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2013年05月19日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
久しぶりに更新します。

メリケンパーク。

神戸市中央区にあるポートタワーの東側の、この場所は私のとっては
いろんな意味で若き日の思い出となっている。
完成は1987年。その夏に、当時の彼女とここを訪れた
際の記憶は今も鮮明だ。相手の顔も正確には思い出せないのに、
状況だけは覚えている。

村上春樹さんの原作を神戸を主な舞台に映画化した大森一樹監督の
「風の歌を聴け」(1981年)で、小林薫さんと真行寺君枝さんが、

がなく、神戸港の中突堤の海に近い端に座って、だったが、あのシーンが
当時20歳を越えたばかりの僕にとって、どれほど「大切な関係」=「神戸港」、
のイメージを作ってくれたか。

そして、私にとって、1987年以後、小林薫さんと真行寺君枝さんが座っていた
場所(現在はメリケンパーク・オリエンタルホテルが取って代わって
いる)の代わりとなったのは、メリケンパークの海側一番端に作られていた
横に長い階段だった。おそらく、私たちだけでなく、そこに座って神戸港を眺めた
多くのカップルにとっても、あの場所は、そうだったに違いない。まだ、モザイクも
出来ていなかった時代の話だ。

「風の歌を聴け」もそうだし、「メリケンパーク」もそうで、ともかく、
垢抜けしていた。あの場所は、ある意味、ファッションの象徴でもあった。

時があった、といまも私は思っている。

さて。

昨日、ある報告会でそのメリケンパークに
展示されている復元サンタ・マリア号が解体の憂き目に
合う運命から逃れることが非常に困難になっていることを


サンタ・マリア号に、特別、僕が思い入れがあるわけでない。
ただ、聞かされた後、どうなっているのか実際に足を運んでメリケンパーク
で見た光景。想像もしていなかったものを見る形となった。
柵で囲われ、サンタマリア号に近づけないだけでなく、海側の
端には全く足を踏み入れることが出来ない。クレーン車の姿が
覗き、工事現場以外の何ものでもその場所一体はなくなって
いた。

『中突堤ポンプ場放流の渠築工事』、簡単にいうと浸水対策の
ための雨水管を作っている、という説明表示があり、期間は
平成24年11月7日から平成26年3月31日まで、だった。

サンタマリア号も、その工事の作業場に一体化されてしまって
いるようにしか私には見えなかった。そして、その光景は、あの
ファッションの場でもあったメリケンパークにおよそ、似つかわしく
ない、と私には思えた。

昨日が特別だったのかもしれない。
ただ、1987年に出来たフィッシュダンスと並んで、
1996年にそこに置かれて以来、あるのが当たり前だった
サンタマリア号を工事現場と一体とさせて放り投げている
ように見せてしまう感覚。同時に、カップルの憩いの場でも
あった突堤の端を簡単に閉鎖してしまう感覚。

メリケンパークは少なくとも1980年代に20代を送った
ものにとって、ファッションの街神戸を代表する場所だった。
1995年の震災の際、液状化現象が起こったのも私は
取材者として目の当たりにした。私たちが座って海を眺めた
階段も無惨に崩壊して海に沈んだ。
しかし、あの年(1995年)を境に、メリケンパークが
ファッションだけでなく、復興のシンボルともなった
のを神戸市民として、そしてメリケンパークに若き時代の
思い出が詰まった者として少なくとも私は誇りに思ってきた。

それだけに。

サンタマリア号の行く末を案じるのは、市民の方の今後の動き、
行政やマスコミ、政治家の方々の行動にお任せするしかない。
ただ、あの光景だけは…。


(写真は2013年5月18日の、メリケンパーク、およびメリケンパーク
付近にあった看板の地図、この地図ではサンタ・マリア号が一番の象徴のようにみえる)

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最終更新日  2013年05月19日 15時25分15秒


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