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<やはり最初はまっとうな解釈をしていた>
昨日,毎日新聞社が講和条約の解説本のうち,いわゆる「東京裁判史観」の根拠となっている サンフランシスコ講和条約11条について「裁判」ではなく,「判決」と訳していたことを紹介しました 。
今度は,同条約の解説部分を同じく オロモルフさん がアップしてくださったので,ご紹介します。(なお,元ページは こちら )。
注目すべきところを,赤線でしるしておきました。
まず,最初の赤線部分をご覧ください。
「戦争裁判は占領軍の 軍事行動 として行われた」 とあります。
ここにいう「戦争裁判」は,当然いわゆる「東京裁判」です。
現在,靖国神社に祀られているいわゆる「A級戦犯」の分祀を推進しようとしている人々によって「A級戦犯は,戦死者ではないのだから,本来靖国神社に祀られるべき人々ではない」との主張が行われていますが,それに対して,これに反対する立場から「東京裁判は,軍事行動だったのだから,その結果刑死した人々は戦死者に準ずる(公務死)」とする反論がなされています。それと全く同様の趣旨の文章です。
奇しくもかつての毎日新聞がその主張の援護をしてくれました。「ありがとうございます」,というべきかも知れません。
さらに,11条の趣旨の説明においても,同条は,日本政府による占領終了後の戦犯の釈放を禁ずる旨の規定であることがはっきりと書かれています。
ちなみに,昨日も述べましたように,「11条によって東京裁判を受け入れた」と主張する人々は,このような解釈はとらないはずですので,この点からもかつての毎日新聞は今現在,「東京裁判史観」の見直しに奮闘されておられる人々を援護してくれた形になっています。