ラップもダンスもゴールド・メダル級!
開演前、イ・ジュンギはスクリーンを通じて「さあ、皆さん。踊る準備は出来ましたか~? 歌う準備は出来ましたか~? 遊ぶ準備は出来ましたか~~?」と呼びかけ、何度も「本当~~?」と念を押す。さらに、この公演をより熱くエンジョイするために「一緒に盛り上げて楽しんでください。拍手と声援を送って下さい。お隣の人とも気軽に挨拶して下さい」と観覧ポイントをコンパクトにレクチャー。そして「Are you ready?」という雄叫びに続き、「タガッチ(みんな一緒に) Make some noise」という声が流れるが、ジュンギの声は「no~~~~~ise」といつまでも伸び、どこまでも広がり、会場の熱気はファンの期待感で高まっていく。
オープニングには英語詞の「LOST FRAME」をチョイスし、アグレッシブなラップが全開に。キレキレのダンスも出し惜しみすることなくフルオープンにし、熱く、そしてクールなステージで魅せていく。その後も「Yokohama, Are you ready?」と声を上げて「Born Again」と「J style」のメドレーへ。曲間のつなぎでも彼はヤバさ炸裂のダンスを見せつけ、DJもスクラッチで攻めまくる。
右手人差し指を掲げ、「横浜の皆さん、愛してます」と語りかけながら歌った「一言だけ(JP)」は10年前に発表した歌手デビュー曲の日本語バージョン。切ない歌詞だが疾走感たっぷりにロックテイストを漂わす彼は、歌いながら何度も人差し指を掲げ、エンディングにはその指をクルクルっと回して、格好良く幕締め。続く「SWEET MEMORY」は原曲とちょっとアレンジを変え、ジャジーなボッサタッチで。スツールに腰かけ、右手を揺らしながら歌うが、間奏部では立ち上がり、体をセクシーに揺らし客席の歓声を誘う一幕もあった。そして「気分はどうですか? いいですか~?」とファンを気遣いつつ、広がりのあるモダンロック調の「For a while」を歌った後は、「僕は誰のものですか? 皆さんのものですよね」といったトークからレゲエ調の「I'm yours」(原曲:Jason Mraz) を展開。曲間の何気ない一言にも彼の優しさが滲み出る。
ハンパないサービス精神で見どころ満載
ファンが僕をチヤホヤしてくれるから、僕は自信を持てる。いつも一緒にいてくれてありがとう……そんな想いを込めたショートコント風映像でファンを楽しませた後は、ピンクのセーター&ダメージ・ジーンズ(前半終盤の「Geek in the pink(ピンクを着たオタク)」はこの前フリか) という爽やか系ファッションにチェンジしたジュンギがまさかの客席通路から登場。Maroon 5 の「Sunday Morning」のメロディに合わせて、ファンと触れ合いながら舞台へ向かい、サプライズ・プレゼントに皆ビックリ。ステージに戻るや否や「皆さんの愛がモノ凄い。もっとたくさんの方と手を繋いであげたいんですけど(それが出来なくて残念)」と話し、自らすすんでトナカイのカチューシャを頭にセッティングすれば、可愛いジュンギに。ここからトークタイムがスタートした。
本編だけでも、ファンミの枠を超えゴージャスに魅せたが、ジュンギはアンコールでも贅を尽くしてファンを楽しませる。「Let's party time」とパーティーがリスタートすると、サングラスでクールにキメた彼がB.o.B「Nothin' on you」をカバーし、Vo&Rapの二刀流を披露。アンコールの2曲目はエレクトロなトラックにキレキレのラップを乗せる「Bring Da Beat」! 「君さえOKなら、再びスタートしよう。まだ時間はたっぷりある。見せてやるよ」と歌のメッセージもアンコールにベストマッチだ。
さらに本編でもあったダンスコーナーが再び始まり、今度はBIGBANGメドレーにファンが大興奮。「Fantastic Baby」、「Good boy」(GD X TAEYANG)、「Bang Bang Bang」というダンスチューンの3連発で彼は踊るだけでなくラップも重ね、フィナーレに向け、残るエネルギーを大放出させていく。ただ、さすがのジュンギにも相当の運動量だったらしく、踊り終えた後は「僕はダメだ」と上着を脱いで、一休み。コンサート級のプログラムにもかかわらず「皆さんはコンサートに来てる訳じゃないんですよ。俳優と談笑を交わすファンミーティングに来ているですよ」と笑わせる余裕を忘れないのもさすがだ。
その後は「Together」でファンと一緒に駆け抜けていくように歌い、フィナーレはこの日に相応しい『Thank you』収録の「We Wish You A Merry Christmas」で! 彼はここでもフロアに降りてファンと積極的に交流し、ステージでは投げキッスからの指ハートなどでラブをプレゼント。いつまでもエンドレスにファンに感謝しながら、最後はサランヘポーズ後に一礼し、投げキッスで舞台袖へと消えていった。