元・天津駐在員が送る中国ビジネス・エッセイ

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カテゴリ: 日本社会
岡本氏が述べられているように日本は、その時代時代で様々な素顔をみせてきたようである。現在いろいろな形で書かれている日本人論は、明治以降に書かれたもので、それは、明治以降の日本人のいろいろな一面を書いた物であって、日本史の全時代に適応させるのは、無理があるのは、みなさん賛同していただけるのではないだろうか。

ただ、日本という国、日本人という民族が長い歴史の中で培ってきた基本的な、考え方、慣習などというものもいろいろな変遷は有ったとしても現実に存在するというのも事実だと思う。日本人論のようなかなり抽象的な問題に取り組むと日本人でも中国人でもいろいろな人がいて、そのような大きな括りでその性格を述べるのは不適切だという人もおられるけれど、私は中国で数年暮らし、中国人といろいろな形でつきあってきて、日本人と中国人から確かに違う何かを感じとる事ができる。

最近は、中国人が日本を訪れる機会が増え、その感想などをブログなどで見ることができるようになりました。さらに私が最初に中国に駐在した20数年前には、中国人の発言は、中国政府の監視下にあり、あまり率直な意見を聞くことは不可能でした。しかし近年、有る程度の情報統制が取られているのは間違いない事実でありましょうが、その程度はかなり限られており、共産党批判でなければ、基本的に問題ないように感じております。

少し前に、 中国の学生が修学旅行で日本を訪れた際の感想 をご紹介しました。最後の方には、下記のように書かれております。

汪中求先生(《細節決定成敗》の作者、精華大学教授)が、中国とアメリカと日本の大学で長年働かれたある中国人教授の話を引用されております。

「中国は日本と同じ道を歩いている。我々は、まだ日本に追いついていない。国民の素養は30年の開きがある。」

私は、30年の差がどのように算出されたのか分かりません。しかし、その差があることは認めない訳にはいきません。その原因は、我々の心に中に一種の新しい恨みを抱かせます。この種の恨みは、他人に対して或いは、富む者にに対する恨みや妬みとは、違います。自己の努力に対する恨みです。鉄から鉄鋼を作り出せない恨みなのです。認めたくないけど、現実には認めざるを得ない、どうしようもない恨みなのです。

日本人に向かったとき、なぜあんなに意地を張るのでしょう。あのような歴史があったからでしょうか。以前彼らに屈辱を受けたからでしょうか。私が日本を訪問した時に、味わった独特の心理過程。これは、弱小であるが故に味わう屈辱、毎日雪辱を夢見ながら、夢からさめると、相手は、自己より強大であることに気づく。そんな恨みの感覚がますます強くなります。


他にも 皆さんに訳してご紹介しようと思いながら訳せていないブログ があります。私の主観で、一部だけご紹介します。

私は、得意になった。ほら見てみろ、現在の我が中国を。現在の上海を。何がないと言うんだ。活気に満ちた大通り、乱立するビル群、美しい公園、一流の地下鉄、広大な景観、何でもあるじゃないか、無い物なんてあり得ない。私の目には、日本より遅れたものは見いだせなかった。さらに多くは、日本以上でさえある。金茂大厦のような建築が日本にあるか?外灘のような万国建築群が日本にはあるか?九寨溝、張家界、黄果樹などの仙境が日本にあるのか?オリンピックを開いた代々木競技場は、我々の「水立方」「鳥巣」と比較できるのか?北京オリンピックで獲得したメダルの数は、我々と比較できるのか?
小日本?小日本!小日本!。私は得意になり何度も叫んだ。小市民的心理は、私の心の中で歪められた。

しかし、細部を観察し、いろいろと考えてみると、私の心は暗く落ち込んでしまう。観察すればするほど、客観的に考えれば考えるほど、心から認めざるを得ない。我々はまだまだ日本との間に大きな差があることを。物質文明的な距離もさることながら、精神文明的な距離は、我々の心をさらにおもくする。それは、人としての素質の差であり、理念上の差なのである。

まず、公衆道徳意識の差について述べたい。日本人は、大変公衆道徳を守る。今回時間は短かったが、日本側が手配してくれた内容は大変豊富であった。沖縄と北海道以外のいくつかの都市を訪れることができた。私の印象は、日本の普通の国民は大変冷静で、優しく、礼儀正しいという事である。外で道を聞くと、男性、女性、老人、子供にかかわらず、みんな親切に教えてくれる。決して白い目で見られることは無かった。

他に2つ深く印象に残ったことがある。

1つは我々が大阪に行ったときの事で、心斎橋の商店街を参観していたとき、どこを見渡してもトイレが見あたらなかった。そこで思い切って日本人の接客というのを試してみることにした。そばにあった料理屋にはいって「WC」と聞いた。(日本では、多くの人が英語がわかる)一人の若い女性が対応してくれた。彼女は丁寧にお辞儀をし、トイレに連れて行ってくれた。用がすんで外にでると、思いもかけず彼女が待っていてくれたのである。そして出口まで送ってくれ、優しく「さよなら」と声をかけてくれたのである。この旅行のこの小さな一コマが私に大きな感動を与えた。

中国で、我々の従業員がこんな事をするであろうか?貴方は、その店でなにも買わないのである。彼女たちは、こんなサービスを提供できるであろうか。私は心から日本人の素質と商売に敬意を払わざるを得ないのである。

もう一つは、道を渡ろうとしたときの事である。道を渡りかけて数歩、信号が赤に変わり、引き返そうとしたとき、ふと振り返ると私のそばにゆっくりと車が止まるのが見えた。私はとっさに申し訳なくなり、手振りで車を先に行かせようとした。しかし、思いもかけずドライバーはずっと頭を振りながら手を振っている。私は彼が好意で私を先に行かせようとしているのに気づいた。その後で、彼はゆっくりと発信したのである。

素質が違う。

中国国内でこんな光景がみられるだろうか。
私の知人のすべてではないが、一部の人達は、生活条件がよく、名車と呼ばれる車を持ち、得意げである。彼らは、日本の国民のようであろうか?彼らは車を高速で運転し、シューと貴方のそばを通り抜けていく。貴方は冷や汗をかかなければならない。人によっては、クラクションを鬼のように鳴らし、人をいらいらさせる。「どけ!どけ!なんで道をふさいでいるんだ。」こんな叫び声は、まだ気の利いた方である。貴方のそばを通り抜ける時に「長生きがすぎたか。死にたいのか。」などと叫んで行く人もいる。


つづく





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Last updated  2009.03.29 09:36:50
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