英知を磨くは何のため

英知を磨くは何のため

2005/06/04掲載分続き

鋼鉄の信念の人
一、私が、ともに対談集を発刊したローマクラブ創立者のアウレリオ・ペッチェイ博士も、トリノ市の出身である。忘れ得ぬ、鋼鉄の信念の人であった。
 博士は、ファシズムと闘ったレジスタンス(抵抗運動)の闘士であった・投獄されても微動だにしない。拷問にあっても、決して同志を権力に売り渡さない。こう振り返っておられる。
「極限の困難の中でさえ、自分の理想を信じ、どんなことがあろうと理想を捨てない覚悟ができていれば、人間の精神力は、いかに気高く、強靱なものになり得るか」
 博士は、人間の精神の力を、同志とともに、誇り高く示し切ってこられたのである。博士は、私との対談で論じておられた。
「われわれはいまこそ初めて、長期にわたる全地球的な責務を担い、これからの各世代に、より生きがいのある地球とより統治可能な社会を残さなければなりません。そのことを私達が理解するのを助けてくれるのは、人間革命以外にはないのです」(『二十一世紀への警鐘』)
 いかなる試練も打開する力が、人間自身に備わっている。
ゆえに地球の運命を変えるには、まず人間が変わることだ、人間革命である。なかんずく青年には、あらゆる革命を実現する力がある。
 こう博士は信じておられた。
私どもは、イタリアをはじめ、世界の青年たちとともに、人類史の新たな扉を開く「人間革命の連帯」を、更に力強く広げてまいりたい。
「友愛」「優しさ」「平和」は女性に
一、先日、ブラジルを代表する天文学者のロナウド・モウラン博士をお迎えした〈SGI会長に対する「ブラジル歴史地理院」名誉外国会員、「ブラジル哲学アカデミー」在外会員の称号授与式(5月26日)で来日〉
 博士が深く尊敬しておられるイタリア・ルネサンスの哲人がいる。ジョルダーノ・ブルーノ(1548~1600年)その人である。
 ブルーノは、弾圧に屈せず、命をかけて、宇宙観の革命に挑んだ。また、女性を見下す男性の傲慢な態度も、鋭く攻撃している。その論点の一つは、まことに興味深い。
 イタリア語に「男性名詞」と「女性名詞」がある。ブルーノは、”「男性名詞」と「女性名詞」が、何を表現しているか よく見よ!”と、対照的な具体例を、いくつもあげたのである。〈『ジョルダーノ・ブルーノ著作集3 原因・原理・一者について』、加藤守通訳、東信堂から。以下、〔〕は訳者の補足〉
 すなわち・・・
 睡眠〔男〕と覚醒〔女〕。
 怠惰〔男〕と記憶〔女〕。
 憎しみ〔男〕と友愛〔女〕。
 恐怖〔男〕と完全〔女〕。
 苛烈さ〔男〕と優しさ〔女〕。
 憤激〔男〕と平和〔女〕。
 狂気〔男〕と静安〔女〕。
 誤謬〔男〕と真理〔女〕。
 欠点〔男〕と完全さ〔女〕。
 地獄〔男〕と幸福〔女〕。
そして、ブルーノは、こう結論している。
「結局、すべての悪徳、欠点、そして犯罪は、男性、〔名詞〕であり、すべての徳、長所、そして善は、女性〔名詞〕なのでです。それゆえ、思慮、正義、勇気、節制、美、荘厳、威厳、そそして神性は、女性と呼ばれており、そう想像され、記述され、表現されており、現にそうなのです」
 ブルーノの筆鋒は手厳しい。徹底している。こうでなければ傲慢な人間の鼻を、へし折ることはできないからだ。
 わが学会も、健気な婦人部の皆さま方の「勇気の行動」「正義の対話」「友情のスクラム」で、ここまで発展してきた。広宣流布に生きゆく「創価の女性」を、いささかなりとも軽んずるような輩は、断じて許してはならない。
「婦人部・女子部の意見を、最大に尊重していこう」
「婦人部・女子部が戦いやすいようにしていこう」
そう心を砕いていくときに、学会の興隆の道は一段と開かれていく。男性のリーダーは、このことを絶対に忘れないでいただきたい。(下に続く)

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