菊田俊介ブルース日記 <Shun Kikuta's Blues Diary>

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ミンスミート @ はじめまして☆ 心機一転おめでとうございます!!

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2007.06.06
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カテゴリ: 旅日記

アメリカ領ということで、税関もなくマイアミにでも来たイメージだね。
サンワン空港の外に出ると、ムワ~っとした熱気が全身を襲う。湿気の多いこの暑さは日本以上かもしれないな。数年前にバハマに行った時と同じような風景と雰囲気だ。
浜辺に面したリゾートホテルの泊まりだってのに、ビーチでセニョリータ観賞する間もなく昼飯を食ってすぐにサウンドチェックに出発なのだ。
『ハイネケン・ジャズ・フェスティバル』の会場には、至る所にスポンサーのハイネケンがでかいクーラボックスに身を沈めて手招きしているぜ。こんなに暑くちゃ一旦飲み始めたら止まらなくなりそうで、泥酔してプレーをヘロって日本行きを前にしてココにクビを言い渡される、って事態だけは避けたい。グっと我慢して氷水を飲んでいたよ(涙)。

我々の前には『バークリー音楽大学プエルトリコ校』の生徒達で結成されたビッグ・バンド(写真)が出演。つまり小生の後輩達なわけだけど、プエルトリコにまでバークリーが進出していたのね。確か日本校があるというのは聞いた事がある。これはもうお国柄だ、とにかくパーカッションの連中が目立って上手い。ちなみにこの会場の名前は”Tito Puente Ampi Theater”なのだ。日本で言えば”美空ひばり音楽堂”みたいなもんか。

我々の出演時間には日も暮れ、風が出てきたけれど、10分も演奏するとシャツが濡れたタオル状態に。これはココも大変だ。滝のように流れる汗を拭きながら自分と格闘している。何度も声が裏返り、水を飲んで喉を整える。ココの凄さは、まさにここからなのだ(ってジョークのつもりではないんだけど)。逆境に置かれた時ほど、自分を震え立たせることができる人なんだね。その姿がお客の心をつかみ、ステージを去る時には客席総立ちに。今日もココの人生教室でいいレッスンをしてもらったね。

ホテルに帰って、やっとハイネケンにお目見えだ。会いたかったぞお、いとおしいなあ、と緑の缶を頬ずりする小生。ルームサービスでオーダーしたプエルトリコ風ステーキを食べ終わる頃、ドアをノックする音が響く。部屋の外には制服を着たかなりの美形セニョリーターが「何かサービスは必要ありませんか?」と笑顔で聞いて来る。
「ノー、グラシアス」なんてかっこつけてスペイン語でお断りする。

「なんでこんな時間にメイドがくるんだ?タオルだってあるしなあ」
あ・・・・・。
そういうことなの?きっとそうなんだ。そうに違いない。妄想がどんどん膨らみ、眠気もどんどん膨らみ、夢の世界へ。





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Last updated  2007.06.06 11:59:27


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