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専業主夫の妻

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2008.01.03
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カテゴリ: 起業
私はどうも父親に対して優しくできない。

一緒に住んでいても会話がない。

これは明らかに同族嫌悪だと思う。
あまりに自分に似すぎていて何を考えているか手に取るように分かってしまう。

父は起業家としては成功しており、そこは尊敬すべきだ。
「そこは尊敬すべき」というか、事業を起こして成功させ家族に豪勢な生活をさせ・・・これ以上はないというほどスゴイことだと頭では分かっている。
並大抵の苦労ではなかったはず。

父自身は、仕事以外に趣味もなくまったくお金も使わない。

そこまで家族に投資したにも関わらず家の中では珈琲の一杯もいれてもらえない。

生きる意味ってなんだろう、人生の目的って何だろう、と考えさせられるものがある。

そんな父と、何十年ぶりかにじっくり聞いた。
祖父(父の父)の仕事のこと、父の仕事のこと・・・。

祖父とは子供の頃何回か夏休みに会った程度。1年前に他界した。
決して威張らず、信仰心厚く、感謝のこころを忘れず、勤勉で質素な人だった。
そんな祖父も起業家であり、2度の戦争出兵から生還した後事業を興していた。

商才があって、大層な成功をおさめていたということを父の話で初めて知った。
私などちっぽけな存在では想像もつかないような商才と踏ん張り。
成功し、財産を築き・・・でも全て他人に分け与えてしまうので手元には残らない。

私は祖父の人生について何も知らなかった。

それでも、他界する直前に一回だけ話をするため呼び出された。

祖父「早く結婚して子供を産んでほしい。一人ぼっちなんてそんな寂しい人生で終わって欲しくない。」
私「お話よく分かりますが、私は結婚よりも子供よりも仕事がしたいんです」

その時、私は祖父の言葉を軽く受け止めて適当に流していた。
祖父の商才を尊敬していれば、もっと違う答え方をしていたと思う。



父の仕事のことについてもはじめて詳しく聞いた。

サラリーマン時代の武勇伝、起業しなければならなかった経緯。
借金のこと。事業の内容の変遷。会社の現状・・・。

父も、苦難を乗り越え成功をおさめている。
そして、築いた財産を全て他人に分け与えてしまっている。
それはなんとなく知っていたが、実際にどれほどの苦労をしてどれほどの成功だったのか、内容を詳しく聞いたのは初めてだった。

商才も、人望もやはり私では全くかなわないと思った。



そんな、祖父や父の楽しみはなんだったろう。
二人とも自分のために全くお金を使わなかったのだ。
私の考えが間違ってなければ、周りの人とのつながりだと思う。

家族を守ること。家族に温かく迎えられること。一人でないこと。
自然と肌を触れ合える人がいること。ハグしてくれるひとがいること。

たかだかそれだけのために、必死に働いたのだと思う。
そして、どんな偉業を成し遂げようと、家にいくら多額の生活費を振り込もうと、年老いて肌触れ合える人を持つことはとても難しいことなのだと思った。

どんな人でも、人生を通しての願いは同じなのかもしれない。
「一人でもいい。誰かに必要とされ、誰かに愛されていたい」。

単純だけど難しい。





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最終更新日  2008.01.05 01:24:56
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