戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年04月24日
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カテゴリ: 江戸めぐり
寝て起きたら、尖閣諸島のことが日米共同文書に盛り込まれる見込みという
驚きのニュースをやっていて、

「ゆんべの寿司はどんだけ美味かったんだ!!」

と笑えました。
さすが、世界無形文化遺産・・・

ところで、握り寿司はここ両国が発祥らしいですよ。
今回はすぐ近くを通りながらもその石碑のある場所へは行きませんでしたが、
それまでは寿司といえばおもに上方風の押し寿司を指してたようなのが、
もっと手早く出せるものをということで、
華屋与兵衞さんという人が「握り」を開発したんだそうな。


(けど、直接の関係はないらしい)

ただし、現在のような食材をそのまま生で使う握りではなく、
「づけ」にしたネタを載せたもの。
両国にはこの与兵衞寿司を食べられるお店もある。

ゆんべの歓迎料理が寿司でなかったら、
あるいは尖閣のことは盛り込まれなかったカモ・・・
まあもちろん、(安倍)晋三君の熱意のたまものだとは思うけど、
美味しい寿司がゆんべの晩餐を盛り上げた可能性は大いにあるだろう。

帰ってから共同の記者会見を見たら、晋三君が


言ってくれましたね」


てなことを言っていたので、

「やっぱスシ効果か~!!」


与兵衞寿司の開発から200年経って日米親善に貢献するとは、
与兵衞も思ってもみなかっただろう。


タイムリーな話題なので、ついでに寿司の話をもう少し。
華屋与兵衞は1799年生まれ。
つまり19世紀初めに活躍した人で、意外に「握り」の歴史は長くない。


いわゆる「江戸前」のネタとシャリを握った与兵衞寿司を考案し、
これがせっかちな江戸っ子にウケて、与兵衞寿司の完成した文政年間
(1818~19)以降、またたく間に江戸に広まった。

本所横網(前回の図参照)に生まれた与兵衞は初め岡持ちで
売り歩くところからスタートして、屋台を構えるようになり、
ついで食のメッカ・本所元町に店を構えるまでになった。
その店の最初の屋号が「華屋」なんだそうな。

現在ではマグロが人気だけど、当時はマグロの扱いはそもそも低く、
生のマグロなんかはさらにネタとしては低いランク付けだったんだと。
大トロを有り難がってほおばる現代の私たちを見たら、
江戸っ子は顔をしかめるかもしれないな。


 【与兵衞が創作した寿司ネタとして、芝海老の「そぼろ」が名高いが、
  当時食べる者がおらず、ただも同然だったという芝海老を煮てすり身にし、
  砂糖で味付けして寿司にしたところ、好評を博し、おかげで芝海老にも
  値がついたという。】
  (墨田区観光協会発行『両国物語』より)


『両国物語』には再現された江戸期のにぎり寿司の写真が載ってるんだけど、
どれも煮しめてあったり醤油の味付けの濃そうなものばかり。
まあ、ネタを保存する技術が今とは違うからね。

実はわたくし、江戸前の甘じょっぱい味付けが苦手なんです。
本所付近の名物といえば真っ先に佃煮が思い浮かぶけど、あれも苦手。
どうも私の苦手なすき焼きも、江戸風の味付けということのようですね。

だから、再現された与兵衞寿司の写真を見るだけでもう胸がいっぱい・・・ゲフ
でもちょっと食べてみたくはあるよな。

与兵衞は両国出身だから『両国物語』では与兵衞を江戸前寿司の創始者としてるけど、
江戸期の江戸には「江戸三鮨」と呼ばれる有名な3つの寿司があり、
うち与兵衞寿司と「松がすし」が握りを扱う寿司のようで、
ウィキペディアでは「松がすし」を考案した堺屋松五郎と与兵衞が
握り寿司の創設者だと紹介している。

ちなみに、「松がすし」はかなりの贅沢品だったようでもあり、
与兵衞の寿司も当時の倹約令に触れるものだとされて、
与兵衞と松五郎はそろって投獄されたこともあるんだそうな。
やっぱり入居先は、 小伝馬町の牢屋 ですかねえ(笑)。




さて、江戸博に戻ります。
入口はどこじゃ?と歩き始めると、こんな屋外展示があった↓。


両国・江戸東京博物館2



あ~、はいはい、汐留(しおどめ)ね。
「江戸八百八町に骨が舞う」 で巨大遺構があるってちょっと勉強したもんね。
どんなものが展示されてるのかと思って覗いてみると、


両国・江戸東京博物館3・汐留遺跡



これは近代の遺構のようだな。

 【溶鉱炉
  溶鉱炉はレンガを積み上げ、燃焼部の周囲は耐火レンガで組んでいる。燃焼部の
  下部は灰落とし部に繋がり、窓が付き、手前には灰を掻き出す一段低い作業場が
  設けられていた。5基並ぶ炉は、一番東側が増設されたもので、これらの炉の
  底部には燃料を載せるために鉄棒が渡されていた。

  鋳物場と溶鉱炉
  日本で最初に造られた西洋式溶鉱炉の一部を切り取り、保存した。長方形のレンガ造り
  鋳物場の一画に、鋳物を製造する溶鉱炉が設置された。新橋駅構内には鉄道施設を
  維持・管理するための技術を、日本人に指導する外国人技師が居住していた。】
  (現地解説板より)


へえ、新橋にガイジンがねえ・・・
他の出土品の展示もある↓。


両国・江戸東京博物館4・汐留遺跡



 【溶鉱炉の中や近くから出土した金属製品類
  坩堝(るつぼ)は燃焼部中に設置された形で発掘された。溶鉱炉や鋳物場跡からは、
  鉄道に関連する金属製品を作る原材料の銅、鉄、インゴット、銅管などが出土
  している。】
  (現地解説板より)


うん?
汐留なら江戸期のものを期待したのに、近代がメイン?
と思ったら、金属製品類の奥にこんなのがあった↓。


両国・江戸東京博物館5・汐留遺跡



あああ~、これ!!

では三択問題です。
上の3つのうち、わたくしが食いついたのはどれでしょう?
一番手前のはレールみたいだね。
で、答えは


 【水道管-木樋から鉄管へ-

  都市江戸には自然流水を利用した上水道が敷設され、汐留地域には
  玉川上水が引き込まれていた。上水は地中に木製の水道管(木樋:もくひ)を
  つなぎ、上水井戸から水を汲み上げて利用した。明治に入っても玉川上水は
  利用され続けたが、木樋は腐蝕しやすいため、ベルギー製鉄管が上水井戸に
  接続された。こうした上水は、20世紀に入るまで、改良されつつ利用されていた。】
  (現地解説板より)


なんで水道管かって、巣鴨の史跡めぐりをした時に
千川上水 のことを少し勉強したからですよ~。


あの時はまだ、墓参りのついでに周辺の史跡を回っただけで
江戸に目覚めてはいない頃でしたが、それでも上水の歴史は面白いと思った。
都の水道局だかに木樋が保存展示されてるとかいうことを知って、
見に行っちゃおうかと思ったくらいだから。

結局、その木樋は見に行かないままだったけど、
こんなとこで木樋の現物にお目にかかれるなんてラッキー!!

江戸博に展示されてる木樋の先端部分はこんな風になっていた↓。


両国・江戸東京博物館10・汐留遺跡上水道



うん、こーゆーのをつなぎ合わせて分水したりするんだな。
水道管ゲーム木樋バージョンなんてあったら、
歴史ファンは喜ぶんじゃないだろうか(私だけ?)

ここには御親切に、発掘現場の写真も展示されている↓。


両国・江戸東京博物館6・汐留遺跡上水道



おおお~、すごい!!
感動的な光景に、思わず食い入るように写真を見た。

すげえな、汐留・・・
こんなのが地下にわんさと埋もれてんのか。

これって今はどうなってるんだろう?
一部をよそへ移して、あとは破壊されちゃってるのかな・・・

ま、とにかくこの写真に写ってる木樋を通った水を
伊達か脇坂か保科のどなたかのお大名が飲んだかもしれないってことだな。
明暦の大火以降は、汐留へ上屋敷を移したらしいからね。


他にも、こんなのがありました↓。


両国・江戸東京博物館9・汐留遺跡仙台藩船着場



 【仙台藩船着場(大名屋敷の船着場 仙台藩地区検出)

  浅瀬を埋め立てて作られた藩邸は、石垣の堀に囲まれ、領国からの船が
  直接乗り入れられる船着場も作られた。石垣を積み上げる技術は戦国時代末から
  発達し、江戸市中の掘割も、石垣で構築されていた。江戸時代前半には大規模
  だった船着場は、領国からの物資運搬船の需要が減少したためか、次第に
  その範囲を縮小し、幕末にはとても小規模になった。】
  (現地解説板より)


側面から石垣を覗くと、そこそこ奥行も取られており
裏側の方はくさびのような形をしている。
しかもここの石垣は裏込め付き。


両国・江戸東京博物館7・汐留遺跡仙台藩船着場



両国・江戸東京博物館8・汐留遺跡仙台藩船着場



こちらの現場写真も感動モノ。
こんなのを壊しちゃうなんて、勿体ないな


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最終更新日  2014年04月24日 22時26分55秒


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