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「会社は誰にでも変えられる。」
富士ゼロックス内のイノベーション集団、 KDI(Knowledge Dynamics Initiative) が中心となって書いた、企業変革に関する本。
KDIは富士ゼロックス自体の企業経営に関するR&Dであると共に、知識経営に関するコンサルティングサービスを他社にも提供をし、 知識経営に取り組む各企業のメンバーを繋ぐコミュニティのオーガナイザー の役割を果たしているチーム。ひょんなことでお付き合いをすることになって、代表の方から何と同書を頂いてしまったんです!
第1章 サラサラの知恵
第2章 ドロドロを超えて
第3章 サラサラの組織
第4章 これからの企業経営
読み始めて第1章で惹き込まれました。沙羅ちゃんと言う架空の主人公が働く環境を改善するプロジェクトの関係でKDIと出会い、そのコミュニティとの繋がりを通して会社を変えていくフィクション。
ただ、そこで描写される 沙羅ちゃんが勤める会社のダメっぷりが、、、こう言ったら何なんですが、今の自分が勤める会社にそっくりでビックリ。
彼女がKDIと知的イノベーションを進めるコミュニティと出会って、一歩を踏み出したところから会社が徐々に変わり始めて、、、。たった数10ページのありがちな話のはずが、どうしても感情移入をしてしまう。
第2章は、現状分析。会社組織における 上司・中間管理職・部下のそれぞれのレイヤーから見た今の日本企業の問題点 についてまとめられている。
例えば、 若手から見た上司 について、、、
・上司と部下の信頼関係が崩れている
・新しいことへのチェレンジを誰もしようとしない
・従業員が孤立している
・達成感や成長の実感がない
・不満を感じていても、それを変えるための行動につなげる気概が双方にない
・職場での部下/後輩育成が機能していない
「あるよな~」と唸ってしまいつつ、「うちの会社だけじゃないんだ!」と妙な安堵感も。(笑)
省の結びのコラムで 「ダブルバインド」
(二重拘束)と言う表現が出てきます。
例としては、上司が部下に対して「自由にやりなさい」と言って期待を表現しているにも関わらず、部下の行動から成果が得られないと、「ちゃんと仕事をしろ!」とイライラとした様子を見せる、など。
言われた部下は、「じゃあ、どうしたらいいんだっ!」と悩んで、やがて行動出来なくなったり、上司とまともにコミュニケーションが取れなくなったりする。
表現されるメッセージと、かもし出されるメタメッセージが真逆である場合に、その間に立たされた人間が二重に拘束されて身動きが取れなくなる症状のこと。
このダブルバインドに陥った「ドロドロの組織」と化してしまった会社をどう変えて行くか、、、。
第3章は、実際にKDIのコンサルティング/カウンセリングを通して会社に変革を起こした事例が、実名で紹介されている。 マツダ、九州電力、NTTデータ など名だたる会社ばかり。それぞれに抱えた問題があり、疑問を抱えた担当がいて、柔らかなチームにより課題を解決している。
共通する課題に対して、 組織や企業の垣根を越えて知を共有・創造しながら解決していく。この取り組みの向こうに元気な日本の会社があるんじゃないか と思いました。
第1章エピローグ、最後のセリフが、とても印象的。変革を実現した主人公が、体験談をスピーチするために招かれた別の会社のイベントのステージ上でのヒトコト。
「皆さんも、会社を変えられます」
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