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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2015年02月01日
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はるとの旅.jpg

【スタッフ】
監督=小林政広   原作=小林政広   脚本=小林政広
撮影=高間賢治   美術=山崎輝    衣装=宮本まさ江
編集=金子尚樹   音響効果=瀬谷満  音楽=佐久間順平

【キャスト】
仲代達矢=中井忠男(次男)   徳永えり=中井 春(孫娘19才)
大滝秀治=金本重男(長男)   菅井きん=金本恵子(重男の妻)
小林 薫=木下         田中裕子=清水愛子(忠雄の長男の嫁)

美保 純=中井明子(道男の妻) 戸田菜穂=津田伸子(真一の妻)          
香川照之=津田真一(忠男の次男)

【あらすじ】
四月の北海道 “増毛”
寂れた海辺のあばら家に暮らす老漁師『忠男』と孫娘『春』

若い頃から北海の漁師 ニシン漁一筋に生きてきた「忠男」も 今では妻を失い、
財産もなく、足が不自由となり、独りでは生きていけない身となって・・・・

一方、「春」は、数年前に母を亡くして以来、「忠男」を支えるため地元小学校の
給食係として働きながら生計を立てている

しかし、ある日小学校が廃校となったことから「春」が失職してしまい・・・・
彼らの生活もいよいよ行き詰まって・・・・・


「忠男」の姉兄弟たちを訪ね歩く 北海道 東北各地への旅に出ることに・・・・

だが、行く先々で再会する姉兄弟はそれぞれの事情で「忠男」の面倒を見るどころでは
ないうえ、過去の軋轢も再燃し、彼らとの愛憎や葛藤に直面する羽目になって・・・・

そんな「忠男」の姿を目の当たりにし・・・・
長く離別している父親に再会したい思いが芽生えた「春」



   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ニシン漁で大儲けしたコトから 威張りくさり わがまま勝手だった 頑固オヤジ
兄弟姉そして家族からも嫌われ者だった「忠男」(仲代達矢)が 「爺さん」になって

妻もなくし 財産もなく 身の回りを世話してくれるのは 19才の孫娘「春」ただ一人
そんな偏屈老人の 僅かに残された人生エンディング・ストーリーを描いた作品

オイラにとっても かなり切実で 身近な問題として 真剣に観入ってしまったが
どうも 「仲代達矢」の“超真剣勝負!” っていう感じの顔の あまりの熱演ぶり
最初っから飛ばし過ぎの 嫌なジジィ振りに チョッとばかし 引いてしまったゼィ

そんな「仲代達矢」に真剣勝負を挑まれた 名俳優さん達も負けずに真剣に立ち向かい 
熱演で応える ガチ演劇バトル映画?・・・・観客は疲れちゃうんじゃね?

立派な屋敷に住む婿養子「重男」は 昔からソリが合わなかった兄貴役 「大滝秀治」
安楽椅子に座ったままの演技でも 「仲代」には負けじと 気迫の籠った長台詞で対抗

そして その奥さん役は「菅井きん」 昔と変わらず そこに居るだけで存在感が

兄を兄とも思わぬ生意気な「忠男」大喧嘩になって玄関を乱暴に閉めた時  兄の「重男」が
追い「もうすぐホームに入るんだ 家内も一緒に もう俺には何も言う権利がないんだ」って 
婿養子の老夫は 寂しく見送る  その泣かせる一言で「大滝秀治」の勝ち

次が 鳴子温泉で旅館を経営する女将 姉の「茂子」役は 2012年に85才で亡くなられた
「淡島千景」 オイラ的には あの映画「にごりえ」での酌婦「お力」役 色っぽかったねェ
この映画「春との旅」の時83才だったが シャンとしててサ イイ感じだったのに 

旅館の女将として沢山の苦労を重ねた経験からの言葉
 「辛いから、生きていかれるんだ って・・・・ そんな風に考えることにしたの
  そう考えたらすごく楽、 今まで悩んでいたのがバカみたいに思えてくる
  生きるって、そういうことなんじゃないかしら」  このセリフで「淡島千景」の勝ち

三番目が 長男の内縁の妻「愛子」役「田中裕子」 小さな食堂をやってる 
毎年 年賀状をよこす「長男」を頼って来たのだが その長男は刑務所に入ってる
年賀状は「愛子」が書いて出してた 「あいつは律儀だったからなぁ」「律儀がナニ?」
「律儀だけじゃ駄目?」「あの人は 刑務所の中にいるだけ」 
寂しげで複雑な表情 窓を閉め カーテンを引く横顔だけの演技でも「田中裕子」の勝ち

四番目は弟の「道男」役 「柄本明」 今は落ち目の不動産屋 時期到来を待機してる
この二人こそ 演劇芝居の格闘技 凄いゾ 火花が散っての大声「バカヤロー」合戦
結果 馬乗りになって叩く「仲代達矢」 黙って叩かれ続け 涙する「柄本明」の勝ち

5番目が 今や演技力では日本映画界きっての「香川照之」との一本勝負をする
主役「春」を演じた「徳永えり」 自分と母親を捨てて出て行った父親「香川照之」に
一気にその恨みと怒りをぶつける 何も応えられず 横顔がこわばり口元が震える「香川」
泣き崩れる「徳永えり」 暫く身を強ばらせ耐えに耐えていたが 堪らず抱き寄せる「香川」
言葉を発せず 身体全体で父親としての懺悔 娘への愛と慈しみを表現して「香川」の勝ち

でもね 映画全体を通じての一番は 今時の女の子らしさをマッタク見せずに 流行外れの
衣装を纏い ガニ股でひょこひょこ歩き バリバリ熱演の「仲代達矢」を翻弄した「徳永えり」

そして最後まで嫌なジジィ役を演じた「仲代達矢」は 演じ過ぎても観客の共感は得られないと
言ってあげたいし 脚本も いい加減で嫌なジジィの心が開ける様を見せてくれないと・・・・ 

観たあと 暗澹とした先行きに 観客の年寄り達は 心も沈んでしまうんじゃない?

「香川」の嫁「戸田菜穂」の「一緒に住みましょ!お父さん」 には素直に従って欲しかったし

あんな結末は 老人は誰も望まない 忠男」と「春」の食事シーンがヤタラ多いのだが 
ラストの蕎麦屋での二人の会話の内容も あれじゃあ「春」ちゃんが可哀想ジャン

監督が創造した 孫娘の理想像なんだろう・・・・けどネ

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どこかで「春」が生まれてる・・・・「スノー・ドロップ 春待ち草」 
スノー・ドロップ.jpg















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最終更新日  2015年02月04日 09時30分39秒 コメントを書く


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