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戦場の薔薇
第五話「仇敵合戦」
友を討たれ、怒りに任せて仇を討ち、また、友を討たれた敵は、憎しみに震えて仇を討つ。
まるで、無限に続くかのような怒号の連鎖。
そんな兵達の咆哮に、大地でさえ恐怖に震え上がる。
『オオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーッ!!!!』
戦場の空で剣が煌く度、華は無常にも儚く散って行く…。
一秒毎に、何処かで消えて行く命の焔。
彼等の勇ましく猛る姿は、私の目に、そよ風に掻き消される蝋燭の火のような、弱々しく淡い輝きとして映っていた…。
「こんなにも…、人の命って、脆い物なんだね…」
後曲で本陣を背に構える私とヴァルシード。
前曲に出ているセイカはどうなったのだろう?
両翼で構えるヴァンとクリフは?
私の思考は、そんな身近な人達の事ばかりに偏っていた。
「大丈夫ですよ、ショウコ様」
「みんな強いんです。そう簡単に死んだりなんかしませんって」
私のヴァルシードを挟み、両側で浮遊する二機の鎧甲機。
純潔の白に彩られた細身の…女性を象ったようなそれ等は、同型の物だ。
右肩に大きな盾とも見える装甲を持ち、巨大な槍を握るのがサラの鎧甲機グリム・ラー。
そして、全く同じ形の装甲を左肩に持ち、極大の鎖付き鉄球をぶら下げているのが、ユイの駆るグリム・ルー。
二人は侍女であると同時に、私の親衛隊でもあったのだ。
将軍格と同等の力を持つ彼女達だからこそ、ヴァンは私に二人を付けた。
「…うん。そう、思いたいんだけど…」
ヴァルシードの中は、言葉にし難い感覚を与える。
身体は宙に浮いたような錯覚を覚えるのに、その足はしっかりと地面についていて、でも、その足はヴァルシードの物であって、決して私の物じゃない。
自分の身体を動かせば、ヴァルシードはその巨大な身体を連動させてくれる。
同じように、別の鎧甲機が近くに居て、その人と言葉を交わしたいと思えば、互いに顔を見て話す事だって出来る。
目の前の空間にポッカリと穴が開いたように、相手の顔が浮かび上がるんだ。
今、私の目の前には、サラとユイ。二人の顔が見えてる。
だから、その表情までも窺えるんだ。
「そんなにご心配なさらずとも…あ、ホラッ♪」
…と、嬉しそうに声を上げたのは、左に浮かんでいたツインテールの顔。ユイだ。
その彼女の視線は、私ではない遠くを見ていた。
グリム・ルーも腕を上げ、前曲の方を指さしている。
「…?」
私はその視線と指のさす先をジッと凝視した。すると、勿論ヴァルシードは反応してくれて、見詰めている空間が歪むように拡大される。
「アレは…セイカッ?」
そこでは、まるで一騎当千の悪鬼羅刹が如く、二刀を振り翳して次々と敵機を撃破してゆく鎧甲機の姿が映し出されていた。
「はぁぁぁああああああああああああっ!」
宙を舞い、美しい弧を描きながら振り払われた刃が敵機を切り裂く。
ザンッ!!
次の瞬間、両断された敵機は炎をあげて空に散る。
「我は、ゲンシュウ国が太守ショウコ・サナダが一の家臣、独眼竜セイカ!この二刀の白刃「双竜姫」と愛機「ギラン・ドルグ」を恐れぬのなら、かかって参られぃっ!!」
高々と名乗りをあげる猛将セイカ。その圧倒的強さの前に、敵軍は屍の山を築き上げていた。
彼女の前では、歴戦の兵達もまるで赤子のように弄ばれていたのだ。
「凄い…。それほど私と歳の差もないのに…っ」
ただただ感心する事しか出来なかった。
だってセイカは、ホントに強かったから。
深い蒼で彩られた鎧兜を纏う武士のような出で立ち。その戦意を剥き出しにした姿に、グランスレイの鎧甲機達は近付く事さえ儘ならないようだった。
「ここで戦果を挙げ、ショウコ様に僅かでも御恩をお返しせねば…っ」
グランスレイの非道な罠にかかり、命を落とされた信長様…。
身寄りの無い私を拾い、育ててくれた信長様…。
如何なる時も強く、高潔であらせられたあのお方以外に、私が仕える主君など居ないと思っていた。
しかし、主を失い、兵を失い、何もかも無くしたアタシに、ショウコ様は言って下さったのだ。
主君の後を追い、命を捨てるのではなく、生きて、その主君の無念を晴らせと。
敵軍の将であったこのアタシを、万死に値する愚行を犯したこのアタシを、ショウコ様は優しい笑顔で迎え入れ、まるで友であるかのように接して下さった。
ならば、応えねばなりません。
…お許し下さい、信長様。
アタシは今、貴方様以外の主に身命を賭して仕えようとしているのです。
それを罰するのならば、甘んじてお受け致しましょう。しかし、今は…。
今、この瞬間だけは…。
「私は、ショウコ様の忠実なる剣と化すっ!」
双竜姫を頭上へ高々と掲げ、迷いを断ち切るが如くそれを左右に振り払ったギラン・ドルグが天を駆ける。
「来い、グランスレイの雑兵ども!姫の覇道を阻まんとするなら、先ずはこの独眼竜ダテ・セイカが相手になってくれようっ!」
その二刀の餌食となり、次々と撃墜されて行く友軍機を前に、グランスレイの操縦者達が悲鳴にも似た声をあげる。
「な、何故、織田軍の鬼神「独眼竜」がこんな所にっ?」
「馬鹿な…。たった一騎に、前線が押されているなどとっ!?」
「誰でもいい、奴を止めろっ!」
「く、来るなぁぁぁーーーーーーーーーーっ」
その姿はまさに鬼神。
圧倒的な力でグランスレイの鎧甲機達を駆逐して行くセイカ。その活躍は大きく戦局に作用し、前線は士気の高まった彼女の率いる部隊によって徐々に押し返されていた。
その頃、スイコウ湿原北部に位置するグランスレイ本陣。旗艦ゲルブギルトでは…
「ほぉ…、ギラガが押されているか…」
ディン・ベルグの調整を行う私の下に、部下から前線の情報が次々と送られて来る。
『敵前線指揮官は元織田軍のセイカ・ダテを名乗っております』
「あの戦神「独眼竜」が、降ったか。…フフッ、やはり、食えんお嬢さんだな、ショウコ姫は」
織田の将…それも、独眼竜と名高きセイカ・ダテを引き込むとは…その器量、流石とでも言うべきか。
余裕を見せる訳ではないが、その状況に何故か笑みが零れる。
『如何致しましょう?』
「…かまわん。捨て置け」
そう言ったディン・ベルグの中の私に、通信士の部下は訝しんで小首を傾げた。
窮地に追い込まれた友軍を見捨てろ。そう受け取ったのだろう。
だが、私の真意は他に在った。
「ギラガならば、この苦境を乗り切ってみせよう?…ならば、本隊を二つに分け、敵両翼を数で圧倒した後、ギラガの隊と合流させ、私の隊が遊撃に出る」
『ヴェイル将軍自ら隊を率い、遊撃…ですか?』
部下はまだ状況が飲み込めていないらしい。無能な男だ。
「…敵の数が報告よりも少ないのだ。伏線を張られている可能性が高い。そんな事も見抜けんのか?貴様は」
『な、なんとっ…浅はかでした。申し訳ありません…。ですが、そういう事であれば、納得も出来ます』
慌てた様子で敬礼する部下に、私は不機嫌な顔で続ける。
「我が隊は足が速い。伏兵にも十分に対処出来よう」
『…御意。では、本隊は二つに分け、敵陣両翼へと差し向けまます。指揮はギルガ殿とテンギョ殿に任せましょう』
「良い。貴様に任せる」
『はっ』
そこで通信は途切れる。
フッと一息吐いた私は、腰にぶら下がる懐中時計に目を向ける。
開戦より既に一時間が経過し、前線にも動きが見え初めていた。
地上では歩兵隊が押しているとの報告もある。だが、全ては鎧甲機戦にかかっていた。
陸戦で勝利を収めたとしても、鎧甲機戦で敗北を喫しては意味がないのだ。
人間がどんなに束になってかかろうと、鎧甲機一機にすら歯が立たないのだから。
敵軍の策が上か、我が軍の兵力が圧倒するか、この戦は、そこで勝敗が決する。
私は、そんな緊張感を楽しんでいた…。
スイコウ南部、ドルゥ・ヴァン本陣。
「両翼が押されている…か。このままでは、前曲が突出してしまうな…。ダテ隊に伝令を出せ。孤立し、横撃を討たれる前に、一時後退せよ。とな」
「はっ」
次々と寄せられる戦局情報。
それらを机の上に広げられた戦略図上で総合し、纏め上げる。
これが、軍師たる私の戦い方…。
「前曲の後退に併せ、両翼にも後退を命ずるべきか…。敵本隊が合流を果たした後、一点集中で突破を試み易い状況を作り上げねば…」
恐らく、敵は先鋒に出ているギラガの隊と合流した後に、疲弊しているダテ隊への一点突破を狙って来るだろう。
だが、一塊となった敵軍に両翼からの左右挟撃を仕掛ける策がある。その為の伏兵も用意した。
後は、新たに現れた敵遊撃部隊への対処を残すのみ…。
だが、報告によれば、その遊撃部隊を率いているのが、あの「黒騎士」である可能性が高い。そうなると、並の将校では到底歯が立たないだろう。
「…どうしたものか…」
今の我が軍に、あの男と対等に渡り合える程の者などそうはいない。
ショウコ様…いや、君主たるあの方をそのような危険な場に置く事は出来ない。
では、ヴァンハルトか…いや、もし仮に彼を差し向けたとしても、相手はあの黒騎士。ただで済むとは思えない。最悪の場合、討ち取られる事はなくとも、敗北を喫しでもしたら右翼から総崩れとなる恐れもある。
では、セイカ将軍に任せるべきか…いや、それも駄目だ。先鋒として出撃した彼女の部隊では、如何に我が軍の精兵といえど疲弊している現状で奴の対処など出来よう筈もない。
ならばどうする?適任と考えられるのは、既にクリフの隊くらいしか残されていないが…。
「ローレンス様!」
そこへ、私の名を呼び駆け寄って来る兵士が一人。
狭苦しいテントの中だというのに、彼は慌てふためいた様子で周囲の人間を押し退けるように近付いて来た。
その様子に、さしもの私も肝を冷やす。
「どうしたっ?」
「ガーラント将軍より通信がっ」
「クリフから…?」
「ローレンス様に、直接お話ししたいとっ」
伝令ではなく、通信機を使った直接対話を求めている。…つまりは、それ程の切所に追い詰められているという事か。
私はその兵士に連れられるまま、通信士の下まで急ぎ駆け寄る。
「クリフか、何があったっ?」
卓上通信機の前に立つなり、立体映像として浮かび上がるクリフに向かって大声で尋ねた。
すると、コチラに目も向けず、切羽詰った表情でクリフが息を荒げる。
『何がも糞もねぇっ!連中、本隊を二手に分けたかと思ったら、今度はそこに例の「黒い奴」まで参戦してきやがったっ!』
「黒い…ま、まさか、黒騎士ヴェイルかっ!?」
『まさかも何も、他に誰が居るってんだ!あのギルガに加えて黒騎士とくりゃ、いくらオレでも対処のしようがねぇぞっ!?』
「クッ、後手に回ったか…っ」
これ程早く、敵軍大将格が直接前線に出てくるなど考えてもみなかった。
だが、言われてみれば、あの勇猛果敢で名を馳せる四柱将が一人「黒騎士ヴェイル・ドレイク」だ。前線に出て直接指揮を執る事など、そう珍しくない。
奴が遊撃隊の指揮を執っていると聞かされた段階で、真っ先に考慮すべきだった。
定石に囚われ過ぎ、相手を見誤ったか…。
『どうすりゃいいっ!?このままじゃ、保たねぇぞっ!』
「えぇい、少し待たんかっ」
…不味い。ここで左翼を抜かれれば、ガラ空きになった懐に飛び込まれ、瞬く間に陣を崩される。
だが、この状況で援軍に回せる兵力など残されてはいなかった。
ここに来て、伏兵に裂いた戦力が惜しくなる。
どうする…?
どうすれば、この切所を乗り越えられる…?
「…くっ」
だが、どんなに知恵を搾り出そうと試みても、所詮は無い物強請り。
時間ばかりが過ぎ、私の頭は空回りするばかりだった。
だが、万策尽きたか…と、そう頭を抱え込んだ時…
『なら、私が援護に向かうわっ』
「な…っ、姫っ!?」
突如、クリフと私の通信に割り込んで入ったのは、ショウコ様からの通信だった。
後曲で旗艦ドラグ・ドゥーラと共に控えている我が君主は、友軍の危機に居ても立ってもいられなくなったようだ。
だが、今にも本陣を飛び出そうとする彼女を、サラとユイが必至に抑えてくれているようだった。
『だ、駄目ですよ、姫っ』
『姫は我が軍の総大将。もしその御身に何かあったらっ』
グリム・ラーとグリム・ルーに両肩を正面から押さえられ、動けないヴァルシード。
しかし、部下を思い遣るあのお方の事だ。見捨ててなどおけないだろう。
『だったら、クリフを見殺しにしろっていうのっ!?』
「そ、それは…っ」
やはりな…。私は、言葉を詰まらせた。
確かに、現状では姫様の部隊を遊撃に回し、黒騎士の相手をして頂くのが最善の策だろう。
だが、もし姫様の身に何かあっては…。と、そうは思っても、彼女を説得出来るだけの策が私には無かった。
『私の心配をしてくれるのは嬉しいし、この命が私一人の物じゃないって事だって理解してる。…けど、味方を見捨てて何もしない君主になんて、誰も従ってくれやしないわっ!!』
「っ!」
なんと高潔な…。
いや、だからこそ、皆が姫様の事をここまで慕い、ついて来るのだろう。
嬉しく誇らしい事である反面、私の中では不安をも掻き立てられる。
このお方は、家臣の為なら命さえ厭わずにその御身を敵前に差し出すだろう。そういうお方だから、余計に心配ばかりが募るのだ。
何とか、姫様に危険が及ばぬ策を捻り出さねば…。だが、そう考えた時、また誰かが通信に割り込んで来た。
『主、ご心配召されるな』
『え…セイカ?』
その直後、セイカが応えるよりも早く、左翼を守るクリフ隊の眼前で奇跡が起こる。
『な…っ、コ、コイツ等は…っ!?!?』
クリフの目の前で次々と雷光に撃たれ、撃墜されて行くグランスレイの鎧甲機。
その雷光は、まるで天より降り注ぐ稲妻の如く…、だが、見事な程に敵軍の鎧甲機部隊だけを襲っていた。
『どう…なってんだ…っ』
クリフは、驚きの余り目を丸くしていた。
彼の頭上で燦然とはためく桐紋の旗。それを目にした私は、見覚えのあるそれに自身の記憶を探る。
「あれは…確か、伊達家の家紋っ!?」
そう。それは嘗て、十七世政宗が豊臣秀吉より拝領した家紋。
見間違いなどではない。あれは、伊達軍の鎧甲機隊だ。
『き、奇襲だとっ!?』
『陣形を乱すな!足並みを整えろっ』
突然の奇襲に取り乱す我が軍の鎧甲機部隊。
「フッ、やはり伏兵がいたか。…だが、なんだ…?何故、ゲンシュウの者達まで動揺している…?」
戦場に慣れた私の目には、その微かな動揺が敵部隊の動きから見てとれた。
だが、その答えに行き着く前に、我が手足たるディン・ベルグの目が駆け抜ける一閃を捉えていた。
ガキンッ!!
煌く白刃が私の前で火花を散らせ、弾かれる。
『驚いたな…。まさか、貴公まで生きていたとは…』
『…この小十郎、仕える君主を独り残し、易々と殺られはしせんぞ。黒騎士…』
ディン・ベルグの喉下に鋭い切っ先を突き付ける褐色の鎧甲機。
甲冑を身に纏った鬼とでも言えばいいだろう。二本の角を額に持つその姿は、まさにそれだった。
『…お嬢、一人で宴会などと、水臭い…』
『フッ…黙っていようと、お前は何時も目敏く酒の匂いを嗅ぎ付けて来る。…今更だな、小十郎』
人って、こんなにも嬉しそうに笑えるんだ…。私は、二人の笑顔を見て、そう思った。
伊達家に仕えた小十郎という名。多少なりとも知識のある人なら、直ぐに気付くだろう。
彼は、片倉小十郎。
伊達政宗に忠義を尽くした、伊達家の懐刀だ。
男性とは思えない黒く艶のある真っ直ぐな長髪。端麗な顔立ちもそう。
けど、ガッチリとした逞しい体付きで、和鎧が良く似合ってる。
…何処と無く大人しい感じの口調だけど、黒くてキリッとした鋭い目は、まるで血に飢えた狼みたいだ。
『言わずとも解るな?』
『…無論…っ』
セイカの問いに、小十郎は、その愛機ラン・ギルトの握る長刀を振り払わせ、黒騎士を相手に友軍を鼓舞する。
『…お嬢が主と認めた程のお方だ。依存は無いな?お前達…』
『応っ!!』
『…なら、両軍に見せ付けてやれ…。本当の「伊達男」って奴をな…っ!』
その瞬間、天空に昇竜の咆哮が轟いた。
ビリビリと肌に刺さるような威圧感。如何に統制のとれた部隊であっても、奇襲を受けた上にこれでは足並みも乱れて当然だろう。
怒涛の如く押し寄せる小竜の群れに、グランスレイ軍の鎧甲機隊は次々と呑み込まれて行った。
「このタイミング…。際どいか」
独り言のようにそう呟き、私は目の前の伊達男が向けた切っ先を払い除ける。
キンッ!
『悪いが、付き合ってやる義理は無いのでな』
『…逃げるか。ヴェイル・ドレイク…』
距離を取り、離れようとする私を追いかけて来るカタオカ。
『…敵に背を向けるなど、武士の風上にも置けん…』
『フッ、私は武士ではない。…騎士なのだよっ』
『…っ!』
突き出すように差し向けたディン・ベルグの左腕。その上部装甲板から一対の鋭い棘が伸びる。
そして、その周囲に収束した稲光が、パンッと拡散して閃光を撒き散らした。
『…抜かった…っ』
武士道とは違い、騎士道は己が命も重んじる。やはり解せんな…。
目晦ましの眩しさに、不覚にも目を閉じてしまった俺は、既に追い付けない距離にまで逃げられた黒騎士の背を目で追う。
悔しいが、見事な引き際だ…。
仕方なく諦めたまま、後方に浮遊する一機の鎧甲機に目をやる。
『クリフ…と、いったか。まだやれそうか…?』
『ケッ、誰に物言ってやがる!』
フッ、元気な兄さんだ…。
これだけの軽口が叩けるなら、問題あるまい…。
『…協力してやる。連中を押し返すぞ…』
『チッ…。言われるまでもねぇっ!』
ヴェイル将軍率いる遊撃部隊を跳ね除けた事で、左翼が盛り返した。
それに、セイカ殿の手際で前曲の後退も既に十分。
グランスレイ軍は各部隊を一点に集結合流させ、後退するセイカ殿の隊に標的を定めている。
機は熟したっ!
「策は成った!オリカサ隊、ランドルフ隊に合図を出せ!同時に、本隊は前進。ダテ隊と合流した後、敵本隊に畳み掛ける!!」
「はっ!」
軍師として、この瞬間ほど興奮を覚える一瞬は無い。
幾度経験しても、内で滾るその気持ちを抑える事が出来なくなるのだ。
私は、板状の図と戦場の光景を重ね、腕を大きく払って叫んでいた。
「姫、前線指揮は任せましたよっ」
『うん。やってみるよ、ローレンスッ』
遂にこの時が来た。
この数ヶ月間、私だって無為に過ごして来たワケじゃないんだ。
ヴァンと共に剣の腕を磨き、ローレンス達に様々な戦術を叩き込まれ、一軍を率いる者としての自覚も養った。
戦わなくちゃ守れない物があるなら、私はもう迷わない。
例え、この手を血に染めてでも、私は、私の成すべき事を成し遂げるっ!
『全隊、粛々と前進っ!先鋒のダテ隊と合流した後、総攻撃に打って出る。各員、決起奮励せよっ!我が軍の興廃はこの一戦に在り!!』
『応ぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーっ!!』
私の一声に鼓舞された精兵達が、各々の剣を天高く突き上げて応えてくれる。
そんな彼等を頼もしく感じながら、私は先陣を切って飛び出した。
『サラちゃん、ユイちゃん、行くよっ』
『御意っ』『御意ですっ』
敵将ヴェイル・ドレイクの働きにより、一時は窮地へと追い込まれたドルゥ・ヴァン。
しかし、セイカの忠実なる家臣「片倉小十郎」率いる鎧甲機部隊の増援によって辛くもそれを脱出した彼等は、ローレンスの知略によって一気に形勢を逆転。
合流し、隊の再編を計ろうとしたグランスレイ軍を西と東の双方から挟撃したのである。
これにより、グランスレイ軍の指揮系統は混乱。兵力も分散され、次々とドルゥ・ヴァンの鎧甲機隊に各個撃破されていった。
開戦より三時間という期に、彼我戦力差は反転していた…。
『ええぃっ、貴様等、何をやっている!!』
『も、申し訳ありません、ギルガ将軍!…ですが、こうも味方の士気が落ちては…っ』
『黙れ!言い訳など聞きたくないわっ!!』
顔中に刀傷を持つ屈強そうな男が部下に怒鳴り散らしていた。
ギルガ・イギト。二手に分けられたグランスレイ軍本隊の一方を預かる、この部隊の将軍である。
だが、隊を率いる者として毅然とした態度をとるべき彼の顔には、苛立ちが滲み出ていた。
そもそも、圧倒的戦力差で押し切ろうとしていたグランスレイ軍に、それ以上の策などなかった。
押し返される戦局。その苛立ちは、隊を率いる者ほど一入だったのだろう。
ギルガは自身の駆る大柄な専用鎧甲機ダ・ミゲドの大刀をブンッと振り払い、惰弱な言葉を吐く部下を一蹴する。
『ヒィィ~ッ』
『この軟弱者めが!貴様のような奴が居るから、勝てる戦も勝てんのだっ!!』
『お、お許し下さいっ、ギルガ様っ』
苛立ちが限界に達したのか、ダ・ミゲドの大刀が高々と振り上げられ、その白刃は自らの部下に叩き下ろされようとしていた。
ブォッ!!
風を裂く轟音。だが、その刃は部下の乗る鎧甲機ベル・エゥルの頭上でピタリと止まっていた。
『部下に当たるなよ。見っとも無いぜ…?』
『金色の鎧甲機…ヴァンハルかっ!?』
煌く金色の鎧甲を纏うヴァンハルト専用機。
西洋鎧に似た形状は、まさに「黄金騎士」の名に相応しいだろう…なんてな、自画自賛。
この機体エル・ド・オーガは敵の目を惹き易い。部下を無駄死にさせない為の、必要な処置って奴だ。
だから、立ち塞がる敵を片っ端から叩き落していきゃ、何れはこうやって敵の大将とぶち当たる。
『逃げないのか?ギルガ殿』
『ほざけっ!敵に背を向けて逃げるなど、我が誇りが許さぬわっ』
鼻息荒く、そう言い放つギルガ。
まぁ、そうだろうな。
そもそも、逃がさない為の挑発なんだ。
オレは嘲笑を浮かべながら、抜き身の刀をダ・ミゲドに向ける。
『そいつは重畳。…なら、かかって来いよ』
『グ…ヌヌ…ッ、馬鹿にしおってぇぇーーーーーーーーーーーっ!!』
いや…馬鹿なんだろ?
こんな単純な挑発に乗って来るんだ。他に表現のしようもない。
デカイ大太刀を振り回し、襲いかかって来るダ・ミゲドを前に、オレはそんな事を思って笑った。
ブォンッッ!!!…ゴシャァーーーーーーーーーーッ…
コイツは、正真正銘、本当の馬鹿らしい。
『ぬぉっ!?』
わざわざ、あんな大振りの一太刀を受けて立つと思ってたのか?
極大の太刀を振り下ろした反動で、泥濘に足を盗られてズッコケるダ・ミゲド。
ここが湿原地帯だって事をちゃんと理解してないようだ。
『オイオイ…。何やってんだぁ?立てよ、待っててやるから。…なんなら、手貸そうか?』
『ギ、ギチチ…ッ、も、もう許さんぞ、貴様ぁぁーーーーーーーーっ!!』
歯軋りなんか発てて…、よっぽど頭にキタらしい。
泥を掻き上げて即座に立ち上がったギルガは、再び大太刀を振り翳す。
『馬鹿な上に、学習能力も無いときた…。手に負えんな』
『ぬおおおおおおーーーーーーーーッ!!』
相変わらず、鼻息の荒さだけは一人前。
まぁ、こんな奴に長々と付き合ってやる義理はないな…。
『…アンタに恨みは無い。…が、その頸、貰うぜ』
正面から突っ込んで来るダ・ミゲド。その振り下ろされた刃に合せ、オレは剣を構える。
ギシャァァーーーーーーーーーンッ!
刀身を左肩に添えるような形でダ・ミゲドの豪剣を受け流し、その擦れ合う刃と刃から火花を見る。
そして、奴の勢いが止まる前…つまりは、切っ先が大地を撃つ前に、オレのエル・ド・オーガは素早く身を屈めながらダ・ミゲドの左脇へと飛び込む。
同時に、踏み込んだ右足を軸にして全身を捻り、斬撃を受け流した型のまま太刀を横薙ぎに振り払う。
ズシュ…ダンッ!!
胴に一閃。振り払われた刃はダ・ミゲドの上半身と下半身を一刀の下に両断し、突き抜けた。
『ぬ…ぅぅぐぁああああアアアアアアアアアアアァァァーーーーーーーーーーーーーッ!?!?』
将軍殿の、呆気ない幕切れだ。
オレの背の向こうでは、恐らく両断された二つの身体が地面に落下する前に炎上を始めているだろう。
これで、敵主力の一端は力を失う。
『敵将ギルガ・イギト。このヴァンハルトが討ち取ったぁーーーーっ!!』
戦場全てに響き渡るような声で、オレはそれを誇示するかの如く叫ぶ。
これにより、敵陣営は更なる惰気を打ち込まれ、士気も大幅に低下する筈だ。
『ギ、ギルガ将軍が討たれた…っ!?』
『こ、後退しろ!!将軍が討たれたぞーーーーーっ!!
…と、この通り。
連中は、尻尾を巻いて逃げ始めた。
それに、どうやら西側でも誰かが上手くやってくれてるみたいだ。
オレとは対極の位置でも、歓声が上がっている。
『チィッ、伊達の懐刀と猛将クリフ・ガーラントの二人が相手では、流石に分が悪いかっ!?』
『オラオラオラオラッ!手が止まってんぞ、シュウ・テンギョッ!!』
『…息吐く暇さえ与える気はない…』
テンギョ将軍が駆る専用機シェグル・ゲムの紫の躯体が軋み、小十郎のラン・ギルトとクリフのザン・バルシュが繰り出す斬撃の嵐に防戦一方を強いられる。
『くっ、しま…っ』
その言葉が言い切られる前に、赤と青の見るからに素早そうな細身の鎧甲機ザン・バルシュが刺突の構えでテンギョの眼前に在った。
ドシュッ!
レイピアのような細身の刃が何の抵抗も無くシェグル・ゲムの胸部装甲を貫いた。
『ぐ、ぅああっ!!』
だが、未だ絶命には至っていない。それを最初から判っていたかのように、シェグル・ゲムの背後から現れる褐色の影。
『…その頸、貰い受ける…』
背中から突き上げたのであろうラン・ギルトの長刀は、確実に心臓を貫いて右鎖骨の辺りから貫通している。
ラン・ギルトとザン・バルシュに挟まれるような形で、そのまま絶命したテンギョとシェグル・ゲムは、大空で赤々と燃え上がり、そのまま塵となって消えて行った。
『…シュウ・テンギョ、この小十郎が討ち取ったり…』
『んなっ…手前ぇ、ちゃっかり手柄を横取りしてんじゃねぇっ!』
『…フッ、早い者勝ちって奴さ…』
『くぁああああっ、ムカつくっ!!』
空中に浮かんだまま、地団駄を踏むクリフ。
しかし、これで敵本隊を指揮していたグランスレイの将軍は二人とも討たれた。
残るは、先に討たれたギルガの兄…先鋒を務めていたギラガ・イギトと敵陣営総大将「黒騎士」こと四柱将が一人、ヴェイル・ドレイクのみ。
二人の将を失ったグランスレイ軍は、既に総崩れとなって混乱を極めている。
畳み掛けるならこの機を逃して他にない。
「機関最大、ドラグ・ドゥーラ全速前進!ダテ隊と合流した姫様の部隊を援護せよっ!!」
ローレンスのその声を皮切りに、遂に本隊が動き出す。
先鋒との合流を果たした私は、正面に群れ蠢くグランスレイ軍の鎧甲機達と向かい合っていた。
形勢は逆転している。勝利は目前って所だろう。
でも、決して晴れた気分では居られなかった。
敵も、味方も、多くの兵がこの戦で命を落としているに違いない。
それを考えると、どうしても喜べなかったんだ。
『早く…終わらせなくっちゃ…っ』
こうしている今も、目の前では幾つもの炎が空で華を咲かせている。
あの一つ一つが、全て消え行く命の灯火。
正直な感想。それは、これ以上、誰かが死ぬのを見たくなかったんだ。
だから私は、最も早く戦を終わらせる方法を選んだ。
『敵総大将を討つ…。それしかないっ』
私の目は、右往左往に飛び交う鎧甲機の群れの中から、ある一点だけを探していた。
この混乱した状況で、最も統制のとれた動揺の僅かな一点だ。
そこに、あの男が居ると確信していたから。
『…見つけたっ』
たった一箇所、まるで動揺を見せない集団。
その中心に、黒い奴がいる。
間違いない。あれは、キトラを襲った、あの黒い鎧甲機だ。
パイロットの名は…
『…ヴェイル・ドレイク…ッ』
『お久しぶりです。ショウコ姫…フフッ』
目の前に、あの男が立っている。
ディン・ベルグという名の剣を携えて。
『既に決着はつきました。お願いです、兵を退いて下さい…』
返って来る返答に、大方の予想はついていた。
でも、僅かな望みをかけ、私は懇願するように願い出る。
しかし…
『それは聞けませんな…。いや、それ以前に無粋な願いだ』
『無粋…?どうしてっ』
『この戦いで命を落とした我が軍の多くの兵達にも大望が有り、祖国には愛する者も在った事でしょう。その死を土足で踏み躙るような真似だけは出来んと言っているのです』
『う…っ』
確かに、この人の言う事は一理ある。
グランスレイ軍の兵士達にだって大儀があって、守りたい物があって…だから、戦争を仕掛けてきたんだろう。
正義は人それぞれなんだ。
この人は、その兵士達の命を預かり、志を無碍にしない為にここに居る。
敗色濃厚だからといって、はい、そうですかって軍を退くワケにはいかないんだ。
分かってた事…。
だけど、それだけに、やるせない気持ちで一杯になってしまう。
『…どうあっても、退いてはくれないんですね…』
『致し方ないでしょう?それが、兵を預かる将軍という物だ』
戦うしかない。
この人を討ち取らない限り、被害は広がるばかりなんだ。
私はヴァルシードに太刀を抜かせ、身構える。
『…そうでなくては張り合い甲斐がない…』
そう。この戦いの目的は、ドルゥ・ヴァンの殲滅以外にもう一つあるのだから。
前者には失敗したが、後者にはまだ望みがある。
私は、ディン・ベルグの腰からぶら下がる太刀を鞘走らせ、抜き去ると同時に振り払う。
それが、部下達への合図でもあったからだ。
『………………………』
出来るだけ平静を装う。
でも、私の足は震えていた。
ヴェイルの振り払った剣が合図だったのか、彼の部下達が私を取り囲むように扇状の陣形をとったから。
見た事のある緑色の鎧甲機群。…たしか、ベル・エゥルって名前だった筈。
それが、今、目の前に三十機ほど浮遊している。
でも、私だって一人じゃないんだ。
私の周りには、彼女達が居てくれる。
『ショウコ様、雑兵の相手は、私達がっ』
『お任せ下さい。姫様っ』
サラとユイ。二人の力は将軍格にも匹敵する。
彼女達が背中を守ってくれるなら、私も彼との戦いに集中出来る。
だが、その目の前の男との戦いに乗り出そうとした時だった。
ゴゴゴ…ッ
遠くから響く風を裂くような音。それは一瞬の内に私の頭上へと迫り、声を発した。
『はっ、女の出る幕じゃねぇんだよぉーっ!!』
『クッ』
身構えた私の頭上に振り下ろされる豪剣。
不意打ちで一瞬動きが遅れた私だけど、心配などしていなかった。
何故なら、もう一人、私の脇を固めてくれる心強い仲間が居たから。
バキンッ!!
強烈な金属同士の衝突音。
その直後、私に襲い掛かって来た赤い塊は、弾かれるように仰け反っていた。
『フンッ、貴様など、主のお手を煩わせるまでもない…』
『ぐぬっ、き、貴様か…っ』
対峙する赤と蒼の鎧甲機。
片方は、恐らくギラガ・イギト。残っていた、もう一人の将軍格だろう。
そして、もう一人は…
『ありがとう、セイカ』
『いえ…。この者の相手は私めが勤めさせて頂きます故、主は奴を…っ』
『うん…っ』
サラとユイ、そして、セイカは既に戦闘を開始している。
その中で、私と対峙する黒い鎧甲機の男は二人だけの世界を作り上げていた…。
『ふむ…。見違えたな』
『そう…かな。ううん、そうかも知れないね』
静寂の蒼穹に響く私達だけの声。
『もはや、「お姫さま」などと卑下した呼び方は出来そうにない』
『…ショウコ。サナダ・ショウコだよ』
それは、最大限の敬意。以前、彼は私に名を名乗ってくれたから。
だから、私も自ら名乗り出た。
すると、私の前に、彼が姿を現す…。
ぼんやりと、でも、次第にハッキリ。
顔を覆うフルフェイスヘルム。全身を覆うフルアーマー。
漆黒のそれが、彼を「黒騎士」と呼ばせる由縁なのだろう。
『こうして改めて見ると、やはり美しいな…。あの男が欲する気持ちも、解らぬではない…』
『…?』
『いや、戦の場で無粋だったな』
そう言うと、ヴェイルはフッと笑った。
そして、騎士のような振る舞いで太刀を眼前に構え、覚悟を示す。
『この私、グランスレイ重騎士団が総騎士団長ヴェイル・ドレイクが、貴殿のお相手をさせて頂く』
『ゲンシュウ国現太守、ショウコ・サナダとその愛機ヴァルシードがお受けします』
神聖なる決闘の儀式。
総大将同士のその戦いには、如何なる者も決して手出ししてはならない。
それが、この世界の掟。
心を乱すな。
恐怖を押し殺せ。
剣を取り、名乗りを上げた以上、私も武人の一人。
修羅と化せ。
羅刹と化せ。
その一刃に敬意を以って応えろ。
『いざ、尋常に…』
『勝負っ!!』
言葉と共に全身から吐き出される覇気。
ガキンッ!!
交わる刀身は互いの身を火花と散らせ、衝突する気迫が何者をも寄せ付けない鉄壁の結界となる。
お互いに退けぬ争いの果て。それは、決して避けられない戦いだった。
ぶつかり合う意識と意識が終局を競い合い、彼女達の耳には、何時しか互いの声しか届かなくなっていた…。
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