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~三日月~


真夜中に車道の音が鳴り響く部屋 そんな部屋で月を光にただずむ僕
ぼーっとしてるわけじゃない ただ考える 君のこと

自信がないんだ 自分に そして君を好きでいられることに
君と結ばれるわけじゃない でもずっと君を覚えていたい
理由はない ただ君を好きでいたい そう思っただけ

待ってるよ 君を ただひたすらに 無駄だって言っても それが無駄だよ
あの中途半端な三日月が僕に言うんだ 満月になれるときが来るって
そう思っていたい 僕の心はそこから動かないんだ

歌詞の良い曲なんて誰だって好きになる 自分と照らし合わせて合えばそれで好き
人間なんて勝手なもんさ 自分も そして君も

いじけてるんじゃない 君に この歌聞いて僕を思って欲しいだけなんだ
聞いたからって幸せには でも一度で良いからこの歌聞いて欲しいんだ
理由はない ただ僕を一度で良いから そう思っただけ

行っていいよ 遠くへ 振り向かないで ただまっすぐに行って 僕がつらいから
自分の大好きな詩(うた)が僕に言うんだ お前は恋をしてるんだって
そんなのわかってる でもその言葉が胸に突き刺さるんだ

もう君は見えない 見えても蜃気楼のように嘘の映像だから
もう君は届かない そびえたつ摩天楼のように天の高さだから
待っていても君はもう来ない ここという場所さえ覚えていないだろう
君の夢 希望 欲望 全て満たすことは出来ないこの場所にただ一人
雨が降っても屋根もない 風が吹いても窓もない そんな心さ
そんな場所にただ一人

君を手に入れると 君を失うのが恐くなる そんな通じない言い訳してみる
ただ自分が弱かっただけなのに・・・ ただ自分が腐ってただけなのに・・・
いつも信じられない己に光は月ただひとつ
未完成の月ただひとつ 僕の心のように満たない三日月ただひとつ




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