2013年06月18日
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 みすゞが童謡を書き始めたのは、20歳の頃からでした。
 4つの雑誌に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾ったみすゞは、『童話』の選者であった西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されるなど、めざましい活躍をみせていきました。
 大正末期から昭和初期にかけて、26歳の若さでこの世を去るまでに512編もの詩を綴ったとされます。
 それから50余年。長い年月埋もれていたみすゞの作品は、児童文学者の矢崎節夫氏(現金子みすゞ記念館館長)の執念ともいえる熱意により再び世に送り出され、今では小学校「国語」全社の教科書に掲載されるようになりました。


漁夫(れふし)の子の唄

私は海に出るだらう。
  いつか大きくなつた日に、
  そしてこんなに凪(なぎ)の日に、

  ひとりぼつちで、勇ましく。

私は島に着くだらう。
  ひどい暴風(あらし)に流されて、
  七日(なぬか)七夜(ななや)の、夜あけがた、
  いつも私のおもつてる、
  あの、あの、島のあの岸へ。

私は手紙を書くだらう。
  ひとりで建てた小屋のなか、
  ひとりで採つた赤い實を、
  ひとり樂しく食べながら。
  とほい日本のみなさま、と。

  お鳩ものせて行かなけりや。)

そして私は持つだらう。
  いつも、いぢめてばかりゐた、
  町の子たちがみんなして、
  私とあそびにやつてくる、


さうだ、私は待つだらう。
  丁度こんなふうにねころんで、
  青いお空と海を見て。

『金子みすゞ童謡全集』(JURA出版局)より

白木屋グランドホテルから車で15分の金子みすゞ記念館を御覧に是非お越し下さいませ。

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最終更新日  2013年06月18日 12時00分07秒
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