖怪、さまよえるユダヤ人や地獄へ落ちた亡霊たちが住んでいると、信じられていた。

こんな山には、むやみに近づかないほうがいい。
魔物たちを怒らせると、復讐に岩を落としてくるに違いない。

周辺に住む村人はそのように考えているので、この山の話をすると、すっかり大げさに熱狂的になったりして、普通にものが言えなくなってしまう。

だからガイドたちは、何とか言を左右して断るか、逃げる口実を探したようだ。
その中で、カレルだけが登頂の意欲を持っていた。

当時の地元の人たちは、マッターホルンをアルプスだけでなく、世界で一番高い山と信じていた。

第三の困難は、自国の山を外国人に初登頂させまいとする、ナショナリズム競争意識だった。

スイス写真集の7月28日「チューリッヒまで」、7月30日「氷河特急」、8月1日「カンデルシュテークまで」の記事は、「片瀬貴文さんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
をご覧ください。

この写真は、「ソフィさんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/katase/
に出しております。
上記アドレスをクリックすれば、見ることが出来ます。





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Last updated  December 27, 2006 01:27:23 PMコメント(0) | コメントを書く


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