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USM1さんComments
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師至晩上堂、挙前因縁。黄檗便問、「古人錯祗対一転語、堕五百生野狐身。転転不錯、合作箇甚麼」。師云、「近前来、与伊道」。黄檗遂近前、与師一掌。師拍手笑云、「将謂胡鬚赤、更有赤髪胡」。
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(箕面の禅寺境内の紅葉)
無門曰
不落因果、為甚堕野狐。不昧因果、為甚脱野狐。若向者裏著得一隻眼、便知得前百丈 得風流五百生。
頌日・・
不落不昧、両采一賽。不昧不落、千錯万錯。
(訓読)
師、晩に至って上堂して、前の因縁を挙す。黄檗便ち問う、「古人錯って一転語を祗対して、五百生の野狐身に堕す。転転錯らずんば、合に箇の甚麼にか作るべき」。師云く、「近前来、伊が与に道わん」。黄檗、ついに近前して師に一掌を与う。師、手を拍って笑って云く、「将に謂えり胡鬚赤と、更に赤鬚の胡あり」。
無門曰く・・
不落因果、甚と為てか野狐に堕する。不昧因果、甚と為てか野狐を脱する。若し者裏に向かつて一隻眼を著得せば、便ち前百丈の風流なる五百生を贏ち得たることを知得らん。
頌に曰く:
不落と不昧と、
両采一賽なり。 同じ賽ころの目の一つに過ぎぬ。
不昧と不落と、
千錯万錯なり。 たいした差は無い。
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(河野太通老師 筆)
禿 禺儒訳
夜になって和尚は講堂に現れ、事の次第を話された。其れに対し、黄檗禅師が問いを発した。「其の人は昔答えが間違って五百生狐にされたとのこと。狐でなければ他に何に為っていたのでしょう」。
百丈は云った。「お前一寸此処へ来い。お前だけに教えて遣ろう」。
云われた黄檗はつかつかと百丈和尚に近づくとやにわに和尚を張り飛ばした。
百丈和尚は怒るかと思うと手を拍ちカラカラと笑うと。
「達磨さんは昔の人とばかり思っていたが、眼の前にも居たわい」と。
(つまり全て百丈和尚の作り話。それを見破った黄檗禅師は、「狐の外に和尚、狸でも良かったのでは、と茶化している。もともと五百生狐に替えたとする替えた張本人の記述はない。他人の話は鵜呑みにする物では無い。自分の認識に従い判断する。日常常にその自覚は必要でしょう。因みに、自覚(buddhi。菩提。思考作用。統覚)。世間の古寺には狐狸の類が・・・)
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