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戦場の薔薇
第四話「なくしたモノ(中編)」
特能院/地下試験場
そこには圧倒的な景色が広がっていた。
地表から200メートルもの地中に建造されていながら、天井の高さは約300メートルにも達し、壁両端までの距離は10キロメートルを超える。
本来ならば、ここは新型TPのテストに使用される空間で、地形や気候さえも自由自在に変える事が出来る。
しかし、今現在は、TAC最終試験用にカスタマイズされ、ただ真っ白なだけの広大な人工大地となっていた。
「(いよいよだ…。この戦いに勝てば、オレは戦場に立てる…!)」
TACにとって…いや、タクマにとって、それこそが唯一の願いであり存在意義だった。
当然といえば当然の事。彼等TACは、いわば戦う為の道具。扱う者にとっては兵器と何ら変わりはしないのだから。
無論、今までもそれ相応の扱いを受け、それこそが彼の全てだった。
「…まだか…。まだなのか…。早く来い。早く、オレを戦わせてくれ…っ」
高揚感が身体を支配して行くのがわかる。
興奮が抑えられなくなり、手が震え、喜びさえ感じる。
コックピットの中で独りでに口走る舌を口ごと手で押さえ、常軌を逸した緊張を抑圧する。
…そして、時は満ちた。
『これより、TAC最終採用試験を開始する。TPグリフォン、セーフティー解除』
その瞬間、遠隔操作による拘束を解かれたタクマのTAは、ガクンと身を揺らして全ての間接を軋ませた。
「さぁ…、来るがいい。どんな敵だろうと、ただ破壊し尽くすのみだ…!」
タクマの駆るTAグリフォンがその意識を一点に集中させる。それは、本能か、それとも鋭い感性だったのか。何れにせよ、その勘は的中した。
ゴゥン…!
1キロメートルほど先で、真っ白な床の一部に亀裂が走り、その下からTA搬送用リフトが飛び出した。
「敵機捕捉。照合…は、無用だなっ」
リフトの安全装置から開放された敵機は、タクマの乗るグリフォンの兄弟機であるサイクロプスだった。
このサイクロプスは、高い装甲厚と火力を併せ持ち、グリフォンとは対照的な機体で熟練したパイロットが好んで使う仕様だ。
「…いいセレクトだ。最後の相手として、申し分ない…」
グリフォンは臨戦態勢にはいり、構えてその右手を太股辺りに添えた。
同時に、リフトに固定されていたサイクロプスも拘束を解かれ、ゆっくりと歩き始めた。
互いの戦闘準備を終えた事が確認されたのか、試験官側から通信が入る。
『本試験には、より実戦に近い形でのデータ収集を行う為、実弾が使用されている。だが、案ずる事はない。対戦機の思考は、こちらで用意したAIによって制御されている。…よって、思う存分破壊してくれてかまわん』
「…了解…」
相手の機体に乗っているのは、人ではなく人工知能だという。ならば、遠慮など無用だった。
『では…、試験開始っ』
試験開始の合図を受け、試験場にブザーの音が鳴り渡った。…と、ほぼ同時に、タクマはペダルを強く踏み込んでいた。
「先攻は取らせて貰う!」
ブザーが鳴り止むよりも早く、グリフォンは白い人工大地の上を駆け抜ける。
脚部にホバー機能を持つグリフォンの走りは、まるで氷上を舞うスケーターのようだった。
速攻を仕掛けて来た事に気付いたのか、対戦機であるサイクロプスも身構える。…だが、たかが1キロ足らずの距離を詰めるなど、グリフォンの脚なら数秒とかからなかった。
「遅い…っ」
動きを捉える事さえ出来ていなかったのか、サイクロプスは一つ目だけを光らせて足元へと滑り込んできたグリフォンを睨んだ。
低い体勢でサイクロプスを下から見上げるグリフォン。その体勢から、タクマは空中へと何かを放り投げた。
「!?」
その何かをメインカメラで追うサイクロプス。だが、それはタクマが用意したフェイクであり、布石でもあった。
「終わりだ…!」
グリフォンの右手に握られた、銃身の長いハンドガンタイプの武装。通称ハンドキャノンと呼ばれるその銃を、タクマは真下からサイクロプスのアゴ辺りに押し付けた。
「勝った…!」確かにそう感じた。だが、その瞬間、思わぬ事態にタクマは襲われた。
ガゴンッ!!
突然の重い衝撃が脳を揺らす。そして、次の瞬間には、グリフォンのメインカメラが天井を映していた。
「なに!?」
機体が吹き飛ばされるより前に、仰け反ったその身を何とか立て直すタクマ。
どうやら、敵がフェイクに気をとられていると思い込んでいたが、それこそが敵のフェイクだったらしい。勝てるという慢心が隙を生み、タクマはサイクロプスの膝蹴りをモロに受けてしまったのだ。
だが、それで相手の実力が油断ならないモノだと悟った彼は、バーニア出力を全開にまで引き上げての急速な跳躍を見せた。
「フェイクにフェイクとは、やってくれるな…。だが!」
空中に舞い、その身を翻すと、振り回されるように伸びた手が落下して来た何かを掴んだ。それは、つい先ほどグリフォンの手で放り投げられたモノ。
フェイクでありながら、先の手として打たれた布石だった。
「AIの超反応とはいえ、この至近距離からの斬撃ならばっ!」
グリフォンの手の中で白銀に輝いたのは、コンバットナイフの刃渡りを何倍にも伸ばしたような折り畳み式の剣だった。
それは風を切り、甲高い音を発ててサイクロプスの頭上に迫る。しかし…
「な…っ馬鹿な!?」
振り下ろされたブレードは、敵の装甲を切り裂く事なく、その頭上で留められていた。
サイクロプスは、グリフォンの腕を受け止める事で、その攻撃を未然に防いでいたのだ。
信じ難い状況だった。…敵は機械。それも、プログラムされただけの人工知能だった筈。だというのに、フェイクを逆手に取られ、先の手までも読まれていた。
たかだか人工知能に、ここまでの解析適応能力があるだろうか…。そんな疑問が脳裏を過ぎった。
「…ック、冷静になれ…!」
掴まれた腕からサイクロプスを引き離す為、その胸部に鋭くも強烈な足刀蹴りを叩き込むグリフォン。その勢いを利用し、空中で体勢を立て直したタクマは、着地と同時に次の手を模索するのだった。
「攻撃パターンが完全に読まれている…。その上、状況適応が異常に早い…。このまま攻め続けても、無駄にエネルギーを消耗するばかりだ。…クッ、まるで、同じTACと戦っている気分だ…っ」
『…その通りだよ。TAC/ナンバー001』
「っ!?」
その声は、試験官からの通信だった。
戦闘中の、しかも、あえてこの状況下での通信。加えて、意味が理解し難い言葉の内容に、
タクマは動きを止めてしまった。
「どういう意味だ、ドレイン!?」
相手の名をドレインと呼び捨てにし、怒りともとれる声色で叫ぶタクマ。
その通信機の向こうで、眼鏡の男はほくそ笑んだ…。
『今、君が対峙しているのは、君と同じTAC…。同じモルモットの一人さ…』
「な…なんだとっ!?」
『AIなんて原始的な知能じゃ、僕の傑作に勝てるワケないだろう?…TACの相手には、TACしかないのさ。…さぁ、どうする?サイクロプスとの通信は遮断してあるんだ。殺さなければ、同じ「化け物(なかま)」に殺されてしまうよ?…クッククク…』
ドレインというこの男の話しが確かなら、今、目の前にいる敵は、紛れもなく仲間の内の一人。
タクマは、最悪の状況を予想していた…。
「…ドレイン…。貴様ぁーっ!!」
抑えようのない憤怒が湧き上がり、身体が震え出した。
興奮が最高潮に達し、血液が沸騰しているようにさえ思える。
だが、怒りをぶつけようにも、その場にドレインはいない。そして、目の前にいる「敵(なかま)」はこの事実さえも知らされていないのだろう。
戦わなければ自分が死ぬ。だが、戦えば相手が命を落とすかも知れない。
タクマの心は揺れ、乱れ、その慟哭は虚しく響き渡った…。
「クッソォオオオオアアアアアアアアアアアアーーーーーッ!!!!」
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