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Dec 31, 2009
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カテゴリ: 今日は何の日
 リムウェイ暦1414/プリマ月/30 叔父のゲイブがタリノ協会の集会に参加する。
               (『ハリダンの紋章』ジャック・マクデヴィット
                           早川文庫SF920,921)
____________________________________

 人類が銀河系に進出し、アシユール人と対立している世界。
 最新で最大の恒星間宇宙船〈カペラ〉が空間転移時に行方不明になった。辺境の
 惑星で骨董品の店を経営していたアレックスは、叔父で育ての親のゲイブが
 〈カペラ〉に乗っていたことを知らされる。ゲイブの遺言として疑似人格が

 発見して、秘密にした何かを見付けに行くところだった。それは、約200年前に
 アシユール人と戦った大抵抗戦争の英雄クリストファー・シムの航宙士で、
 裏切り者として有名なルーディック・タリノに関する真実と関係していると
 いうことだった。アレックスは、早速、叔父の家のあるリムウェイに戻ったが、
 家は何者かが盗みに入り、重要なファイルが盗まれ、秘密を知っていた可能性
 のあるコンピュータは、保安処置が実行されて消去されていた。ファイル名と
 して使われたレイシャ・タナーというシムと一緒に戦った女性の名前や、同じ
 時代の詩人キャンドルスの詩など、少ない手掛かりから、ゲイブの発見した
 秘密に挑戦するが、何者かの妨害も続いた。

 西暦11108年が、リムウェイ暦1249年だということは出てきますが、リムウェイ

 せん。リムウェイは、地球に次ぐくらいの有力な星になっているようです。
 大抵抗戦争は始めは人類の一部しか戦っておらず、クリストファー・シムは、
 その頃の人類側の司令官で少数の小型宇宙船で戦っていましたが、最後は、
 優勢なアシユール艦隊の前に壊滅してしまいました。しかし、それが切っ掛けで
 地球やリムウェイが参戦して、開戦前の状態まで押し戻しました。

 後半には活劇もあってはらはらもさせてくれます。

 なお、この本の原題は、「A TALENT FOR WAR」です。ハリダンというのは、
 シムの出身惑星デラコンダの猛禽類の名前で、デラコンダ軍の艦の舳先には、
 ハリダンを形どった紋章が描かれていました。題名は、日本の題名の方がずっと
 良いですね。原作者もこの題名に変えたくなるのではないでしょうか。

 (2001/12/31記)

追記:このシリーズの『探索者』が、早川書房の海外SFノヴェルズから、
   2008年に出版されています。まだ読んでいませんが。
   内容は完全に独立していて、アレックスの店に持ち込まれた古いカップの
   謎をめぐる物語だそうです。





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Last updated  Dec 31, 2009 11:09:02 PM
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