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■Hot pepperミラクル・ストーリー
リクルート式「楽しい事業」のつくり方
著者: 平尾勇司
出版社: 東洋経済新報社 発行年月: 2008年06月
心が熱く震える本に出会いました。
読み終えると、仕事に打ち込む元気が沸いてきます。
「Hot Pepper」の事業立ち上げに関する話。
どのようにして、常識破りの無料媒体が
リクルートの基幹事業に成長したか。
身近なものが題材だけあって、
正直、最初は舐めていましたが、
中身は新規事業立ち上げや組織論、
マネジメント、セールス・コミュニケーションに
関するノウハウがたくさん詰まっています。
最近はFP試験もあったので読書量が
減ってしまっていましたが、
久々に一気読みしちゃいました。
もっともうならせられた(うなされた?)のが
「新規事業」について。ジュンも丁度同じような
ミッションの部署に籍を置いているので、、、。
・新規事業は「異能」と「無能」の集まり
鋭さや独創性から既存事業に留まれなくなった
異端児が「異能」で、新規事業の要。
逆に、他部署で成果が出せずに使い物にならない
余った人材が「無能」で、人間的にも能力的にも
欠落していて、スタンスもズレている。
新規事業にはどちらもが配属されて、それぞれが
「自分は期待をされている」
と考えてやってくる。
新規事業のマネジメントには、異能を束ねて、
無能を見切る、もっとも難しい采配が求められる。
ジュンの周りは文字通り異能の方ばかりですが、
大きく統一感に欠けていて、マネジメントは
相当苦労しているようです。。。
・じつは実行していない
一度立案された戦略が、度々変更を繰り返し、
一向に成果が上がらない。
これは、現場を経験したことの無い「○○企画室」
みたいな部署の 「企画坊や」
が、次から次へと
絵に描いた餅の戦略を立てて、修正して、
押し付けているから。
戦略を行動レベルに落とし込むことが出来なければ
実行されない。
戦略失敗の最大の原因は、出来ないのではなくて
じつは戦略を実行していないだけ。
ジュンも、最近は「企画坊や」化していなかった
かなと、、、反省。
やっぱり現場を見なければですよね。
・剣道には小手・面・胴しかない
企画屋や戦術家としては、あれこれと難しい
プランを立てたがる傾向にありますが、
実効性を高める為には基本に忠実なプランを
立てて、それをひたすら繰り返し反復することが
大事。
営業の天才である部下との話の中で
「営業のやり方を型にはめるのは良くない」
と言う部下に対して、
「基本を徹底的に叩き込むことで、
高いレベルで個々の営業マンの創造性を
実現する」
、と説明する場面の例え。
後半は、実際の営業場面でいかにして
営業チームと目的をシェアして、短期間で
トレーニングして、鼓舞して、高い成績を
上げていったかについて書かれています。
大宮版の打ち切りを賭けたミーティングの場で、
編集長がチーム全員に物語形式で語り聞かせて、
全員一致で事業計画を作る 「ビジョンプレ」
ミーティング。
目標数値ではなくて、物語を作るのが
マネジメントの仕事。
契約社員が多数を占める営業担当が
顧客に価値を提供出来るように工夫。
それが 「プチコン」
。
コンサルティングにはノウハウが必要だが、
プチコンなら、可愛い雰囲気?で素人でも出来る。
20歳代が中心の営業担当が、デジカメと
自分の消費者としての経験を活かして、
飲食店の従業員から見えない、
消費者の立場で商品撮影をして、
メニュー作り・キャンペーンの企画に取り組む。
顧客との接点が密になると、今度は顧客の
感謝の言葉が営業チームのモチベーションを
感動的なまでに上げる、 「自家発電型」
の組織。
会社のイベントで、内緒で撮って来た担当顧客
からの感謝のメッセージを上映する。
担当は 営業で苦労したことなど泣いて忘れて、
また頑張る。
この本の一番スゴイのが、
大切なことを誰にでも分かる平易な文章で書いてある点。
ジュンも難しいことを難しい言葉を並べて説明して
いい気になってしまうことが多いですが、
実際に聞いている側は判ったような気になっていても
頭には、心には届いていないんです。
大切なのは、わかり易い言葉で
沁み込むように伝えること。
この本はその意味で、1つの具体的で身近な
成功事例を通して、新規事業、組織、
マネジメント、コミュニケーションと
大切な物事を、実に判りやすく書いてくれています。
また読み直したい、いい本でした。
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