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2009.03.19
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カテゴリ: 読書・レビュー
3月も半ばを過ぎ、桜の開花がいつになるか気になるようになりました。

最近駅で 慣れないスーツを着た就職活動中の学生 を見かけます。
初々しくていいですよね。
厳しい世の中ですが、大切な社会人生活の第一歩ですので ブランドに踊らされる ことなく、従業員に対しても誠実で、それでいて自分にあった会社に巡りあっ てもらいたいな と思います。



そんなときに、決まって読む本がこれ。



竜馬がゆく(1)
著者: 司馬遼太郎
文春文庫

最初に読んだのは大学2年目に自分を見失って、単位をことごとく落として 1回で2年分の留年が決定 したときでした。

大学2年生の終わりに、学業に専念する事を表向きの理由にしつつ、築20数年のちゃ んとした間取り図も無いような大学近く、早稲田通りのマンションを今の相方(妻)と 自分のアルバイト代の折半で借りて、 両親に一応内緒の同棲生活 を始めました。

「神田川」って歌がありました。ユニットバスがあったので横丁の風呂屋に行 く機会こそありませんでしたが、まさにあんな感じだったと思います。

授業に行く習慣はすっかりなくなってしまって、テキトーにバンド活動とアルバ イトで時間だけが過ぎていく。
家にいる時間はテレビゲームをやりっぱなし。。。

このままこうして生きていくんだ、、、と漠然と思いつつも、 鬱々たる気概 をど うにかしようと、とにかく近所の古本屋で古い小説を読んで紛らわせていました。

ある日バンド仲間の先輩の部屋に行ったときに、大きな坂本竜馬のポスターが飾 ってあって、色々とアツい話を聞かされたのをキッカケに、何となくまとめて8冊買 って読み始めたんだったと思います。

今までに、過去4回くらい通して読んでいて今回は5回目。改めていつ刷られたも のかを確認したら、 初版は1975年、、、奇しくもジュンの製造年と同一。
1巻は1979年に刷られた第8刷でした。
活字も残るものは偉大です。時代を超えますね。

物語は土佐の郷士と呼ばれる下級侍の家に生まれた竜馬が、19歳になり江戸へ剣術修 行へ出掛けるクダリから始まる。

幼少の頃にオネショが止まず、友達にも泣かされる弱虫だった竜馬が、14歳で 剣術をはじめると生まれ変わったように上達、見込まれて、江戸で修行をするこ とになる。

江戸へ向かう道すがら、また江戸での修行先、北辰一刀流・千葉道場での修行生活や 出会いからメキメキと成長していく竜馬。

剣術しか無かった彼の世界に、 黒船 が来航し後々へと繋がる強烈な色を付 ける。

4隻の黒船で震え上がる幕府を見て、船を1隻を手に入れるだけで大名以上の力を 得られると考える。

また外国という違う世界とその力に強烈な憧れを抱くようになる。

でも第1巻では、まだ竜馬の憧れは憧れのままで、歴史の中で大活躍するのはまだま だ先の話。19~23歳までの竜馬の青春がおもしろおかしく、かつ爽やかに描かれ る。

幼少の泣き虫だった頃から保護者のような存在だった姉・乙女の影響か、剣術で腕を 上げていく竜馬も男女の仲に関しては ウブ なまま。

土佐の家老の娘、高嶺の花のお田鶴様。
千葉道場の娘、さな子。
敵討ちの助太刀を頼む遊女へと落ちぶれた公家の娘、お冴。

それぞれ違った形での恋愛や情欲、竜馬の葛藤が爽やか。

将来何かを成し遂げる為に、妻帯しては出来なくなると自分を戒める竜馬。

また、「苦手な女性」を克服するべく誘惑に乗って肉体関係を初体験するべく夜 を共にする決意をするも、葛藤しまくるクダリも自分のことのようにドキドキ 。(笑) 結局その場では出来ないんですが、その展開もドラマチック。

他にも随所随所にちりばめられた 型にはまらない言動に、読者は竜馬を大好きに なります。

最後の章での剣術の試合で、ワクワク感が最高潮に。
道場や藩の名誉といきり立つ周囲をよそに、ひたすら自分のやり方で竹刀を振る う。。。

モヤモヤとした悩みも吹き飛んで、「(何だか分かりませんが) よしっ、オレもや るぞっ!! 」って気にさせられます。(笑)






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Last updated  2009.03.19 23:31:14
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