2013年06月27日
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大内義隆(おおうちよしたか)主従の墓所


 境内西側南斜面から山麓にかけて、大内義隆家臣と萩藩上級武家層の墓群約250基があり、寺格の高い歴史的由緒をもつ大寧寺に重臣の藩士たちが、こぞって分骨したものと思われます。墓石の態様も自然石塔板碑、宝篋印塔、五輪塔等多様であり、墓石様式を知る上でも価値があるとされています。
 大内義隆は周防・長門の戦国大名。義興の嫡男。母は内藤弘矩の娘。幼名・亀童丸。父・義興の跡を受けて大内氏の勢力拡大につとめ、北九州戦線では小弐資元を討つなど活躍、また博多を獲得して大陸貿易の拠点とするなど、大内氏の全盛期を築きます。しかし、出雲の尼子晴久を攻撃して敗れてからは極端に厭戦的になり、家臣団の分裂を誘って重臣・陶隆房に攻められ、大寧寺で自害しました。


大内義隆(おおうち・よしたか)1507~1551

 大内義隆は、永正4年(1507)11月、大内義興の嫡男として生まれます。
 義隆は、大永2年(1522)ごろから父・義興に従って連年安芸方面に出陣し、尼子経久と激しく争いました。
 大内軍は当初、尼子氏に押されて安芸の大半を失ってしまいましたが、尼子氏から離反して大内氏に帰順した毛利元就の活躍もあって、しだいに尼子勢を押し返し、備後方面まで進出していきます。
 しかし1528年(長禄元)、義興が死んでしまったために、大内軍はいったん備後から兵を退くことになります。
 義隆は父の跡をうけて家督を相続すると、安芸・備後方面は毛利元就にまかせ、1530年代には主に九州に出兵していきました。太宰大弐の官途を得た義隆は、北九州情勢を有利に展開して松浦氏を取り組み、天文5年(1536)には少弐資元を討つことに成功します。そして豊前、肥前を攻略、大陸貿易の拠点である博多を獲得するなどして、北九州経略を完成させました。

 山口は、戦乱の京から逃れてきた公家たちが多数住まい、また天文20年(1551)にはカトリックの宣教師、フランシスコ・ザビエルが訪れるなど、荒廃した京都にかわって一大文化拠点となりました。
 天文9年(1540年)、尼子詮久が大挙して安芸に侵攻、毛利氏の居城・吉田郡山城を囲みます。義隆は陶隆房を派遣してこれを救援、天文10年(1541)正月にこれを撃破します。ついで毛利氏と共に尼子の勢力化にあった武田・友田両氏を滅ぼし、安芸を完全に勢力下に置きました。
 勢いに乗った義隆は、この機会に一気に尼子氏を打ち滅ぼさんと企み、天文11年(1542)、大挙して出雲に侵攻します。
 ところが、緒戦の出雲境の赤穴瀬戸山城攻めで苦戦、翌天文12年(1543)に富田城を包囲したものの、尼子晴久が遊撃隊を出して補給路を断ったために、大内軍の士気は極限まで低下しました。
 結局、義隆は何も得るところなく総退却を開始します。尼子晴久は猛追撃を開始し、殿軍の小早川正平が討死、義隆の養嗣子・晴持が船が転覆して水死するなど、相当な痛手を負ってしまう結果となりました。
 実は大内氏の内部では、武断派と文治派に分かれて権力闘争が繰り広げられていました。武断派の筆頭は陶隆房であり、文治派の筆頭は相良武任でした。
 両者の勢力は拮抗していましたが、出雲での惨敗から義隆は極端に厭戦的になり、陶隆房は遠ざけられて文治派が勢力を拡大しました。
 大内氏の政治は家臣団で構成した「評定衆」が取り仕切りましたが、義隆が文治派を重く用いた為、相良武任が独断的行動を起こし、更に武断派と文治派の対立を招く事に繋がってしまいました。
 その後、陶隆房が山口を去って地元に引きこもったため、家臣たちは謀反を起こすのではと疑いましたが、義隆は「隆房が謀反を起こすはずがない」ととりあいませんでした。
 しかし天文20年(1551)、陶隆房を筆頭とする武断派が蜂起、三千の軍勢はどんどん膨れ上がり、反対に義隆のもとに参じた家臣はごくわずかだったと言われています。
 追い詰められた義隆は重臣の内藤興盛に和睦の使者を送りますが、「自害しか道は無い」との返事が返って来て義隆は完全に失望してしまいます。

 その後、大内氏は隆房が大友氏から義隆の甥・義長を迎え、存続します。
 しかし数年後、毛利元就が陶打倒の兵を挙げて西進、厳島で陶軍二万をわずか三千で撃破し、大内領は瞬く間に毛利領となって行きます。
 陶軍を失った義長には抗する術もなく、大内氏は滅亡してしまったのです。


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最終更新日  2013年06月27日 18時07分10秒
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