Dream Maker!

2009.12.19
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カテゴリ: RAG FAIR & zboned zubon
 二人の信頼関係は音楽にとどまらない。2009年8月9日に開催された土屋礼央プロデュースのイベント、「REO LIVE-ing」。このイベントでは彼が個人的にやってみたいことを実験という名目で全て詰め込んだプログラムだった。そこで組まれたプログラムの一つに「モアル君と鹿内さん」というものがあった。これはコップに半分は入っている水を見て「水が半分も入っている」と考えるか、「水が半分しか入っていない」と考えるか、要は同じものを見ても違った捉え方が出来る、違った捉え方をする二者がひたすら言論を繰り広げるといった内容である。このプログラムが組まれたのは紛れもなく引地洋輔という土屋礼央と対照的な考え方をする人物がいたからである。そのプログラムの冒頭で礼央さんはこう言っていた。
―僕がここすげぇなって思ってるところが自分の仲間にはあって、うちのRAGの引地くんの頭の中はすごいと思うんですよ。
俺ねRAGやってて洋輔の才能は3割しか出せてないんじゃないかと思うのね。
確かにミュージシャンだけど音楽以外のもすごいのよ。
そこも含めて今日こういう引地を見せたらいいんじゃないかと。―
「僕と全く同じものを見ても違う価値観を持ってるんですよ。そこの着眼点がすごいです。」と、自分にないものを素直に認める土屋。普通ならば自分と違う考えをする人は、どちらかと言うと敬遠してしまうものだ。自分の考えを妥協するのは簡単なことではない。ただ、この二人は違う。引地洋輔という人間の自分とは全く正反対の考えに触れることでさらに自分の考えを深めることが出来るのだ。一方洋輔さんもこのプログラムの中で礼央さんの考え方を認める発言をしていた。土屋礼央が引地洋輔を認め、自分を高める要素にするのと同じように、引地洋輔という人間にとっても土屋礼央と言うのは少なからず自分の考えを深めていくのに、人間として成長する為に必要な存在なのではないか。私は二人が楽しそうに話す様子を目の当たりにしてそう感じた。そういう存在は簡単に見つかるものではない。二人を見ていると、高めあえる仲間がいることに嫉妬すら覚えた。
 このエピソードから読み取れることとして、信頼関係もそうであるが、考え方が似ているということもその一つであろう。確かに展開としてはこの二人は全く対極の思考の展開を繰り広げているわけであるが、逆に言うと目をつけるポイントは同じな訳である。二人の価値観は違っても、目をつけるポイント自体は似ていると両者が認識しているからこそこのプログラムを行うことになったのだろう。導き出す結論は正反対でも着眼点は同じ、全くうまが合わないようで実は非常に気が合う関係は私は今まで見たことが無い。この二人ならば何か面白いことをやり遂げてくれるのではないか、そんな期待が私の中で日に日に大きくなり、とどまることを知らない。
 さて、ずっと一緒にいると顔まで似てくる、とは恋人や夫婦においてよく言われることではあるが、この二人も例外ではない。悪い意味ではなく、二人とも元々ある顔のパーツがはっきりしている、などと言った特徴的な要素は持ち合わせておらず、いわゆる「薄い顔」であった。しかしながら、デビュー当時からインパクトを付ける為に土屋は常にサングラスをかけ、一時期はファーまで巻いていた。そんな彼から放たれるオーラは異質であり、ひときわ目立ったものだ。一方引地に関してはごく一般的な眼鏡をかけるにとどまり、特に派手な印象を受けないことから、二人が似ているとは全く思わなかった。それが今年に入り、今までトレードマークとなっていたサングラスを土屋が外し、代わりに黒ぶち眼鏡をかけるようになったことで状況は一変した。グループの中でよく喋る二人がともに眼鏡であり、元々ともに薄い顔、背丈もそこまで差は無く、撮影のアングルによってはまるで双子のように見えるようなショットになることもしばしばだ。二人も、特に土屋は自覚しているらしく、2009年8月にゲスト出演した某ラジオでこのようなことを言っていた。
―声のタイプが似ているんです。まぁ頭の中も似ているんです。もう見た目も似てきてですね、このまま結婚しようかと。―

声のタイプが似ているという件に関しては、同ラジオでも、その他各メディアでもよく述べられていることである。声のタイプが似ているからこそ、片方がリード、他方がハモりを担当する上で、この二人がセットになることは少なくない。現に練習のときからこの二人が一緒になって練習することは多いそうだ。声の特徴は持って生まれたものであり、大人になって出会った仲間云々で大きく変化するものではないが、この二人だからこそ似た声質なのだと、逆に似た声質だからこそここまでの関係を築き上げることが出来たと言っても過言ではない。
 ここまで様々な点において二人の関係性を述べてきた。一瞥しただけでは何の変哲も無いエピソードの数々にも思えるが、これが重なると、少し考えすぎではあると思うが、二人は出会うべくして出会った、同じグループの一員となりうるべき存在であった、様々な点において良きパートナーとなる存在であったと考えることは出来ないだろうか。デビュー9年目を迎えた今、これからの二人の関係性をこれからも見守って行きたいと思う。

(4911字 前書きは除く)





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Last updated  2009.12.19 04:55:03
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