地道にコツコツshuiro日記。
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「shuiro, 女はな、眼鏡かけてると30になった時に ブスになるから外せ。いい女は眼鏡なんかかけるな。」10年前、私はバイト先でマネージャーにバイト中は眼鏡をはずすよう注意された。それが、この一言である。さすが、Bunkamuraで働いてるだけあって、粋な一言だ。私が育ったのは、ものすごーく田舎の町ばかり。変わらなく続いていく生活、安定した保守的な価値観。ムラ社会に、毎年一人で転校する状態を繰り返してた。ちょっと鼻が高く、目が二重でぱっちりしていて、髪が茶色い身長が高くて頭が小さいというだけで、「外人みたい」と意味がわからないいじめを生徒と教師からうけた。最悪だ。以来、なるべく地味に、目立たないように、普通に。というのが、私の人生最大の目標であり永遠のテーマ。でも流浪の人生の中、気が付くとなんか普通に目立ってる。つーか、やっぱり変わってるのかも知れない。こんだけ努力しても、地味に普通になれないのだったら自分が持っているものをもっと素直に楽しむべきなのかもね。でも、やっぱり仕事の時は、眼鏡かけると思うんだ。それは私が自分で決めて選んだ人生の象徴だと思うから。今、振り返って写真を見ると、子供の頃の自分の顔は端正。でも磁器みたいで、表情がなくてあまり好きじゃない。私は、肌は衰えたし、寝不足だとボロボロになった肌でも今の自分の顔の方が好きだなって思う。楽しいしね。2年半後、私が眼鏡に負けてなかったら、誰か褒めてください。
2003.06.23
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