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写楽線

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2006年06月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日朝の読売テレビで表題の特集があった。この番組に友人が出演することで録画視聴。鑑識の第一人者の毒鳥博士。毒鳥氏は証拠状況等の事実を科学的判断に基づいて述べているが、番組は事故よりも事件のほうが面白く視聴率が上がるとの基準に基づいて製作されている。氏は事件とも事故とも否定も肯定も出来ないと述べていても事件とかかわるように解釈しているし、雪面の残された足跡のことはさっと流すだけ。完全に無視していない姿勢をみせているのはちょいと良心もあるか。
でも初めから事件と仮定してという番組制作の基本方針を貫いているのは面白番組の所以。


以下は本日仲間たちのメールや博士の報告を転載。

先ず写楽線のはこれ。
録画していたのを今見終わりました。
毒鳥殿は秋田県警からマル秘情報を入手しているでしょうね。マスコミに
洩れると碌なことでない大切な事柄。
マスコミは事故より事件のほうが嬉しいでしょう。
毒鳥殿の科学的判断も事件のための裏づけのように解釈している。


面白がる番組だから事件仕立ての確率を100%にもっていきたがる。
可能性が高いとしても警察当局の判断より先走るのが面白番組の
所以かな。冷静な番組では面白くないな。犯人はこれだと決め付けて
かかるほうがミステリー小説は面白い。

次はキタヤン氏

キタヤンです。
私も昨日の朝、8:45~9:00拝見しました。
TV放送を通しても、その人のしゃべり方、声、たたずまいなどは変わらないもの
なんですね。ただ普段とちがい笑顔でなかったのは、内容から考えて当然のこと
でしょうね。
日帰りとお聞きしていましたので、live と知ってびっくりしました。


島本 佳行 wrote:

> マスコミは事故より事件のほうが嬉しいでしょう。
> 毒鳥殿の科学的判断も事件のための裏づけのように解釈している。
> フィクション仕立てはかなわんな。

私もそう感じました。

というものばかりでしたので、毒鳥説は新鮮でしたね。

もう一つびっくりしたのは、阿部祐二が毒鳥の相手をしていたこと。
以前からヤラセと強引さが鼻についていましたが、最近ネット上で話題のレポー
ターだからです。
数日前に「きっこのブログ」で取り上げられてから、検索率が一気に上昇してい
るそうです。
http://niku.name/media/1/20050906-typhoon.mpeg
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/
(「きっこ」は2006.6.15参照)

毒鳥さん、一緒に仕事をしてみて、いかがでした?
先入観で見るせいか、事件仕立てに持って行きたがっている様に感じました。
まぁ、そうであったとしても、レポーターの意思というより、局やディレクター
の意向なのでしょうが。

> 可能性が高いとしても警察当局の判断より先走るのが面白番組の
> 所以かな。

毒鳥さんのように、事実を淡々と積み重ねるという解説なら良いのですが、犯罪
心理専門家と称する連中の、底の浅い、推測に推測を重ねた与太話にはうんざり
します。

そして毒鳥博士のコメント

毒鳥です。

日帰りのつもりが1泊、さらに予定が延びて昨夜10時過ぎにやっと
帰宅しました。

初日の録画が済んでだら帰るつもりが、翌朝の現場生中継に付き
合って欲しいと口説き落とされました。

その後、帰ろうとして空港まで行っていたのに、もう一度録画お願い
しますとのことで、空港から2時間近い現場に引き返し最後のご奉公。

その間、地元局からもインタビューも受け、都合2局で3番組の出番を
こなしました。

それにしても飛行機は早いですね。

神戸から秋田空港まで、羽田乗り継ぎ待ちの時間込みで3時間弱。
秋田空港から能代市の現場まで、車で2時間近く・・・。

こうなると神戸空港は文句なしに便利ええなあ・・・となります。

今回のケースを少し説明しておきます。

現場へ行くまで事件の可能性が高いかなとも考えていました。
これは、マスコミ情報の影響を知らぬ間に受けていた結果で、
現場で状況を見、話を聞き、さらに川を見たところ、これは違うぞ
と考えざるを得なくなりました。

行く前に気がかりだったのは、9キロ流されて衣服が脱げたり
破れたりせず、遺体に損傷がほとんど無いらしいということでした。
これは、常識では信じ難いことなのです。

通常、途中で何かに衣服がひっかかり、流れに押されて脱げて
しまったり、腐敗で身体が膨れて着衣が脱げたりするのです。

ところが、今回、川の様子を見ると、流木などのひっかかるものがなく、
川底の石も丸くツルツル、それに意外と流れが早いので、このぶんなら
子供の身体が流れに持ち上げられるように流れていっても、不思議で
ないなと感じました。

行く前にTVで見たのですが、テトラポット代わりの四角い石が碁盤目の
ように並び、間隙を縫うように水が流れている箇所(波消しブロック)が
映っていました。

あれがある以上、着衣の損傷もなしにたどり着くのはむつかしいな・・・
と考えざるを得ない画面でした。

ところが、現地で見ると、碁盤目の石群のすぐ横に、バイパスのように
普通の水流があり、上流からものが流れれば自然にそちらへ流れることが
わかり、疑問が氷解しました。

つまり、TV画面は、バイパス状の流れを画面に入れておらず、無事流れ着く
のが、いかに困難かを見せるために情報操作していたとしか考えられないの
です。

水中死体の場合、解剖所見からは、自・他殺、事故・事件の別は識別は困難
で、これらの判断は捜査の結果にかかってきます。。

今回でも、事件か事故かを軽々しく断定はできませんが、あやふやな情報を
整理していくと、かなり実態が見えてきます。

1.現場への死体遺棄説
 ○遺体の掌が白くなっていたとの証言から、長時間、手が水中に浸かって
  いたことがわかります。
  長時間、水に浸かった遺体は、掌が白くなり、しわがよって(長時間風呂に
  入った時に似る)漂母皮(ひょうぼひ)と言われる現象が生じます。
  ちなみに、漂母とは洗濯女の意味です。
  1時間前には、同じ場所に遺体は見られなかったとの証言があり、遺棄説
  は掌の状態から疑問が生じます。
 ○いくつかの死後の骨折の説明。
 ○発見現場は浅い流れの中、遺体は一時的に止まった感じであり、この
  場所に遺棄したら短時間で流された可能性が高い。
 ○当時はヘリコプターを使った捜索もしており(遺体はヘリで発見)、遺体を
  運ぶのは見つかる危険性大。
 ○川底は滑って歩きにくく、遺体を抱えて渡るのは困難。
 ○なお、この時間帯、母親は警察のすすめで自宅にいた模様です。

2.水中転落の事故説
 ○転落現場と見られる河原は、当時、雪が残っており、小さい子供の足跡が
  川に向かい、その先に滑った痕跡があったとのことです。
  そして、雪に残った足跡は、引き返したのが認められない。ならば、足跡の
  主はどこへ消えた?となります。
  これは、事故と見る上での大きい根拠ですが、マスコミはあえて、無視する
  姿勢をとっています。

○遺体がきれいだった。
  「きれい」という言葉はあまりにも多様に使われ、混乱を招きます。
  死後の変化が少なく、「生前のようだ」というなら、冷たい水中だけに冷蔵庫
  保存と同じ条件であることから納得できます。

○着衣が脱げたりしていない。
  転落説の最大の問題点です。
  しかし、現場である川の状態を見たら、十分あり得ると納得しました。
  私自身、子供の頃、増水した川で泳いでいて、堰の下まで落下したことが 
  あります。ふわりと水に乗って運ばれた感じで、下へ落ちてもケガせずに
  済みました。

  子供の軽い身体は、水に乗って運ばれることは推測できます。
  なお、遺体には骨折(死後のもの、流れる途中でできた可能性大)があり、
  着衣には、少量ながらミズゴケの類が着いていたとのことです。

○途中からの遺体投棄説  
  本人を溺死させた後投棄したとすれば、後頭部などに強く押さえた痕跡が
  残る可能性が高くなります。溺死以外の手段で殺害すれば、解剖により
  すぐ判明します。

  また、生きた状態で落とした場合、目論みどおり死ぬとは限りません。
  どちらにせよ、転落現場と見られる足跡の謎は、都合よく無視したままです。

今回の件で改めて感じたのですが、「始めに結論ありき」でセンセーショナルに
煽り立てるマスコミの戦略には恐ろしいものがあります。

今回でも、さしたる根拠もなしに母親が娘を殺したというストーリーを作り上げ、
解剖結果であれ、警察の見解であれ、自分らの意見と異なるものをことごとく
無視し、難癖をつける・・・まさに、魔女狩りと同じです。

そして、それに簡単に乗ってしまう国民性を考えると、「裁判員制度なんて大丈夫
かいな。判決はマスコミが簡単に左右できるんとちがうか・・・」といった心配が
生じます。

最後にスタジオ出演者が口にした行政解剖ですが、戦後まもなく、伝染病の蔓延
を防ぐ意味で、犯罪性の薄い死体でも解剖対象となりました。

これが行政解剖の始まりで、この制度は、東京、大阪、神戸、横浜などいくつかの
大都市に限って実施され、今では独居老人が対象となる例が増えています。

犯罪にからんだ死体の死因をつきとめる解剖は司法解剖ですが、行政解剖の途中、
犯罪性が認められれば、ただちに司法解剖に切り替えられるます。

司法解剖
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E6%B3%95%E8%A7%A3%E5%89%96

               毒鳥浮案・浮案










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Last updated  2006年06月20日 23時31分50秒
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