2013年03月28日
XML
プロジェクトM2012(右)


 みすゞが童謡を書き始めたのは、20歳の頃からでした。
 4つの雑誌に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾ったみすゞは、『童話』の選者であった西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されるなど、めざましい活躍をみせていきました。
 大正末期から昭和初期にかけて、26歳の若さでこの世を去るまでに512編もの詩を綴ったとされます。
 それから50余年。長い年月埋もれていたみすゞの作品は、児童文学者の矢崎節夫氏(現金子みすゞ記念館館長)の執念ともいえる熱意により再び世に送り出され、今では小学校「国語」全社の教科書に掲載されるようになりました。


お風呂

母さまと一しよにはいるときや、
私、お風呂がきらひなの。
母さまは私をつかまへて


だけど一人ではいるときや、
私、お風呂が好きなのよ。

そこでする事、多いけど、
なかで一ばん好きなのは、
ぽかり浮かべた木のきれに、
石鹸(しやぼん)の函(はこ)や、おしろいの、
かけた小瓶を並べるの。

  (それはすてきな御馳走の、
  ならんだ黄金(きん)の卓子(ていぶる)で、
  私は印度の王様で、
  白蓮紅蓮(しらはすべにはす)咲きみちた、

  涼しいお夕飯あがるとこ。)

玩具(おもちや)を持つてゆくことは、
いつか母さま、禁(と)めたけど、
時にや隣の花びらが、
散つてお船になつてくれ、

魔法つかつて長くなる。

誰も知つてやしないけど、
私、お風呂が好きなのよ。

『金子みすゞ童謡全集』(JURA出版局)より

白木屋グランドホテルから車で15分の金子みすゞ記念館を御覧に是非お越し下さいませ。

楽天トラベル白木屋グランドホテルへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年03月28日 12時11分25秒
[童謡詩人 ~金子みすゞの詩~] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: