戦国ジジイ・りりのブログ

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2015年10月10日
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今年のノーベル賞生理学・医学賞の受賞が決まった大村智さんが

犬のフィラリア(犬糸状虫)がうんたらという記述があったので、
うちの娘さんたちが飲んでいる薬を確認してみたところ、


CIMG3392


箱を裏返してみると


CIMG3395-2


うおっち!
TVで連日のように聞いている薬剤「イベルメクチン」の名が


愛犬家にとってフィラリアの予防薬は(高いけど)欠かせないものですが、
おそらく他社の予防薬にもイベルメクチンが配合されているのだろう・・・
全国の愛犬家諸君は、大村先生に感謝せねばなりませぬ。

ちなみに、箱に大きく「ま」と「ほ」ときったなく書かれている字が目ざわりですが、
わたくしの字じゃありませんよ
体重によってイベルメクチンの配合を変えた薬を投与せねばならないので、
間違えないように母上様が書いたものです。
箱の裏にはちゃんと看護婦さんがどちらに飲ませる薬か書いてくれてるんだけど、
一目でわかるようにデカデカとマジックで書いておるのです。


それでは前回の続き。

前回書いたような経緯で、本堂に近づきたくないわたくしは

で、これが東照宮の前あたりにある鐘楼↓。


佐野・惣宗寺50


この中に懸かる鐘は


佐野・惣宗寺51


ぬわんと、オドロキの金造り。


 【厄除元三慈恵大師一千年遠忌記念事業
  一、金銅(きんづくり)大梵鐘について

  厄除元三慈恵大師一千年御遠忌を記念して建立された金銅大梵鐘は、人間国宝香取正彦
  先生によって謹製され、日本一大きな金の梵鐘(つりがね)で、直径1.15メートル
  重量約2トン、黒塗りの切妻造りの鐘楼におさめられている。鐘身の片面中央(池の間)
  に円相(えんそう)をつくり、中に一切衆生の願望を満たし苦しみを救ってくれる、蓮台上に
  坐る如意輪観世音菩薩(厄除大師の御本地)-立ひざをして、頬杖をつき、一つの手に
  如意宝珠、またの手に法輪をもって人々にやさしく語りかけている-。

  片面には同じく円相内に如意輪観音の種字子であるキリークをあらわす。そして撞座の
  左右に男女の童形合掌像が配置されている。この金鐘をおさめる鐘楼は、日光の国宝修理の
  権威者で、文化財建築の第一人者といわれている中里茂先生によって設計建築された。
  昭和59年4月完成】
  (漢数字は戦国ジジイが変換)

えっと、昭和59年というと1984年か。
良源さんが亡くなった のは永観3年(985)だから、
翌年の御遠忌イベントに合わせて前年に完成させたってことだな。

カネだとか汚物だとかのえげつない話の多い、高尚とはほど遠いわたくしのブログですが、
現在の惣宗寺の繁盛は良源さんがあってこそのもの。
もちろん、良源さんの恩恵にあずかる天台の寺は惣宗寺だけじゃないけど、
「関東厄除け三大師」という場合は西新井大師・川崎大師・観福寺大師堂の
弘法大師・空海さんを祀る寺・・・つまり真言宗の寺で、
「関東三大師」という場合は惣宗寺(佐野厄除け大師)・青柳大師・川越大師の
良源さんを祀る寺・・・こちらは当然天台宗。

ただ、そういう分類には関心のないブッチーによく知られている関東の厄除け大師といえば、
まあトップは川崎に譲るとしても、惣宗寺も川崎とほとんど肩を並べるくらい
メジャーじゃないだろうか。
それだからこそ、惣宗寺が気合いを入れて良源さんに日本一の金の鐘を奉納したことは
しごく納得がいく。

上屋である鐘楼を担当したのが日光で腕前を発揮している中里氏だというのも、
天台つながりの縁なのかもしれないな。
(もちろん、現在の東照宮は神仏分離によって天台宗じゃありませんが。)


上の写真では少々見づらいですが、撞木が当たる部分(鐘座)の上には
解説の通り如意輪観音様が優雅なお姿で円相の中に浮かんでおり、
鐘座の脇には手を合わせる童子像がある。
この反対側には


佐野・惣宗寺56


これも解説の通り、円相の中の蓮台の上にキリーク(梵字)が浮かんでいる。
そして鐘楼の内部の上方には


佐野・惣宗寺55


おなじみ、角大師バージョンの良源さんがおわす。
惣宗寺でもおふだを売ってるんだな・・・
あとで売店でゲットしよう。


佐野・惣宗寺54



佐野・惣宗寺53



佐野・惣宗寺52



今は本堂を遠巻きにして境内を時計周りに歩いてますが、
鐘楼付近から本堂を見たところ↓。


佐野・惣宗寺57


本来なら真っ先に行って愛する良源さんにご挨拶すべきところですが、
あの植え込みの奥には実はかなりの人出があってまだ近寄りたくない。
で、本堂と反対側の方向へ目を向けると、なにやら色々ある↓。


佐野・惣宗寺58


不思議なことに正面から撮った写真がありませんが、
上の写真で看板の向こう側に写っている自然石が、
足尾鉱毒事件で有名な田中正造の墓でございます。
なんでまともな写真を撮らなかったのか記憶にありませんが、
ひとまず解説板の方を紹介しておきます。

 【田中正造翁の墓

  田中正造翁(1841~1913)は佐野市小中町に生まれ、この惣宗寺を本拠地と
  して政治の道に進み、栃木県会議長を経て帝国議会代議士となり憲政史上に不朽の名を
  留め、全生涯を正義の旗手として人権の尊重と自然保護のために捧げました。翁の没後、
  当寺院で本葬が執行され、遺骨は、ゆかりの地5か所に分骨埋葬されました。なお、
  翁に関する資料は、左記の博物館で収蔵・展示しております。】 

 【惣宗寺田中正造墓所

  正造分骨地の1つである惣宗寺墓所は、正造翁が生前自然石を酷愛せる事万人の知悉せる
  ところにより、その心事を採酌し、大正9年6月11日、自然石を以て正造の精神を敬仰し、
  その徳風を追慕し、又遺風を後世に永く伝えるため、渡良瀬川流域産出の用材により建設
  された因縁なと、郷土の先覚者正造の重要な史跡である。】
  (いずれも漢数字は戦国ジジイが変換)

足尾鉱毒事件は小学校の頃に習った記憶があるけど、
あらためて経緯を読んでみると、南は行徳(千葉県)、東は霞ケ浦(茨城県)までと
被害はかなり広範囲にわたってたみたいね。
ウィキペディアによると、

 【財産はすべて鉱毒反対運動などに使い果たし、死去したときは無一文だったという。
  死亡時の全財産は信玄袋1つで、中身は書きかけの原稿と新約聖書、鼻紙、川海苔、小石3個、
  日記3冊、帝国憲法とマタイ伝の合本だけであった。なお、病死前の1月22日に、小中の
  邸宅と田畑は地元の仮称旗川村小中農教会(現・小中農教倶楽部)に寄付していた。】

だそうな。

1つめの解説の方では5か所に分骨されたとあるけど、
平成元年になって第6の墓が公表されたとのことなので、
惣宗寺の解説板は平成元年以前に設置されたものかもしれない。

この裏手が墓地になっており、こんな看板もあった↓。


CIMG1552


わたくしも以前から記事に書いている通り、
このお願いはごく当然のことです。
お供え自体はいいんですよ。
ただ、自分が帰る時にはきちんと撤収していきましょうってことです。

ちょうどここらへんが境内の折り返し地点で、
位置関係は今ひとつ記憶にありませんが、次にあるのがこれかな↓。


佐野・惣宗寺59


 【銅鐘
  口径 89.99cm
  総高 146.04cm
  重量 約1125kg

  明暦4(1658)年、天明鋳工105人が合作して寄進した大鐘で、この竜頭は蒲牢
  (想像上の動物)の首を現している。慶長以前にはこの種が多く、その後は竜首に変化
  した。天明鋳物の中でも代表的作品であり、銘文に「蒲牢」「洪鐘」等の異名がある。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)

この付近には天明宿があり、惣宗寺より少し北に天明の地名を残している。
そして天明鋳物師たちが住んでいたエリアでもあることは 「(3)」 でも
ちょびっとだけ触れてますが、天明から阿曽沼氏発祥の地である浅沼までの間には
金井上町・金屋下町・金吹町などの鋳物との関連をうかがわせる地名が残っている。

筑前芦屋と並び称されたというその天明鋳物師たちの力を結集したのがこちら↓。


佐野・惣宗寺64


園城寺(三井寺)でトラウマになった こともあり、
鐘は観るより撞く方が好きなわたくしですが、単品で鐘を観ても
シロートにはどれも同じように見える・・・
ただ、過去に紹介してきた写真などと比較すると結構違いがあるもので、
この天明大鐘はすっきりとバランスが取れて美しい。



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最終更新日  2015年10月10日 22時09分45秒


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