悪い予感が的中してしまった、 7日のH3ロケット1号機打ち上げが失敗した。
第 2 段エンジンに着火するはずのタイミングで電源系統に異常が あったと 8日夜に発表があった。
2
月
17
日の打ち上げ
の際
、機体と地上設備をつなぐ通信・電源の各回線を発射直前に一斉遮断する
時
、想定を超える電気ノイズが発生
し、
その影響で機体1段目の制御コントローラー内で誤作動が起きて電源スイッチがオフになり、機体異常として自動停止
、打ち上げは中止になった
。
対策としてプログラムを変更 し、 各回線を段階的に遮断することでノイズを抑えられたという ことだ 。
この 22日の発表を聞いて、 自分はこの時点で違和感を感じていた、原因解析と対策内容が拙速である。
2月17日の打ち上げ中止と3月7日の打ち上げ失敗の原因に共通する単語が「電源」である、ロケット機体の1段目の電源も、第2段エンジンの電源もバッテリーである。
20年以上前に初めて打ち上げられたH2Aロケットのバッテリーと比較して、H3ロケットのバッテリーはかなり変更していると思われる(まさか パウチ容器に入った リチウムイオン電池ではあるまい)、打ち上げコストを半額(50億円)にするために全ての構成部品を絞っている筈で、バッテリー容量も減らしていることが想定できる。
発射直前に一斉 に電源を 遮断する と 電気ノイズが多くなるのでプログラムにシーケンスを追加したと表現しているが、機体の供給電源が急に切替って、単に電源電圧が過電圧あるいは低電圧になりプロテクション働いて停止した言うことではないか。
反対に、 第 2 段エンジンに着火する 時、電源電圧が低下して不発に終ったのではないか。
どちらもバッテリー容量が不十分であったのではないかと考えられる。
第 2段エンジンはH2Aの改良型で、ロケット側にある点火の信号を送る機器などに違いはあるものの、エンジン側の機器は基本的に同じ設計 であり失敗するはずがない、第 2段ロケットの推進力を少し高めるために減量しようとバッテリー容量を減らすマイナーチェンジと推定される。
例えば小型の単 4電池で十分であっても、せめて単2を実装し発射前に新品に交換するくらいのイメージで万全ではないか。
JAXAのエンジニアは宇宙を飛び交う人工衛星との通信には長けているが、電源やバッテリーのようなアナログ回路は不得手のようだ。
第 2 段エンジンに着火 しなかったので 指令破壊信号を送出 し、 ロケット (開発費 2,061億円) も観測衛星だいち 3号(280億円) も 破壊 処理した。
JAXAの H3プロジェクトチームマネージャ の説明によると、 第 2 段エンジン の 着火 は地上からは出来ないと言っている、 指令破壊信号 は地上から発しているにもかかわらずだ、万が一に備えて着火信号も地上から送出できるようにしろとアドバイスしたい。
身近な着火と言うと、チャッカマンとかガスレンジとか暖房器具のパチパチであり、ガソリンエンジンのスパークプラグは一発点火だと思う。
巨大なガスバーナーであるロケットエンジンも一発勝負ではなく、パチパチパチパチと着火するまで続けよとアドバイスしたい。