しょうた!しょうた!しょうた!

しょうた!しょうた!しょうた!

2006年01月05日
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 今日も一日、だらだらと過ごしました。主人のお正月休みが終わり、明日からは仕
事に復帰です。今年の正月はいつもと違い、ひたすら静かでした。訪れる人もなく、
新年のメールも年賀状もなく・・・。うるさく騒ぐテレビの前で一日の大半を過ごし
ましたが、別段画面を見ているわけでもないのです。早く一日が終わりますように
と、そればかりを思っていたような気がします。それは、主人も同じでした。しょう
たの写真の前で日がな一日ソファーに座り、寝転び、ふたり・・ただ黙って過ごしま
した。

 しょうた・・・しょうた・・・しょうた・・・しょうたの名前を心で叫んでいま
す。それに気づくのは、とても切ない。あの輝くような笑顔の しょうたはここにい


 時間は、よく川の流れに例えられます。しょうたがいた頃は、たしかに私の中にも
流れがありました。今日は昨日の上に成り立ち、明日は今日に続いていました。日々
の積み重ねの上に生活がありました。でも、今は違います。日々は流れを持たない。
今日は昨日と切り離された孤立した一日でしかありません。その中で、自分をだまし
だましやり過ごしています。「しょうたは、今はいないのだ」と。今までだって、
しょうたが学校に行っている間、私はひとりになることがあった。その時は平気だっ
た。だから、しょうたがいない今も普通でいられる。しょうたは、今はいない。今は
いないのだ・・・。違う・・と言いかける自分の首根っこを押さえて無理やり言い聞
かせます。「今 は い な い !」

 時の流れを感じることは、私にはとても苦しいことです。だって、今日が昨日の続
きならば、昨日いなかった しょうたは今日もいないかもしれない。今日いない 

襲います。それは、ものすごい恐怖です。考えると叫んでしまうような恐怖です。日
にち薬・・といいますが、あれは嘘ですね。積み重ねられた日にちは事実を胸元に突
きつける。日がたつほど苦しさは増すのです。いったい、しょうたはいつまで留守な
のだ、どれだけ待ったら私の腕の中に帰ってくる?この苦しみから逃れるために、
日々を、時間をこま切れにして やり過ごす術を学びました。そうしないと、正気は


 でも、本当の本心を言えば、しょうたに 会いたくて会いたくてたまらない。命な
ど惜しくはない。しょうたに 会えるのならば、今すぐ死んでもかまわない。しょう
たのいない世界に生きていなければならない、今こそ、この世こそ地獄。

 家の前で 自動車にはねられて 命をおとした 愛しい息子。しょうた。雪のよう
にまっしろな透明な肌。茶色っぽく澄み渡った大きな瞳。歩けば、誰もが振り返るよ
うな 美しい息子が自慢だった。心の美しさがにじみ出たような 美しいしょうた。
「しょうちゃん、一目みたら誰もが魅了されてしまうね。不思議な子だね。人をひき
つけて離さない。」・・たくさんの人に言われた。
神様に感謝する毎日だった。「しょうたをくださって、ありがとう。大切にします。
心で抱きしめて育てます。」・・毎晩寝顔を見て幸せだった。親でも、侵しがたい何
か神聖なものを感じさせる子だった。しょうた!・・・しょうた!・・・しょうた!
・・・。まだ9歳。小学4年生だった。交通事故から40日。一度も意識を取り戻す
ことなく、逝ってしまった息子。

 今でも、あの40日を思うと、胸がはりさけそうになります。人工呼吸器をつけた
息子の横で、ほとんど睡眠もとらずに主人と二人戦いました。・・・。あの日々のこ
とは、まだ書けません。







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最終更新日  2011年03月18日 13時32分21秒
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