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3月も半ばになろうというのに、一気に真冬に逆戻りしたようだ。朝から空一面が重たい雲に覆われていた。風も強く、とうとう横なぐりに雪まで降ってきた・・・。「すいません、3000円くらいで適当に組み合わせてください」花屋の店員にそう言いながら、私は店先の花々をゆっくり見つめていた。コートのポケットに手を突っ込みながら、軽く足踏みする。なんてこった。昨日はポカポカ陽気だったのに、一日で気温が変わりすぎるよ。天気に文句を言ってもしょうがない。私はさらにその場で足踏みをして、少しでも寒さをしのごうとした。やがて綺麗にまとめられた花束が出来上がった。支払いを済ませた私は、店先から足早にあの人の待つ場所に向かった・・・。あの人と知り合ったのは、もう10年以上も前のことだ。まだ仕事のことがあまりわからなかった私を優しく見守ってくれた。それから今日までずっとお付き合いさせていただいていたあの人。あと数日で会社を辞めるということを最近知った私は、いてもたってもいられず、雪の中、その人に会いに出掛けたのだった。季節はずれの雪が、コートに纏わり付く。まるで別れを惜しむかのように・・・。いろんなことがありましたよね。みんな全て良い思い出です。最後くらいは格好いい演出でビシッと決めたいよね。傘を持って来なかったのは失敗だったかもね。そのほうが泣いてるのかどうかわからなくなるから良かったのでしょうね・・・。電車に30分ほど乗り、やがてその人の会社がある駅に到着した。階段を駆け上がり、受付から中に通されると、見慣れた場所の片隅にその人は佇んでいた。「あ、○○さん、急にどうしたんですか?」その人はビックリしたような顔でそう言った。「お久しぶりです。あと何日かで会社を辞めるってお聞きしたものですから」そう言いながら呼吸を整え、私はさりげなくその人に花束を差し出した。「これ、受け取ってください。いろいろお世話になったから。私からの気持ちです」「そんな、気を遣っていただいて・・・。ありがとうございます」その人は頬を少し赤らめながら言った。「真冬に逆戻りですよね・・・」このままだと二人とも重たい空気に包まれそうだったので、私はさりげなく窓の外を見ながらそう呟いた。二人の視線が一瞬、同じ方向を向いた。振り返りながらその人は、「外、寒かったでしょう。ほんとにありがとうございます」と言って軽くお辞儀をした。格好いい台詞をいくつか用意してあったのだが、とっさに頭が真っ白になってしまい、何も言えなかった。「これからしばらくゆっくりしてくださいね」私の精一杯の言葉だった。「またどこかでお会いできればいいですよね。元気で頑張ってくださいね」励ましに行ったつもりが、逆に彼女に励まされてしまった。次のアポイントがあると嘘を言って、私は深々とお辞儀をした。考えてみれば、仕事上の関係とはいえ長いお付き合いだった。時には仕事のアドバイスをしてもらったり、励まされたり・・・。私よりも少し年上ではあったが、彼女に対して恋心を感じていたのかもしれない。では、彼女のほうは私をどう見ていたのだろうか。取引先のただの営業マン? 弟?結局、彼女に聞けなかった。もう聞くことも無いだろう。振り返らずに私は、雪の中を傘も差さずに駅に向かって駆け出した。一瞬だけ振り向いてビルの二階の窓を見ると、誰かが私の方をずっと見守っていた。さらに雪が激しさを増し、視界が遮られた。溶けた雪と暖かいものが混じりあって、頬を伝って落ちた。←←←ガンバレ若旦那!応援のクリックをお願いします!
2006.03.13
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ありがとうございます!こんな私のブログにいつも来てくれて、すごく嬉しく思っています。コメントをもらった人には頑張って返事を書こうと思うのですが、すぐにはなかなか書けなくってスイマセン。で、嬉しいことに、皆さんのブログの中で私のブログのネタを紹介してもらったり、「一押し」とか書いていただいたり、本当にありがたいことです。遊びに来ていただいた人は、ぜひなにかコメントを残しておいて下さいね。アクセス数50件(だったかな)で、来てくれた人の足跡がなくなってしまいますから。私も、来てくれたあなたのブログに遊びに行きたいのです。こんな私のブログを気に入ってくれたあなたもきっと、お笑いの血が流れているでしょうから・・・あるいは、人恋しくって涙もろい人でしょうから・・・コメント待ってま~す!←←←こんな私に激励のクリックを!
2006.05.08
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今、世間ではチョコレートがブームである。私だけがそう感じていたと思っていたが、会社の同僚も同じことを言っていた。コンビニを覗いてみても、あるわあるわ。いろんな種類のチョコレートのお菓子が!甘みを抑え、カカオ味の苦いチョコレート。疲れた脳に良いとされるギャバが入ったもの。マロンとかストロベリー味のチョコ。マカダミアナッツやアーモンドが入ったもの。箱ではなく、1つ1つ包装して販売しているものもある。一人暮らし用なのか?そんな中、今、子供達に大人気な商品があるのを知っていますか??「しみチョコ」↑こちらはスティックタイプのしみチョココーンその名の通り、チョコがたっぷり染みているお菓子なのです(笑)。(味のコメントが下手なので、ぜひ実際に食べてみてくださいね)この手の類似商品もいろいろ出てきています。コーンフレークはずっと昔からありますが、なんとあのカールにもチョコレート味が誕生!こちらをクリック!私の買ったのは袋入りだけど。地域限定なのかな??←←←ぽちっとな!
2006.11.25
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先の話ですが、長渕ライブ参戦決定です。9月のライブです。ネットで申し込んで抽選だったのですが、何と今日、当選のメールが届いてました、いつも落選が多かったので、驚きとともに、嬉しさが込み上げてきました。秋まで頑張って仕事するモチベーションアップになりそうです。
2014.05.14
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「では、最後のお別れです。ご親族の皆様、お花を入れてあげてください・・・」係りの人から花をもらい、おばあちゃんの顔のそばに置いた。今にも目を覚ますんじゃないかと思うほど安らかな表情のおばあちゃん。おばあちゃんっ子だった私の妹も、声を上げて泣いている。私も堪えきれなくなり、泣いた。おばさんやおじさん、いとこたちも皆泣いていた。普段は頑固な親父も涙を流していた。やがておばあちゃんの周りは、色とりどりの綺麗な花で埋め尽くされた。そして棺桶が閉じられた・・・。享年94歳。大往生だと思う。病院で亡くなる瞬間、少し苦しんだが安らかな最期だったという。「○○ちゃん、よう来てくれたなァ・・・」おばあちゃんのところに遊びに行った時は、しわくちゃな顔でいつもそういって喜んでくれた。おじいちゃんが亡くなったのは私が小学校6年生の頃だから、かれこれ30年近く一人で暮らしていたことになる。よかったね、おばあちゃん。やっとおじいちゃんに会えるんだよ・・・。もうこれからは一人ぼっちじゃないんだよ・・・。棺を霊柩車に乗せ、斎場に向かった。朝からの雨も止む気配はなく、さらに激しさを増していた。マイクロバスで火葬場に行く途中、窓に打ち付ける水滴をずっと見ていた。じっと外を見ている私の頬にも、涙がひとしきり伝って落ちた・・・。町外れの寂しい火葬場でおばあちゃんは灰になった。あっけないものだと思った。3時間あまりで全てが焼かれ、おばあちゃんは灰になった。お通夜でおばあちゃんと対面した時と、葬式での最期の別れで花を手向けた時は大泣きに泣いたが、灰になったお骨を拾っている時には、不思議と涙が出てこなかった。人間は、生きているうちが華だ。やりたいことができるのも生きているうちだ。つらくてもいやなことがあっても、結局みんな死んでしまうのだ。どうせ生きるなら、精一杯楽しく生きたほうがいい。おばあちゃんの死を目の当たりにして、そんなことをぼんやりと考えていた。最期まで看病をしていた私の母も、「まだ現実を受け入れることができないんだよね。明日からどうしたらいいんだろうね。」と呟いた。「子供を連れて、いつでも遊びに来るよ。元気出せよ」そう言って母の肩をポンポンと叩いてやった。それまで気丈に振舞っていた母が、初めて激しく肩を揺らしながら慟哭した。***コメントを寄せてくだっさた皆さん、本当にありがとうございました。身内の死はつらいものですが、人間いつかは死んでしまうのです。それは逃れることができないことであり、乗り越えなければならない悲しみだと思います。涙もろい私ですが、この涙を力に変え、これからも精一杯がんばろうと思います。引き続き応援のほう、よろしくお願いしますね!***
2006.03.19
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数年前まで、私はその洋食屋さんによく通っていた。濃厚なデミグラスソースのかかったハンバーグ。ランチを頼めば食前に出てくる、手作りの素朴なスープ。外はサクサク、中はジューシーなチキンカツ。山のようにどっさり盛られたキャベツ。さすがにどれも濃厚な味わいなので、毎日という訳ではなかったが、それでも気が付けばその店にいつも足を運んでいた。当時、割と年配のご夫婦が二人で店を取り仕切っており、頑固そうなオヤジさんと、優しそうな奥さんがとても印象的だった。いつしか自然に、私は「常連さん」の一人になった。オヤジさんは、「よう来てくれはったねぇ」といつも私に声を掛けてくれた。「ありがとうございました。古い店だけどまた来て下さいねぇ」支払いの時にはいつもいつも奥さんがそう声を掛けてくれた。その店は、厨房を取り囲むようにテーブルがあったため、メニューを注文してから出来上がるまでの一部始終を見ることができた。どんなに客がたくさんでも、淡々と作業をこなすオヤジさん。それを陰でしっかりフォローする奥さん。流れるような作業手順と、てきぱきと注文をさばく二人の呼吸に私はいつも見とれていたものだった。数年前まで……。ある日のことである。餌場に向かう動物のように、私の足は無意識にその店に向かっていた。そして店の前にたどり着いた瞬間、呆然とした。店の前に、「都合により、しばらく休業します」という張り紙が無造作に貼られてあった。同じような風体で一様に立ち尽くしているサラリーマン。「えっ、マジで?」顔を合わせて苦笑いするOLのグループ。残念という気持ちと、都合って一体なんなんだろうという思いが、半分ずつ心の中で交錯した。何も言わずにやめるなんて。病気でもしたのかな。それとも金銭的な問題だったのだろうか。しばらくオヤジさんと奥さんとあの味とはお別れなんだという寂しさも手伝って、それから数日間、昼食の時間がつまらなかったことを覚えている。しばらくとはいえ、それからもう二度とあの味を口にすることは無かった。やがて時が流れ、味覚すら遠い記憶の向こうに風化していった。つい最近のことだ。その場所に新しい店がオープンすることを知ったのは。私は懐かしい気持ちと共に、期待しながらその店に入った。もしかしたら昔のあの二人とあの味にもう一度会えるかもしれないと思ったからである。店内を見渡すと、内装はまるっきり変わってしまっていた。すっかり、今風に小洒落た落ち着きの無い店内になってしまっていた。ただ、偶然かどうか知らないが、今度も洋食屋さんである。「いらっしゃいませ」と、キンキン甲高い女性の声が響いた。メニューに一通り目を通した。そこにはあの頃のノスタルジックな香りは全く消えてしまっていた。厨房は見えない。若いウエイトレスが水の入ったグラスを置いた。大き目のBGMが店内の雑音に共鳴していた。ありきたりのメニューを注文し、ありきたりの料理が運ばれてきた。まずくはないが、明らかに何かが違うと思った。食べ終わって店の外に出た。灰色の雲が空一面にのしかかり、今にも雨が降りそうだった。3月だというのに少し肌寒さを感じた。コートを着てくればよかったかな。少し後悔してポケットに手を突っ込み、歩いた。無性に温かみが恋しくなった。オヤジさんと奥さんに会いたくなった。今となっては、元気かどうかすらわからないのが辛かった。ポツリと雨が一滴、頬に当たった。←←←ポチっとな!
2007.03.22
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