戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年07月01日
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カテゴリ: 旅日記(近畿)
表門から入って道なりにまっすぐ行けば鳳凰堂だけど、
今日ここに来たのは別の理由があってのことなので、
入口の先から左の小道に入る。


宇治・平等院・扇の芝2

 【扇之芝(おうぎのしば)

  治承4年(1180)5月26日、源頼政は高倉宮以仁王を奉じて平家打倒に立ち上がり、
  平知盛の大軍を宇治川に迎え撃ちました。

  「埋もれ木の花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ哀れなりける」
  と辞世の一首を残し、この地で自刃したと伝えられています。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)


て事で、 「大津編(11)」 で頼政と以仁王が三井寺を脱出してからの
続きとなります。


治承4年(1180)5月25日夜、1,000騎程を引き連れて
頼政は南都興福寺を目指したが、以仁王が疲れたらしく、
平等院で休憩を取ることにした。
「平家物語」では、前夜に眠れなかったため、以仁王は6度も落馬したとある。

その間に追手がやってきてここで戦闘となるが、

頼政は以仁王を先に奈良へ向かわせた。  

残った頼政の一族郎党で応戦するものの、数が違いすぎる。
そのうちに頼政は左の膝口を射られる重傷を負ってしまう。

「もはや、これまで・・・!」

と自害のために平等院の中へ退いたところを、敵が襲いかかってきた。
邪魔をさせまいと頼政の次男・兼綱が立ちふさがるが、

討ち取られてしまう。

14・5人が山となる光景って言われて、
ラグビーを連想するのは私だけじゃあるまい・・・


そして頼政は辞世を詠み、西に向って南無阿弥陀仏と10回唱えたあと、
自害したといわれる。
阿弥陀様は極楽の主であり、西方に領国(=浄土)を持っておられる方なので、
頼政のこの作法は正しい。うんうん(笑)。

で、自害したといわれるのが、現在扇の形に植えられた芝生のあるこの場所。
扇の形になってるのは、謡曲「頼政」で自害の際に軍扇を敷いたと
していることに由来する。

「平家物語」では、頼政の臣・渡辺党の唱(となう)が泣く泣く主君の首を落とし、
石にくくりつけて宇治川に深く沈めたとされる。



他にも、一族郎党が沢山ここで討死した。

頼政の遺骸は御堂(あるいは釣殿)に隠されたとあり、
重傷を負った頼政の長男・仲綱は父のそばで自害した。
首級は家臣が取って、大床の下へ投げ入れたという(「平家物語」)。

渡辺党の競(きおう)は、頼政の挙兵のきっかけになったかもしれない
愛馬のトラブルにおいて、平家に痛烈な意趣返しをしたため、
平家方では生け捕りにしようとやっきになっていた。
が、競も充分それを承知していたため、致命傷を負うとすぐに自害して果てた。

それから、頼政の養子・源仲家。
この人は、帯刀先生義賢(たてわきせんじょう・よしかた)の嫡男であり、
木曽義仲の異母兄にあたる。

義賢が悪源太義平(頼朝の兄)に殺された際、
父と共にいた義仲は木曽へと落ち延び(てか、連れてかれた。まだ2歳だから)、
京に母といた仲家は頼政に保護された。

頼政との仲は良かったらしく、

」

と日頃から約束していた通り、さんざんに戦ったあとで討死した。



頼政軍の中には、園城寺や他の寺院からの助っ人もいた。

その一人、円満院の源覚という人は、もう宮も遠くまで落ち延びたろうと
頃合いを見計らって戦闘をやめ、大太刀・大長刀を両手に持って敵中を突破した後
宇治川に飛び込み、底を泳いで川を渡りきり、高いところに登ってから

「やーいや-い、ここまでおいで~!!」

とわざわざ囃した後で園城寺へ戻ったという。


この戦で描かれる園城寺の僧兵たちは、
実に自由で生き生きとして魅力的で、ホントに面白い。

まあ、源覚さんについては武器・武具とも離さず川を泳ぎきったというから、
そりゃウソでしょ~!!って感じだけど(笑)。


さて、扇の芝のすぐ奥にあるのが観音堂。

宇治・平等院・観音堂


平等院創建当初は、この場所に本堂があったが焼失。
鎌倉時代初期に本堂の跡地に観音堂が建てられたと推測されている。

それでそのまま現在に至るってことで、つまりは鎌倉時代の建物らしいんだけど、
まだ古建築の見方もあまり知らない頃だったから、さらっと見て通過しちゃった。
今度行ったら、よく見てみよう。

かつての本堂は宇治川に直接面し、回廊が釣殿へと続き、
対岸から来た舟が釣殿に横付けできる構造になっていたともいう。



観音堂のさらに奥には実に見事な藤棚があって、
花は咲いてなかったけど、シーズンには蜂がすごかろう・・・
とか想像しながら先へ進む。

奥へ行くと目に入るのが・・・


宇治・平等院・鳳凰堂


手前の橋は勝手に通れないようになっていて、
別料金を払うと見られるらしい。

1回50名様限定で、20分ごとに拝観案内が始まり、300円。
もちろん、見るさ~。
でも今は眼の前の素晴らしい建物に釘付け・・・


宇治・平等院・鳳凰堂2


宇治・平等院・鳳凰堂6


宇治・平等院・鳳凰堂7

いやもう、すごいの一言。
昔、修学旅行で来てるけど、感動が全然違う。

ただね、ここって、すごく評価の分かれるところだよね。
あ、評価っていっても建築のうんぬんとかいう話じゃなくて、
一般の観光客が見た感想のことだけど。

見ての通り、現在では彩色がほとんどハゲてるので、

「写真のがよかった。がっかり~」

っていう人もいれば、私のように

「写真なんかじゃこの素晴らしさは伝わらない!!」

ってのもいる。
人間、色々ですわよね・・・


ここには「飲食禁止」とかの立札があったんだけど、
「写生禁止」ともあった。

たぶん、人が多いからスケッチなんかしてたら
循環を妨げるってことなんでしょうけど、それにしても変わってるな・・・

しかし、ホントに素晴らしい・・・
ここへはあくまで頼政萌え~に来てるので(笑)
嬉しすぎる誤算。

私はここ、一日中でもいられる。

ただ、残念なのは鳳凰堂の近くに寄って正面からの写真が撮れないこと。
お堂の前には写真の通り池があるし、内部拝観の時には靴を脱いで上がるので、
下へ降りられない。

ので、こんな風にズームで撮るしかない。

宇治・平等院・鳳凰堂5


うわ~、中に入りきらなくて人があふれてるじゃん・・・
1回50名様って、詰め込みすぎなんじゃ・・・


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最終更新日  2014年12月20日 22時27分30秒


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