戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年09月02日
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カテゴリ: 旅日記(近畿)
夏休みが終わってみたら、足の痛みがだいぶ落ち着いてました。

ずっと引きこもってたからな(笑)。
6日でちょうど3ヶ月だから、全治3ヶ月ってとこでしょうか。

今日はケガをして以来初めて、ヒールのある靴を履きました。
ヒールと言ってもほんのわずかの高さなんですが、
患部に負担がかかるのでそれすら履けなかったんです。
ただ、さすがに心持ち痛みが出たので、もうしばらくは運動靴生活ですかね。

私と同じ頃に骨折した娘さんを持つ同僚からは、

「3ヶ月の間は骨折しやすいらしいですよ」


御心配いただいた方々、ありがとうございました



さて、中国での仏教は、地元産の儒教や道教と結びついて独自の発展を遂げ、
チャイナ的モデルチェンジをした。

特に御利益だとかのお手軽呪術ちっく的側面は、
どうも道教の影響が強いような気がする。
そこに密教が入ってきたことにより、インドよりも「信仰」という側面が
前面に押し出されてきたとも言えるんじゃなかろうか。

日本の仏教はその中国版をベースにさらに和の要素が加えられ、
これまた独自の日本版仏教が出来上がった。

和の要素の最たるものは、やはり神仏習合でしょう。
大仏のところで書いたけど、東大寺に手向山八幡が勧請されるなど、

それから、これは神道の部類に入るのかもしれないけど、
修験道も仲良く仲間入りした。

東アジアで仏教を受け入れた国は、大なり小なり土着の信仰との融合があり、
それゆえに長続きしたものと思われる。
これは大乗の包容力のようなものの影響が大きいのかな、とも思うけど、

仏教そのものに他を受け入れるだけの要素があったとも言えるかもしれない。


日本では仏教を「人の生きる道を教えるもの」ではなく、「信仰」として受け入れた。

はじめの頃は護国経典などがもてはやされ、上流社会に独占されたが、
そのうち私度僧や遁世(とんせい)僧が出るようになり、
彼等は自ら民衆の中に入っていって民衆にも仏教がしだいに浸透していった。

時代が下っていわゆる鎌倉新仏教の頃になると、
「念仏を唱えるだけ」といった感じの手軽でわかりやすい教えも増えて
さらに民衆への浸透率が高くなった。

また、遁世僧などが葬儀にも関わるようになる。
本来の仏教は死者をあの世に送り出すための宗教なんかじゃないんだけど、
営業範囲を広げていき、のちにそれが制度化されるに至って
仏教=葬式というような現在のイメージが出来上がってしまった。

遁世僧ってのは聞き慣れない言葉かもしれませんが、
国家による許可を受けて国家に管理されていた「官僧」と
逆の立場にあった僧、とでも言うんでしょうか。

言ってみれば遁世=出家なのに、平安頃には貴族の子弟が多く仏教界に入って
第二の俗世のようなものを作り上げてしまったので、
さらにもう一段階出家した、てなことを指すらしい。

『沙石集』(しゃせきしゅう)をご存じの方も多いでしょうが、
あれを書いた無住(むじゅう)も遁世僧です。



江戸期に入ると大々的な国家の介入が行われる。

室町から江戸初期にかけては多くの寺院が建立されており、
それらを管理するのに本末制度・・・本寺と末寺を規定し、
本山を通して末寺まで管理できるようにした。

また、国民すべては仏教徒とされ、どこかの寺へ必ず所属するという檀家制度ができ、
キリシタンでないことを寺に証明してもらう寺請制度もできた。
これらによって、葬式はもちろんのこと、結婚やら生活に密着したことにも
寺が深く関わるようになった。

まあ、仏教徒であることを証明してもらうのを除けば、
おおむねこのスタイルが現在にまで続いてますね。



え~、ここまで大雑把すぎるほどアバウトに
日本に入ってきた仏教のアウトラインを見てきましたが、
ここからは私見や暴言も入り混じってきます

が、何度も書きますが私は別にバカにしている訳でもないし、
自分の意見を振りかざそうというつもりもなく、
思ったことや考えたことを書き留めておこう、ぐらいのスタンスです。

ゆえに反論は受け付けませんので(笑)、
反論したくなる予感のある方は2~3話程度は読まないことをおススメします。

私はどなたとも議論するつもりもありませんし、
人間は変わるものです。
現に、叡山に行った頃とこれを書いてる今とでは変わったと感じる部分もあります。
では先へ進めてもよござんすか?



日本版仏教は、中国のそれを引き継いで現世利益的な色彩が濃厚だと思われます。
初期の頃に護国経典が大活躍したなどはそのいい例でしょう。

民間レベルのご利益といえば、商売繁盛、病気平癒、安産祈願、恋愛成就など
色々ありますが、官民に共通する日本ならではのご利益があります。

日本で仏教と融合したのは、日本古来の神道や修験道だけじゃないと思うんです。
ひそかに融合したもうひとつの土着信仰、それは怨霊信仰です。

ここらへんは見解の相違もあるでしょうが、聖武天皇の数々の仏教政策は
これが基だと思うし、奈良以降の遷都にも関わってるかもしれません。

それには誰もが認める証拠などはありませんが、
密教が日本に持ち込まれると、ブームを巻き起こしました。
呪術的性格の強いものがウケた理由の第一が怨霊対策だったとは言い切れませんが、
そういう面を多分に含んでいた可能性はあると思います。

密教は、修行によって神通力を得た僧が怨霊を操ることができる、
というような説明を読んだことがありますが、密教なんてわからんちんなので
そのお説の真偽はわたくしにはわかりません。

が、もし密教がそういう性格を持つものであれば
なおさら怨霊鎮魂の手段にはうってつけだし、
元来そういう面はなかったとしても、土着の怨霊信仰がそういう側面を持たせた、
という可能性もあるんじゃなかろうか。

怨霊対策のイチ手段として活用されたからこそ、
仏教はより日本に浸透したんじゃないかと思いました。


『日本霊異記』や『今昔物語集』などの古い文献には、
摩訶不思議な話が沢山収められています。
あ、摩訶不思議の「摩訶」も仏教用語だわね(笑)。

じゃなくて、その中では霊や人外などが日常と隣り合わせに存在しており、
しかもやけにリアルだったり、中にはチョ~びっくりするような話も収録されています。

「霊は存在するのかしないのか」なんてレベルじゃなく、
当時の人は「いる」ことを大前提に、普通に会話したり調伏したり、
あるいはなすすべもなくただ見守っていたりと対応は様々ですが、
そんな話が1話や2話じゃなく、実に沢山あるものですから、
昔の人は異界が身近な存在だった、もしくは異界が身近にあると感じて(信じて)
生活をしていたのだろうと思われます。

あの慈円でさえ、『愚管抄』の中で怨霊や人外に触れてるんだからね。
「春の寛永寺(10)」 参照)
そして調伏には仏僧が活躍をした。

活躍したのは僧だけじゃありません。
本来は違うことを説いているはずのお経も使われました。

たとえば過去の記事では、 耳なし芳一 の耳を除く全身に書き付けられたのは般若心経だし、
スサノオ(牛頭天王)の復讐を恐れた古単将来が身を守るために千人の僧に読経させた のは
大般若経。

芳一さんの場合は、般若心経は「無」を説くお経だから
それを体に書くことによって芳一の身体をないものとした、
とかの理由付けをする方もおられるようですが、
仮にそれが正しかったとしてもそれって和尚さんの「とんち」みたいなもんだし、
般若心経それ自体が調伏のお経ではないことに変わりはないでしょう。

芳一も古単も単なる伝承だって?
まあ、そりゃそうでしょう。
ただ、フィクションだとしてもその話が生まれた当時の認識を反映してると思うけどね。

なら、もっと身近な話題にしましょうか。


前にもどこかで書きましたが、墓マイラーであるわたくしは墓地にも足を運びます。
墓地を歩く時は、三井寺で買った頼政の数珠を手にぶら下げて歩きます。

未公開の廿日市編では、

「おそらく残党狩りの際に、この辺で兵が死んでるよな~」

という厳島の登山道を歩いた時に、ポシェットに頼政の数珠をぶら下げてました。

東西条編では、4つの城跡のうち3つが実戦経験を持つ城だったので、
腕輪念珠を投入しました。

いずれも「お守り」であり、「魔よけ」です。
数珠も本来はそんな役割を持つものじゃないことはわかってますが、
怖がりなので「なんか効き目ありそう」ってカンジで装備します。

「アナタは霊の存在を信じますか?」

と聞かれたら答えに詰まるし、もちろん調伏の知識がある訳でもありませんが、
それでも数珠を装備します。

霊と仏教、これは日本人のDNAに刻まれてるものじゃないかと
つくづく思いますね。



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最終更新日  2014年09月03日 08時49分34秒


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