2014年01月16日
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 みすゞが童謡を書き始めたのは、20歳の頃からでした。
 4つの雑誌に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾ったみすゞは、『童話』の選者であった西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されるなど、めざましい活躍をみせていきました。
 大正末期から昭和初期にかけて、26歳の若さでこの世を去るまでに512編もの詩を綴ったとされます。
 それから50余年。長い年月埋もれていたみすゞの作品は、児童文学者の矢崎節夫氏(現金子みすゞ記念館館長)の執念ともいえる熱意により再び世に送り出され、今では小学校「国語」全社の教科書に掲載されるようになりました。


きりぎりすの山登り

きりぎつちよん、山のぼり、
朝からとうから、山のぼり。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。


とても跳ねるぞ、元氣だぞ。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

あの山、てつぺん、秋の空、
つめたく觸(さは)るぞ、この髭に。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

一跳ね、跳ねれば、昨夜(ゆふべ)見た、
お星のとこへも、行かれるぞ。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。

お日さま、遠いぞ、さァむいぞ、
あの山、あの山、まだとほい。
  ヤ、ピントコ、ドッコイ、ピントコ、ナ。


昨夜のお宿だ、おうや、おや。
  ヤ、ドッコイ、つかれた、つかれた、ナ。

山は月夜だ、野は夜露、
露でものんで、寢ようかな。
  アーア、アーア、あくびだ、ねむたい、ナ。



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最終更新日  2014年01月16日 12時05分04秒
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