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2009.12.01
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カテゴリ: 読書・レビュー

Mixiのニュースで紹介されていて、タイトルとレビューを読んでみてこれは読まねばと思った本。



ロスジェネはこう生きてきた
平凡社新書

著者: 雨宮処凛
出版社: 平凡社
発行年月: 2009年05月

ここでのロスジェネ、「ロストジェネレーション」の定義は、1972~1982年の「失われた10年」に生まれた世代。

高度成長を支えた団塊世代の子供たちで、日本がもっとも豊かだった時代に幼少を過ごした。

良い教育を受けて、良い偏差値を取って、良い大学に入って、良い会社に入れば、人生バラ色。

そう思っていた矢先のバブル崩壊。就職氷河期世代と呼ばれ、約束されたはずの安定から見放された。

あるものはフリータに。あるものは就職先を見つけても、リストラ後の会社で過労死寸前の仕事をさせられて、辞めたらそこでドロップアウトとして再起の道は閉ざされる恐怖におびえる。

そして昨年のリーマンショックの影響から、派遣先から強制解雇をされて日比谷公園の年越し派遣村で新年を迎えたロスジェネがいたらしい。

「一体、経済成長時代に生まれた私たちの誰が、将来自分がホームレスになることを予想できただろうか。」(まえがきより)

この一文、パンチ効いてますよね。

ジュンは1975年生まれ。この本の定義で行くと先頭集団の最後尾って感じでしょうか。
確かに、親の世代はイケイケドンドン(死語)だった時期がありました。今でもたまに実家に帰ると「昔は良かった。お前はかわいそうだな。」なんていわれますが、、、はっきり言って大きなお世話ですよね。(笑)

自分の人生は一度だけで、比較対象を持ち得ないんですから。

ジュンも今までで2度、「このままホームレスになるのか」と漠然と想像したことがありました。

一度は大学2年生のときに、取得単位数がSingle Digitで一発で2年分の留年が決まったとき。 バイトとバンドとプレステに明け暮れて、授業に行かず。それでいて優等生にノートを写させてもらう強かさを持ち合わせず。

このまま大学を中退して、バイトを続けて、、、その後はどうなるんだろうとボケっと考えていました。

2度目は会社の仕事が死ぬほど辛かった2005年。

このまま明日会社に行かなかったら、どうなるんだろうと想像して、恐ろしくなって酒におぼれて、、、。

何だかんだで、思い切ってドロップアウトし切る勇気もなくて、中途半端に続けているうちにそれぞれで転機があって、今に至るわけなんですが、、、。

前置きが長くなりましたが、こんな自分のダークサイドを思い出させる魅惑的なコピーに惹かれて、、、図書館で予約。(笑)

読んでみた感想は、、、ちょっと期待と違ってたかな。。。

作者の雨宮処凛さんは、ジュンと同い年の1975年生まれの女性。
この方の自伝って感じの本でした。

ロスジェネが生まれ育った時代背景については、同氏の生い立ちと合わせて詳しく書かれる。

第1章 一九七五年の生い立ち
第2章 バンギャとして生きた高校時代
第3章 一九九五年ショック
第4章 バブル崩壊と右傾化
第5章 「生きづらさの時代」
第6章 ロスジェネが声を上げはじめた

同い年の女性が、同じ日本の中で、同じ社会現象を体験しつつ、違った事を感じて、違った人生を歩んでいる。

親や学校など幼少期に与えられていた「将来は安泰」って言う価値観が人それぞれのキッカケで大きく崩れた段階で、みんな迷ったのは一緒かもしれない。

ジュンはバンドとバイトで自己表現が出来るようになった。

彼女の場合は、しばらく迷った後に、右翼団体へ入会して言論での自己表現が出来た。

そこの違いかなと漠然と感じました。

自分を表現して、誰かに認めてもらうことが出来ると、そこに存在する意味が出てきます。認められること無しでは、延々と迷い続けることになって、きっと今でもそう言う人たちってたくさんいるんだろうなと想像。

ジュンが歩いてきた道のりは、確かに親が過ごさせたかった「ラクな人生」とは全然違ってると思うんです。生きづらいのは事実かもしれないけれど、別に今だけが生きづらいわけではないはずだし、そんなの比べるものでもない。

彼女の結論は、貧困の生まれる世の中の「構造がおかしい」として、ロスジェネのワーキングプアが団結して「フェアじゃないルール設定を変えろ」と声を上げることを支援していく、、、と言うことらしい。

気分的には、「クリスマス粉砕計画」としてドテラ姿でオサレな六本木ヒルズに集まって鍋を囲むデモとかって言うのは嫌いではないけれど、、、穏やかじゃないやつはちょっと。

同じ「普通に働きづらい世の中」を問題として取り上げていても、ジュンが勝手に応援している中村文秋さんの方が、前向きで爽やか。彼はひきこもり、ニートを組織して北海道の大地を耕す「耕せニッポン」の活動。手放しで応援できる。

タイトルやテーマは面白いんですが、中身と結論が珍しく素直に受け入れられない本でした。(笑)






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Last updated  2009.12.02 00:10:05
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