韓国ソウル便り 私の韓国レポート番外編

韓国ソウル便り 私の韓国レポート番外編

2010.05.12
XML
テーマ: 韓国!(18218)
カテゴリ: 韓国人
私がお世話になったソウル大学の担当教官であった李名誉教授が事務所にやってきました。
以前、アメリカから帰ってきた息子さんの件で、日本で農業の勉強ができるところを教えてほしいとお願いされて、私がいろいろ調べた経緯があったのですが、その後の経過について報告して行かれました。

息子さんがアメリカから帰ってきたというのには、訳がありました。
教授がアメリカにいらっしゃるときに生まれ、11歳までアメリカ生活。
同様に日本でも2年ほど生活経験があるという経歴の持ち主だそうですが、
実は韓国では高卒の身分です。

韓国は日本より学歴を重要視する社会。
ソウル大教授の息子さんが高卒っていうのもちょっとあり得ない話だし、
教授の身分で韓国社会でその事実をオープンに話すっていうことも

でも我が教授は全く意に介さない様子。さすがです。

教授の話によると、息子さんは高校卒業後、流通業などいろいろな仕事について
最終的にビルの売買を行う不動産業に勤め、社長から数百億単位のビルの売買などを
任されるほどに信頼を受けるようになったのですが、20代のはじめに
そんな額のお金を動かす息子の姿を見て教授は「この子の人生は大丈夫だろうか」と
心配になり軍隊に送る決心をします。

特殊部隊に入った息子の部屋にあったビジネスノートの内容を見て、
教授は息子のビジネスの実力を知るようになります。
除隊後、息子にアメリカ行きを勧め、市民権者である彼は、単身アメリカに渡り
建設業で起業し、やがて成功を収めるようになります。
教授曰く、「私の年俸を一ヶ月で稼いでいた」


建設業界は大きな打撃を受け、彼のビジネスも困難に陥ります。
社長として私財をはたいて、従業員の生活、再就職先などを確保し、
多額の税金を支払って、結局一文無しになって韓国に帰ってきたというわけです。

彼は現在のアメリカ実体経済がどのような姿にあるのかをつぶさに見てきました。
教授は息子を単にアメリカでの敗北者と見るには、忍びなく、

本に残そうと企画書を出版社に持ち込んだとのことです。

ちなみに、この出版社は韓国で「奇跡のリンゴ」を出版した出版社で
偶然にも教授から日本での農業の話を持ちかけられたとき、私がこの本のことを
教授に話していました。

また、上記の内容は私が教授から送ってもらった企画書を読んだ記憶をもとに
書いたものです。

ところが問題が起こりました。
教授の奥様がこの企画に俄然反対を表明します。
息子のことを書いたって客観性に欠けるから、世の中の人に受け入れてもらえないはず、
というのが奥様の主張なのだそうです。

ですが、私はこの企画に関心があります。
出版ビジネス的には受けるかどうかは解りませんが、
韓国人的な人情で責任を果たしてきた息子さん。
私もこれを人生の失敗という風には到底思えませんし、
アメリカ資本主義への考察にも関心があります。

実は、息子さんは韓国に帰ってきて農業の道には進まずに
建設業に進むことになりました。
アメリカで取引のあった建築資材会社の韓国法人に就職することになったそうです。
アメリカで築いた信頼関係がここで実を結んだかっていう感じですが、
ちょっと困難なことにぶつかり、身の危険にも及びかねない状況に
あるのだそうです。(まだ詳しくは書けないんですが)

だから私は帰って本を出すことで、彼の身を守るにもいいのではと思い、
また奥様の判断に少し残念がっている教授を激励する意味でも、
かつて曽根綾子が息子をモデルに小説を書いたことをメールで紹介してあげました。
私もまあ、古い話を思い出したものです。
また曽根綾子の息子と小説の主人公共に、教授と同じ文化人類学の道を歩みましたから
話のネタになると思ったわけです。

教授からはすぐに返事があり、是非その小説を読んでみたいとのこと。
早速楽天じゃなくてアマゾンで「太郎物語」を注文しました。
韓国に取り寄せると本の価格よりも発送量と手数料が高くなってしまうんですけど・・。



正直なところ30年ほど前に読んだ「太郎物語」全く覚えていません。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.05.13 00:53:49
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

プロフィール

whitebear319

whitebear319


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: