戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年10月26日
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カテゴリ: 旅日記(中国)
玄関に続くのが、庫裏。


三原・佛通寺158・庫裡


瓦、黒いわ・・・
カッコい~い!!

含暉(がんき)の山上に散らばってた 黒い瓦 を思い出した。
イメージとしては、昔こんな感じの建物が含暉にあったのかもしれないな。


輪違い紋の大棟には、マル佛印があった。


三原・佛通寺129・庫裡



私はこれ見るの、初めてかも。
桟瓦の波が美しい。


三原・佛通寺130・庫裡




途中にはこれが掛かってた。


三原・佛通寺131・庫裡・雲版



あ~あ~、これってアレでしょ?

「ごはんですよ~」

とかってお知らせに打ち鳴らすやつ。
魚のは見たことあるけど、この形は知らないな・・・

帰ってから調べてみたら、鎌倉時代に禅宗とともに伝わった法具で、
雲の形をしてるから「雲板」(うんばん)というそうな。

魚の形の方は、同じく法具で「魚板」(ぎょばん)。

キビシイのう・・・


ところで、佛通寺は西日本で唯一の参禅道場を持つ大本山とのこと。
古来より「安芸の高野」と呼ばれていたという。

「佛通寺物語」には、周及の生涯の他に色んな話が書かれていて、
雲水さんの生活についても書かれている。


今は昔ほど厳しくはないのかもしれないけど。

「大本山佛通寺誌」の方には、かつての細かいお寺の決まりごとが
掲載されてたんだけど、その中に

 【開山遠忌二夜三日当日二汁五菜余者一汁三菜之事】

なんてわざわざ書かれてるから、おお、この日は御馳走だったんだな、
佛通寺の厳粛なイベントではあるけど、雲水さんたちは内心、
ひそかにこの日を楽しみにしてたんだろうな~って想像して、
思わず笑っちゃった。



右手にある仏殿の側面を眺めながら庫裏の脇を歩いていた時、
さっきは気付かなかったモノに気がついた。


三原・佛通寺132・佛殿右側面-2



なにアレ・・・亀腹!?


亀腹(かめばら)ってのは建物の基礎部分にあたり、
よく「白いまんじゅうのような形」とかって表現されます。

ほとんどは縁の下にあるもので、普通の人はあまり見ないだろうし、
気にもしないものと思います。
私なんかは、床が張ってある建物だと、大抵しゃがみ込んで
下まで覗くけどね(笑)。

目につく場所にある場合もあります。
それは、多宝塔。

ちょっと亀腹が綺麗に撮れてる写真がなかったので
掲載はしませんが、多宝塔の上層と下層の間の部分に亀腹があるのです。

多宝塔以外に、建物本体の部分で亀腹が使われてるのを見たのは初めて・・・
なんなんだ、この造り


おっと!ちっこいけど、あんな上にまで小早川紋が使われてるう。


三原・佛通寺135・佛殿右側面



さて、庫裏は

応永12年 小早川則平が建立
永享8年  火災により焼失
文安4年  煕平(ひろひら。則平の子)が再建
慶長2年  隆景が再建
寛政8年  火災により焼失
文化5年  浅野齊賢が再建

とある。
寛政の大火で、隆景ちゃんの庫裏が燃えてしまったのだな・・・

浅野家による再建とはいっても、ここも巨蟒橋(きょもうきょう)などと同じく、
小早川紋があしらわれている。


三原・佛通寺137・庫裡



黒い瓦に白い左三つ巴が映えてカッコいいわ~

・・・あ?あれ?
右三つ巴になっとるぞ!!

いや、でもたぶん、小早川家の紋として付けてるんだよな・・・
だって浅野家は巴紋は使ってないみたいだし。

「三原編(12)」 に書いたように
巴紋の左右の別は必ずしも呼び方と渦巻きの方向とは一致してないけど、
デザインそのものは一つの家で例えば定紋を左巴、替紋を右巴、
みたいにするはずはないから、これは単なるミステイクなのか・・・

小早川紋として付けてるんだったら、

「ごめ~ん、渦巻きの方向、間違えちゃった!


じゃ済まないよな・・・本来。


しかし、寺の瓦を見てコーフンする歴史ファンは、私くらいかもな(笑)。
史跡めぐりをする人は多いけど、あんまり建築細部を紹介してる人って
いないから。


こちら↓が庫裏の入り口。
またの名を「喜悦堂」といい、「喜悦」の額が懸かる。


三原・佛通寺139・庫裡


この入り口を左に回り込んだところに、売店コーナーがあった。
これまで書いた佛通寺や周及の歴史などは主に「大本山佛通寺誌」」と
「佛通寺物語」をベースとしてますが、それはここで買ったもの。

他にもお守りとかお札とかがあった。
あと、黄色とか黒とかの何色かの小ダルマがあったので、
今回の旅でもあれこれ心配してメールで面倒見てくれた友達に
土産として買おうと思って物色・・・

御利益ごとに色わけされてるので、やっぱ商売繁盛系がぴったりかな~と思ったら、
それは普通の赤ダルマだった。
これだけ色んな色があるのに、フツーの赤なんて買えるか!!
と思って、ビジュアルで選んでピンクにした。

ここには人はいないので、用がある場合はピンポンを押すようになってる。
あ、呼び鈴だったかな?
買うものを決めてからピンポンしたら、出てきたのは
若くてイケメンの雲水さん だった!!

やだ~、化粧直しくらいしとけば良かった(笑)。

しかも、土産のピンクダルマは「恋愛成就」の御利益を謳ってるもの。
ああ、イケメンの雲水さんに、自分の恋愛祈願用に買ったと思われちゃったかな・・・

ここには「もみじ・さくら募金」というのもあったので、
イケメンの雲水さんに一口お願いした。
べべ別に、雲水さんがカッコ良かったからって見栄を張った訳では・・・

 【もみじ・さくら募金のお願い

  秋の紅葉、春の桜で名高い、佛通寺の風光も近年荒れてまいりました。
  再び御来山の折には皆様の心が花と開き葉と繁り、綾綿と山を染めるようにと 
  「もみじ・さくら募金」を致しております。

  美しい日本の景色を育てるため、皆様のおこころざし(一口金千円)を
  御喜捨の程お願い申し上げます。  佛通寺保勝会】


そして、『植樹した樹木等には漸次寄進者の御尊名を掲示いたします』とあるので、
何年か後には、周及や隆景ちゃんが愛したこの山に、私の名前が入った
もみじか桜が彩りを添えるのかもしれない。


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最終更新日  2012年10月27日 08時57分38秒
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