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またまたオペラネタです。今日はベストセラーになった「ダヴィンチ・コード」と絡ませた話です。ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチコード」私たちはダ・ビンチに代表されるルネッサンスの宗教画とか、教会などの建造物とか、小説とか、中世以降の西洋文化はキリスト教の信仰が根底にあるのだろう思いがちです。「ダヴィンチコード」によると、むしろアンチ・カトリックの精神が根底にあるというのです。ダビンチの代表作「モナリザ」、「最後の晩餐」「岩窟の聖母」などは神を冒涜している作品だし、その流れはなんと、ディズニーの映画にまでおよぶ、という解釈は面白いです。この小説をそのままうのみにすることは慎重でなければと思いますが、いままでキリスト教賛美だと思っていた西洋文化をアンチ・キリストの面みてみると、さまざまな謎が解けるかもしれないです。先日、ポンキエッリの歌劇「ジョコンダ」がNHKハイヴィジョンでやっていました。「ジョコンダ」は、合唱も重奏もアリア充実し、有名な「時の踊り」のバレエもあったりして、音楽的には非常にスケールが大きい名作だと思うのですが、ストーリーは実に実に後味が悪いです。まず、主役のジョコンダが、自分を犠牲にして自殺までしたのに、好きだったエンツオは恋敵のラウラと結ばれるわ、お母さんは殺されてしまうわで悲惨すぎます。そもそもジョコンダのお母さんは祈祷師?だったんでしょうか、悪役であるバルナバに言いがかりをつけられて魔女呼ばりわれ、リンチされそうになるのはいくらなんでもあんまり。ラウラがバルナバと逢引をしたからといって、毒を飲んで死ね、という夫もあまりにも暴君。ジョコンダが歌う有名なアリア「自殺」ってのもすごい題名ですよね、出だしがいきなり「自殺!」ですもん。こうみると、魔女狩り、不倫、自殺という、カトリックではタブーな場面がてんこ盛り、極めつけは主人公「ジョコンダ」の名前です。ジョコンダって、ダヴィンチの「モナリザ」のモデルになった夫人の名前です。「ダヴィンチコード」そ読めばお分かりですが、「モナリザ」はアンチカトリックである、聖杯伝説を基にした、女神崇拝の権化であるような作品です。それはイタリアにはよくある名前で単なる偶然なんじゃない?って思うかもしれませんが、実は「ジョコンダ」の原作者のヴィクトル・ユーゴーは「ダヴィンチ・コード」によれば、アンチ・カトリックである「シオン修道会」の歴代総長であり、同じく先代の総長であったダヴィンチの代表作を意識しなかったわけはないと思います。シオン修道会が実在したかははっきりとわからないようですが、少なくともダヴィンチやユーゴーがアンチ・カトリックであったことは間違いないようです。もうひとつ、プッチーニの「トスカ」。そもそもトスカは、ガラヴァトッシに会うために教会にきた時も「まず聖母さまにお祈りをしなければ」といっていたり、有名な「歌に生き、恋に生き」でも自分は神様のためにすべてを捧げてきたと歌い上げています。そのような敬虔なカトリック信者であることを強調しているのに、スカルピアをナイフで刺し殺してしまうし、最後は本人が投身自殺してしまう。また、第一幕の最後に歌われる、「テ・デウム」では、スカルピアは神様への感謝を捧げる合唱を横目に見ながらトスカへの欲望をつぶやいています。それからスカルピアを殺害したあとにトスカが十字架をスカルピアの上にポン、と置く場面。これらはまさに神への冒涜としか映るらないのですが・・こういう視点からみると、「カヴァレリア・ルスティカーナ」や「道化師」も復活祭や聖母被昇天祭の日に、不倫がらみでの殺人が起きてしまうと言う点で、カトリックに対する皮肉がこめられているような気がしてなりません。
2007年02月27日
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オペラというものは高くつきます。劇場に足を運ぶのはもちろんなんですが、DVDを手に入れようにも、まともに買うと結構高いし、レンタルショップにも貸し出してないし、もちろん、安売りなどしてはいません。輸入版は非常に安く出ています。大概英語の字幕がついていますので、辞書を引き引き聴くことさえいとわなければとてもお得です。ただ、古語が多いので慣れないと読みにくいですね。 最近はyoutubeでお気に入りの名場面を観るのが楽しいです。全く、いい時代になりました。youtubeでのお気に入りのオペラ去年のザルツブルグ音楽祭から、アンナ・ネトレプコのモーツアルト「イドメネオ」からのエレットラのアリアロシア出身の美貌のソプラノ、アンナ・ネトレプコ。とにかく女優並みに美しく、色っぽい。華があって、堂々とデーヴァの貫禄です。こちらは狂乱のアリア、少し暗めの彼女の声に合っていると思います。指揮のハーディングも、ドキドキしちゃってるんじゃないかしら、と勝手に想像したりして・・2004年に東京の新国立劇場でのドニゼッティ「ランメルモールのルチア」狂乱の場より狂乱の場その2ソプラノ、マリア・デヴィエラ。同じロシア出身?(ちょっと不確定)としてネトレプコより実力は上じゃないでしょうか?超高音も軽々と歌い上げ、表現力も豊か。ルチアはカラスやサザーランド、クルヴェローヴァといった大歌手が伝説を作り上げていますが、デヴィエラのルチアは彼女らに勝るとも劣らない、こちらの公演は本当にすばらしいです。ホセ・カレーラス、アグネス・バルツアによるマスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より私の大好きなカヴァレリア・ルスティカーナ。デル・モナコ、シミオナート以外のカヴァレリアはもう聴けない!と思っていたのですが、こちらのもすばらしい。面白いのはカレーラスとバルツアは歌だけ聴いていると息がぴったり、大熱演なのに、ステージ上は全く目を合わせず倦怠期の夫婦みたいです(笑)。オーケストラが少し不安定なのが残念です。エディタ・グルベローヴァによるモーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」よりドンナ・アンナのアリア「今こそおわかりでしょう」「夜の女王」が当たり役のグルベローヴァですが、ドンナ・アンナも最高です。迫力がありながらもけして雑にならない、安心して聴いていられます。しかしよくこんな声がでますよね。まさに天から授かった喉なんでしょうね。
2007年02月23日
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