Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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mabo400@ Re:22世紀を生きる新しい「いのち」 (6/14)(06/14) 本当ですね。。でも老い先短い私たちが声…

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2026/09/10
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テーマ: 船旅(32)
15年前の船旅より
※15年前の地球一周の船旅の記録を再編集してアップしています。

「エルミタージュ美術館」超高速ツアー

 2011年9月10日8時50分、私は人生で初めてロシアの大地に降り立った。サンクトペテルブルグはフィンランド湾の一番奥にあり、「西欧への窓」と呼ばれた。18世紀初頭のロシア帝国ピョートル大帝の頃から西欧化の最先端を走ってきた。

 港のターミナルで厳しい入国審査があった。入国管理官は事務的にしかし確実に、顔とパスポートの写真を照合する。身長を測る目安なのか、仕切りのガラスに横線と数字が書き込まれていた。

 サンクトペテルブルグでは自由行動は許されず、ツアー参加が下船の条件だった。いやがおうでも、この国が社会主義国だということを考えさせられる。自分は「サンクトペテルブルグ観光とエルミタージュ美術館」というツアーを選んだ。

 バスに乗ると、現地ガイドの流暢な日本語と笑顔に迎えられた。背の高い中年の女性で、名前はナターシャという。「ロシアの女の子の3分の1はナターシャという名前ですよ。うふふ」と自己紹介した。口をすぼめたフランス語っぽい話し方で、「うふふ」という一人笑いが話の合間に入るところに愛嬌がある。

「車窓からの市街」

(欧風の街並みだが人通りは少ない。建物はエルミタージュ美術館の一部)

 まず「血の上の大聖堂」を見学した。1881年に暗殺されたアレクサンドル2世を弔うため、1883年に建設を始め、完成はニコライ2世時代の1907年。この大聖堂の名は、この地でアレクサンドル2世の血が流されたことを示している。

「血の上の大聖堂」

(古いロシア様式で美しい装飾が目立っている)

 この壮麗な建物も、1917年のロシア革命とそれに続くソ連政権により大きなダメージを受けた。一時はジャガイモなど野菜倉庫として使用されていたという。

「内部の装飾」

(現在は美しく復元されている、モザイク画で飾られた天井部分)

 11時に、エルミタージュ美術館に着いた。団体ツアーの強みで、列を作っている個人観光客を尻目に優先的に入場する。各自にレシーバーが渡され、ナターシャの説明を聞きながらめぼしい作品を駆け足で見て回る。

 美術史的にとても貴重な作品を収蔵している。ここは「世界3大美術館の1つ」と言われるのに値する。この素晴らしい美術館を2時間半で見てまわる。これはまさしく暴挙としか言いようがない。ただ、我々には時間がないから仕方がない。

  ナターシャは、館内の混雑状況をみて臨機応変にコースを変え、効率的に自分たちを導いた。そして、膨大な作品の中から見るべきものをきちんと選択し、丁寧かつ的確にガイドしてくれた。

 ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどのルネサンス期から、モネ、セザンヌなどの印象派、マチス、ピカソなどの近現代絵画に至るまで、沢山の作家の名作を観た。写真撮影もノーフラッシュならOKで、皆忙しく撮影していた。

「世界の至宝を見学」

(素晴らしい説明だったが、情報量が多く自分のメモリーをはるかに越えていた)

  多くの美術品があるのは、帝政ロシア時代の皇族、貴族、富豪たちが西欧の画家たちのパトロンとなっていたからだ。そのため多くの名作がロシアに流れた。このことは、ロシアが伝統的に西欧へのあこがれを持っていたことを物語る。

 このエルミタージュ美術館にはロシア人の作品はない。ロシアは文学や音楽では世界的な作家を出したが、美術では傑出した人が出ていない。その理由は、ロシアの国土が北方に位置し風景に明度や彩度に乏しかったからだろう。

「美術館前の広場」

(広場では音楽イベントがあっていて多くの若者でにぎわっていた)

 2026年現在、ウクライナ侵略戦争が長引き、プーチン大統領の人気も落ちている。物流も停滞し、15年前のような明るさはないだろうと推測される。

 遅めの昼食を超豪華ホテルで食べる。ボルシチとストロガノフ、ロシア料理がとても美味しかった。レストランを出ると突然の雨。ナターシャの「傘はお忘れなくお持ち下さい。うふふ」という言葉を軽く聞き流していた。

 自由に街歩きができなかった不満はあるが、とても充実した1日だった。ツアーに参加すると、自由行動につきもののレストランのメニューとの格闘やトイレ探しの苦労などはない。

 北欧ではほとんど自由行動をしたが、ツアーはとても気楽だ。エルミタージュ美術館超高速ツアーも、自分にとっては休養日みたいなものだった。 

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Last updated  2026/09/19 05:33:00 PM
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