戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年06月05日
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カテゴリ: 上野と寛永寺
※「上野第二編(83)」の続きです。


2013/11/2(土) 晴れ


第二編から3か月ぐらい開いちゃったけど、
試験やら何やらあったのでしょうがないよな。

で、苦痛の試験の翌日、ようやくリベンジが叶いました。
当日のお出かけ報告 「お受験終わり。そして東京から江戸へ」 を読み返すと、
なんか写真が800枚以上あるって言ってるんだけど

ま、一部の写真は第二編の方で公開済だし、歴バナらしいのはもうないし、

第三編さえ終わればひとまず寛永寺シリーズは終了です。
ガンバロ


第三編ではまず上野駅で降りた後、駅のデッキから南側の地形を見に行きました↓。
ここのデッキは「パンダ橋」というんだそうな。


上野3・パンダ橋から江戸城方面



右側が上野のお山。
古い絵図でもこちらの先の斜面は北側と比べてゆるい傾斜になってるので、
おおむねこんな地形だったと思われます。

斜面の中腹に歩道が付けられて人が歩いてるけど、
なにげにこの坂は結構息が切れる。
全体的に南へ向けて標高が下がってます。


今は高いデッキから見てもビルに遮られてろくに南の方は見通せないけど、
昔はあんな高い建物はなかったから、上野のお山から江戸城が見えたんじゃないだろうか。


して、上野駅の動物園口へ回ってここから上野公園内に入ります↓。


上野3・上野駅公園口



写真に写ってる一帯も、かつての寛永寺の敷地です。


まだ11月の初めだから、ほんのり色づき始めたばかりで
紅葉どころじゃありまへん。
が、見ごろを迎えると木が多いだけにそれは見事です。


上野3・国立西洋美術館前2




第三編の最初は、第二編のリベンジから。
動物園に向かう途中には、こんなのがあった↓。


上野3・上野公園・浮世絵行燈



おお?なんじゃ、こりゃ。
夏にはこんなのなかったよな・・・
チラシがささってたので、1枚もらってきた。

 【うえの華灯路(はなとうろ)浮世絵行灯

  日本で初めての公園である上野公園は、江戸時代から景勝豊かな自然に人々が集い、
  明治時代には博覧会など近代化の拠点としても華やかでした。往時の賑わいは、
  江戸や明治の浮世絵師に数多く描かれています。

  平成19年より開始した「うえの華灯路 浮世絵行灯」は、江戸東京博物館、東京
  芸術大学にご協力いただき、歌川広重の名作「名所江戸百景」の行灯や高さ1メートル
  を超える大型行灯を設置するなど、充実を図ってまいりました。今年もより多くの方々に
  上野公園へ足をお運びいただき、江戸の風情を堪能していただければ幸いです。】


へえ、毎年やってるんだ。
この時は平成25年10月4日~平成26年2月27日の開催とあった。

チラシの写真を見ると、夜は行灯に灯りがともるらしい。
毎年続ければ、上野の冬の風物詩になれるかもしれんな。

あと、確か公園入口の案内所だったと思うけど、
【芭蕉・一茶・子規ゆかりの地 うえの谷中 秋の吟行】というチラシもあった。
上野駅から日暮里駅までの、上野のお山一帯に俳句ポストが設けられているらしい。

正月は上野東照宮の ぼたん苑で俳句選 があったし、
春の宮のお庭公開でも俳句ポストがあったし 、
何かっつーと上野は俳句のイベントがあるらしい


上野3・上野公園・浮世絵行燈2



いちばん最初に見つけた行灯は、大型の。
でもほとんどは小型の行灯だった↓。


上野3・上野公園・浮世絵行燈3



ま、全部撮ってたらキリがないのでね。
で、動物園へ向かいました。
ええ、第二編で思いっきり忘れてたアレを拾いに行ったんですよ。

外の自販機で入場券を買って入口へ。
第二編ではヘンな顔をされなかったので、「さすがプロだな」と思ったものの、
第三編ではお姉さんにキップを渡したら

「・・・え?1人!?」

って顔をされた

しょうがないじゃん、私だって来たくて来てる訳じゃないんだよ・・・
でも、史跡めぐりをする人の中には私のようにやむなく1人で入る人だって
いるハズだけどな・・・

で、前回の忘れ物がこれです↓。


上野3・上野動物園・五重塔



上の東照宮ぼたん苑のリンク先で五重塔が見えてる写真を載せてますが、
あれがこれです。
東照宮参道のすぐ近くにあるのに、現在は上野動物園の敷地になってしまったので、
わざわざ動物園の入場料を払わないと間近で見られないとゆー、
大変めんどくさいことになってます。

さてと、どっからあそこに近づけばいいんだ・・・
ここは動物園東園の南端にあたり、敷地ぎわに沿って五重塔へ至る道を探して
この橋に出た↓。


上野3・上野動物園・五重塔前



この橋の真ん前にお目当てはあった。
が・・・


上野3・上野動物園・五重塔6



アラ、工事中?
んでもシートがかかってるのは初重だけだしな・・・
それに、この辺まで来るとなにやら五重塔の説明テープがどこかから聞こえてくるので、
それなりに見られるんだろうと思った。

工事についての説明版とかあったので、まずはそちらから。


 【旧寛永寺五重塔とは

  この塔は東叡山寛永寺の五重塔として、寛永16年(1639)に建てられました。
  建立から230年後の慶応4年(1868)、上野戦争の戦場となったためほとんどの
  建物が焼失しましたが、五重塔はかろうじて残りました。その後、東京都へ寄付され
  現在に至っています。

  大工は日光東照宮の寛永造替の大棟梁、甲良豊後守宗広とその子宗久です。塔の高さは
  約32mで、屋根は本瓦葺(五層のみ銅瓦葺)、外部は弁柄(べんがら)という顔料で
  赤く塗られています。内部には地面から相輪の頂上まで心柱が建っています。この塔は
  江戸初期を代表する優れた建築の一つであり、明治44年に国の重要文化財に指定されて
  います。】


工事用の看板のせいか、いささか説明が浅いのでちと補足。

まず、説明の中では寛永16年の建立とされてるけど、半分間違ってる。
というのも、最初に五重塔が建てられたのは寛永8年(1631)なのだ。
堀直寄が 大仏 を寄進したのと同じ年ね。
この年は、他にも堂宇などが立て続けに建てられている。

五重塔の寄進者は、土井利勝。
それが、寛永16年3月の火災で焼失してしまったんだそうな。

『寛永寺』には【寛永16年3月薬師堂の出火で類焼】とあるから、
薬師堂と仲良く燃えてしまったってことだな。
そんな火事がありながら、よくも東照宮の本殿が残ったものよ・・・
して、同年11月には早くも五重塔が再建された。
これが現在残る五重塔。

大仏のリンク先で、かつて東照宮にあった薬師堂も紹介してますが、
東照宮の参道をはさんで薬師堂と向かい合うような位置に五重塔はある。
で、薬師堂の本尊を造った康猶(こうゆう)は薬師・弥勒・阿弥陀・釈迦の
4体の仏像も造ったとされ、それがこの五重塔の初重に収められていた。

ウィキペディアによると、その4仏は現在ではトーハクに寄託されてるそうな。
まあ、あそこは寛永寺の旧本坊だからな。
動物臭のする五重塔よりは、仏様がおわすのにふさわしい場所かもしれない。

ああ、上野動物園の名誉のために申し上げておきますと、
たとえケージの中にウンコがボロボロ落ちてようとも、
園内がクサいということはありませんよ。
夏でクサくなかったんだから、管理はきちんとされてると思います。

ただ・・・動物園へ入って五重塔へ向う途中はちょっとクサかったんだ。
最初は動物園だからしょうがないよな、と思ったけど、
イチョウが色づき始めてる時期でもあったので、
あるいはその臭いだったのかもしれない。


薬師堂の方は、その後正保年間(1645-48)にも火災にあったが、
五重塔は無事だったらしい。

上野戦争後、薬師堂・五重塔のそれぞれは残ったのに、
薬師堂は上野東照宮の敷地内にあったため、神仏分離令で取り壊されて
御本尊様は引っ越しを余儀なくされた。

一方、五重塔はすぐ目の前にありながら東照宮の敷地から外されていたため、
周囲が動物園となっても建物は残された。
もし五重塔も東照宮の敷地に入ってたら、壊されてた可能性が高い。
五重塔は仏塔だからね。

どちらも上野戦争を生き抜いた貴重な建物でありながら、
わずかの差で全く別の運命をたどることになるとは、皮肉なものよ・・・


ウィキペディアによると、上野動物園の管理者は農商務省から宮内省へと移り、
その後東京市、さらに東京都建設局になり、現在は「公益財団法人東京動物園協会」
だそうな。
へえ、宮内省の所管になっても五重塔は解体されなかったんだ。
ちょっと意外。

ただ、五重塔の現在の所有者は東京都だそうで、
ゆえに現状の五重塔の説明には、上の解説文のように必ず寛永寺に「旧」がつく。
もちろんわたくしはかつての寛永寺を主眼に置いてますので、
いちいち「旧」なんてわずらわしいものは付けませんが


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最終更新日  2014年06月05日 22時29分48秒


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