ここ数ヶ月、食品の偽造問題が、
テレビや新聞で大きく取り上げられています。
北海道で最も有名なお菓子の 「白い恋人」の賞味期限の改ざん問題 、
関西では代表的な和菓子でお伊勢参りのおみやげとして
有名な 「赤福」の製造年月日の改ざん事件 。
(これを称して「赤と白事件」と皮肉っていう人もいるようです。)
どちらも「おみやげ菓子」では全国有数の売り上げを
上げているメーカーで、かつて「白い恋人」の 石屋製菓 の社長は
「目標としているのは赤福」と語っていたそうです。
創業から300年を数えてもなお、高収益を誇る 「赤福」 に
「白い恋人」の永続的な繁栄を重ね合わせての目標だったのだと思います。
しかし、一旦失った信用は、あっという間に300年の歴史を
一日で瓦解させてしまった ということです。
さらにさらに、秋田県大館市の鶏加工メーカーが
問題が起きました。
秋田県を代表するブランドですから、
これは一企業一会社の問題ではなく 秋田県全体のイメージ にもつながる
大変な問題であると思います。
私たち旅館でも「比内地鶏」で料理を出したり、
おみやげ品を売っている訳ですから、
今後の行政官庁の指導を見守って行きたいと思います。
(ミートホープの牛肉偽造よりも地域全体に及ぶ問題なので、
難しいものがあると思います。)
しかし、このような事件で共通しているのは、
偽装や改ざんはしていても、実質的あるいは
物理的な被害者は出ていません。
つまり、食中毒や病気になった人はいないのです。
かつて、昭和30年に森永乳業の粉ミルクによる
ヒ素混入事件がありました。
その時は、乳幼児が160人以上なくなり、後遺症に苦しんでいる
被害者が数万人いるといわれていますが、森永乳業はいまも
上場企業として存在しています。
事の重大性からすると、赤福や白い恋人の問題の比ではない
と思うのですが、 時代の高度化、国民の意識レベルが先進化した
ということの表れかもしれません。
でも、実体的被害がないのにこれだけ
叩かれ騒がれるのは氣の毒のような氣もします。
被害者に実体がないだけに 「国民全体が被害者」 のような構図になっており、
それをマスコミが代表するかのように責めたてているのです。
マスコミの怖さと恐ろしさを改めて実感しましたし、
消費者意識の変化を強く感じる事件でもあります。
たぶん、10年位前だったら、これほどまでに騒がれることなく
「行政の改善指導が入った」程度の報道で終わっていたと思いますが、
いい時代になったのか判断が難しいところです。
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