2010年10月19日
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 みすゞが童謡を書き始めたのは、20歳の頃からでした。
 4つの雑誌に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾ったみすゞは、『童話』の選者であった西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されるなど、めざましい活躍をみせていきました。
 大正末期から昭和初期にかけて、26歳の若さでこの世を去るまでに512編もの詩を綴ったとされます。
 それから50余年。長い年月埋もれていたみすゞの作品は、児童文学者の矢崎節夫氏(現金子みすゞ記念館館長)の執念ともいえる熱意により再び世に送り出され、今では小学校「国語」全社の教科書に掲載されるようになりました。


芝草

名は芝草といふけれど、
その名をよんだことはない。

それはほんとにつまらない、

みちの上まではみ出して、
力いつぱいりきんでも、
とても抜けない、つよい草。

げんげは紅い花が咲く、
すみれは葉までやさしいよ。
かんざし草はかんざしに、
京びなんかは笛になる。

けれどももしか原つぱが、
そんな草たちばかしなら、
あそびつかれたわたし等は、
どこへ腰かけ、どこへ寝よう。


たのしいねどこよ、芝草よ。

『金子みすゞ童謡全集』(JURA出版局)より

白木屋グランドホテルから車で15分の金子みすゞ記念館を御覧に是非お越し下さいませ。


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最終更新日  2010年10月19日 00時03分05秒
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