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「さっき来とった子やけどなア、
リンパとか骨に全部癌が転移しとった子で、
脳腫瘍もできとった子やねんけど、
わしのはり受けた後病院に検査行ったら、
癌も無くなって脳腫瘍も小さくなっとったんやで」
そういってニコーッと(ちょっと助平そうな顔で)笑みを浮かべる柳先生。
これほどの笑顔は本等に体が緩んでる人でないと出すことができない。
「ヘえー。脳腫瘍にも針の効果があったんですか。」
脳腫瘍と聞いて僕は福島先生のことを思い出した。
癌は東洋医学で治療できるが、
脳腫瘍は手術でないと取り除けないと思っていた僕にとってはちょっと驚きだ。
「そんでそのこな、ここ来る前に病院で検査やったときやねんけどな、
その先生がいかにもその子を哀れんでるように、絶望的な表情で
『転移してます』てゆうんやて。
せやからその子余計不安になってもうて
『先生私もうあかんわ』ってゆうんよ。
治したけどな(笑)。
せやからあれやでようちゃん(管理人)
いくら病院以外のところでいやなことがあっても、
絶対患者の前で表に出したらあかん。
状況が悪くても患者を不安がらせたらあかん。」
らしい。
東洋医学となればなおさらのことだろう。
患者と医者の信頼関係がなければ、
いくらいい治療法があってもだめなわけですね。
つづく。
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