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「絶対こんなタイトルの本は自分からは読まないでしょ。」
相方(妻)がニヤニヤと言うのは、「株の神様」こと御年86歳になられる台湾出身、 邱永漢
さんの2005年の著作。相方が先に読んで「すごく良いよ!」と薦めるので読んでいたところでした。
お金持ちになれる人
価格:756円(税込、送料別)
「"読まなかった"、、、過去形でしょう。」
2007年の年末に、丁度今日と同じような形で手渡された本が ロバートキヨサキ氏著の「金持ち父さん貧乏父さん」
。この本との出会いで大きく人生が変わりました。
読んでなかったら本を読む習慣も身に付けないし、絶対にアパート経営なんかしてないし、お気に入りの自宅を売却したりもしてないですからね。
あとがきに拠ると奇しくもこの「お金持ちになれる人」は、「金持ち父さん~」の日本語版発売元である筑摩書房から「金持ち父さんに負けない本を書いて下さい」と、邱永漢さんが頼まれて書いた本だとか。
[目次]
1 あなたにはお金持ちになる素質があるか?
2 日本はなぜお金持ちになれたのか
3 財産としての不動産を手に入れる
4 手に入れた財産をうまく活用するには
5 お金をふやすには株式投資から
6 お金儲けがうまい人の知恵
金持ち父さん貧乏父さんが物語りの形式を取っているのに対してこちらはエッセイですが、 とにかく読み易い。
筆者の年齢を感じさせる言い回しや難しい漢字も使われていますが、ちゃんと読み仮名が振ってあるので逆に新しい感じがします。「素寒貧」とか、「戦々兢々」とか、、、使うけれど漢字で書いたことが無かった。
普通に書くとギスギスしてしまいそうなお金の話が、その言い回しのせいか、暖かく染み入るように読める不思議な感覚があります。人生の大先輩の人生談を日向ぼっこしながら聞いている感じ。(笑)
個人的に面白く読んだ部分が、2の「日本はなぜお金持ちになれたのか」。
戦後の混乱と復興から、工業化を通じていち早く世界トップクラスの経済大国にのし上がったその理由を、価値のつくり方とその大きさから非常に単純なモデルとして解説しています。
材料を仕入れて加工する工業は、農業よりも流通・サービス業よりも付加価値が高い。
帝国主義の世界では人口・土地・資源の多寡が国力の優劣を決めていたものが、当時の日本の 「安くて良質な労働力と、1ドル360円と言う安い通貨」
が生産拠点として世界から注目されたとされます。
その過程で、資源もお金も無かった日本が材料を仕入れて加工をして付加価値をお金に換えるまでの繋ぎとして、世界でも類を見ない 手形と割引と言う制度を開発 して、金融機関の元にも付加価値の一部が積み上がることになったと、工業による付加価値とそれを支えるお金の仕組みについても、サラっと、目の前の盆栽の枝ぶりを語るかのように書かれていて、読み手としても視点が一気に引っ張り上げられてしまいます。
成長の過程で、不動産や株式と言った投資に絡む部分も歴史的事実として紹介されます。
同氏が日本に来た昭和29年の東京では新宿歌舞伎町や赤坂の土地は坪単価が1,000円だったものが、経済の発展につれて、生きている間の実話として天文学的な倍率で値上がりをしたことが「常識」として語られます。
同氏は冒頭で自分のことを 「思想家かもしれない」
と言っています。
先のことを考えると、将来が見えるようになる。思考に合わせて行動をすると、自然とお金が付いてくる。お金の流れが見えるようになると、その流れに乗るだけで富が増えていくわけですね。
ですので、歴史を事実として語るだけでなく、 思考を基にした変化に対応する柔軟性こそがもっとも大切 なものだと主張されています。ですので、不動産を買えばいい、株に投資をすればいい、と言った単純な話ではなく、これから何が起きるのかを考えさせられる内容になっています。
本との出会いはいつも偶然ではありますが、先日の大前研一さんの本しかり、何か大きなお金の流れについて考えさせられる本をこの年末にまとめて読む機会に恵まれたのは、来年に対する何かの示唆なのかもしれません。
セコイアの木の下で 伊藤 潤
[東京セコイアキャッシュフローゲーム会]
http://sequoia.seesaa.net/
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