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2012.03.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
すみません。コピペです。

人間の本質をついているかなと思います。

↓↓↓


工場見学に来る小学生や中学生に『働くって、どういうこと?』と投げかけてみるんです。すると『会社に行っておカネをもらうことです』って。今の大人たちがそう言っているんですね。でも僕は、働くとは、人に必要とされ、人の役に立つことだと思います」

 働くとは何か。その問いを考え抜いてから仕事に就いた人が、今どきどれだけいるのだろう。世の流れから外れないように受験をして学校に入り、卒業が近づくと待遇やら評判やらを見比べながら就職活動をした人も少なくないはずだ。その点、筆者も胸を張れず、働くとは―と真剣に考えた記憶もない。社会人になってからの経験や出会いによって、価値観らしきものが育ってきたにすぎない。


 日本理化学工業(神奈川県川崎市)の会長を務める大山泰弘も大差なかったといったら、叱られるだろうか。今ではチョーク製造で3割超の国内シェアを持つが、病気がちの父を手伝う格好で大山が入社した1956年には、社員十数人の小さな会社だった。教師か弁護士になりたかった大山青年は、渋々という感じで家業を継ぎ、専務として働いていた。

 「59年に、知的障害者の通う養護学校の先生が飛び込んできました。聞けば、翌年卒業する子の就職依頼でした。僕は門前払いのような感じでお断りしました」

 その先生は大山を3回訪ねた。最後は『子どもたちは卒業したら地方の施設に入ります。そうしたら働くことを知らずに一生を終えます。もう就職はお願いしませんから、働く経験だけさせてもらえませんか』と食い下がった。不憫に思った大山は、2週間の約束で実習を受け入れた。やってきた2人の少女は2週間、一心不乱にラベル貼りをした。昼休みのチャイムにも気づかなかった。



人間の幸せをかなえられるのが会社なら、
一人でも多く雇用しよう。
 結局、大山は2人を採用した。その時の気持ちは社員も大山も、「かわいそうだから」というものだったという。しばらくしてから大山は、法事で隣に座った禅僧に話の接ぎ穂として「施設にいて3食何とか付きのほうが幸せなのに、どうして彼女たちは毎日、満員電車に乗って会社に来るんでしょう」と尋ねた。

「そのお坊さんはと言われた。それで気づいたんです。人間の幸せをかなえられるのが会社なら、知的障害者を一人でも多く雇用しようと考えるようになりました」


 もちろん、働く場を与えるだけでは十分ではない。褒めてもらえた、役に立てたと思えるまでには、上司や同僚の働きかけが必要だった。ましてや知的障害者であれば、なかなか思うように仕事を進められないというジレンマを、当人も同僚も抱くのではないか。

 実際、最初は大山も「こうしなさい」と口酸っぱく指示したが、うまくいかなかった。彼女たちが毎日、いくつも信号を渡って出勤することから、字や数はわからなくても色は区別できると気づいた大山は、赤い蓋の缶に入った材料を量る時は赤い分銅を使うというような工夫を、次々と製造ラインに取り入れていく。

 「こういう段取りを周りがとってあげれば、不安なく仕事ができるようになります。そうしたら、知的障害者だって『人の役に立ちたい、褒められたい』という思いはありますから、それに向かって集中してやるんです」

 言われてやったのではなく、自分でやれたという気持ちにさせる。だからこそ、自分も役に立てたと思える。そうした環境設定を、大山は心がけ、その上でうまくやれた時は声をかけてきた。人は、誰かの役に立てたと思うと、もっといろんなことをやろうと貪欲になると、大山は言う。「知的障害者でも班長(3~4人の部下を束ねる)になろうという子は、みんなそうです。表情を見ればわかりますよ」

 そして健常者の社員もまた、一生懸命な知的障害の社員に接していると、彼らの役に立とうという気持ちが生まれ、それが働く喜びになっているという。「一生懸命に教えてあげる。純粋な彼ら(知的障害者)がちゃんと身につけて成長する。それを目の当たりにするのは、やはりうれしいようです」

それが本来の人間だということを、自覚しなければいけない。


大山には、一人ひとりの生徒の成長を待ち、その頑張りを周囲に知らしめて自信をつけさせ、一方で生徒のしたことの責任は自分で負うというような、田舎の校長先生みたいな実直さ、飾り気のなさを感じる。そんな大山と接しているから、社員は働くことを通じて喜びを感じられるのだと思う。

 ただ、そんな悠長なことで経営はやっていけるのかという疑問もわくだろう。

 「ウチのことを新聞で読んだ北海道美唄市の市長さんが工場を誘致してくれたり、最近も粉の出ないチョークの開発で、大学の先生が応援に来てくれて製品にできたり。人のためにやっていると、みんなが応援してくれるんです」

 「だから国も、働くことが幸せという前提で世の中の仕組みをつくったら、もっと良くなると思います。おカネを搾って利益を上げる企業と、人の働く場を中心に展開する企業を振り分けて考えたほうがいいんじゃないだろうか」

 77年からは障害者雇用における国の助成金制度ができたが、それのみならず、こうした応援の連鎖が会社を支えていると、大山は語る。



 確かにそうだろう。知的障害者が純粋だから、話が際立つ部分はあるが、人間の原点とは何かということを、大山は言っているんだと思う。働くとは、人と人のつながりの間でなすこと。つながりの中で、相手の役に立てたとか喜んでもらえたとかいう実感がきっと、その人の幸せになるのだろうし、成長の源になるのだろう。そのことを今、多くの人が忘れてしまっていることを、きちんと考えたほうがいい。

 仕事とは、幸せを感じられる機会であり、それは人と人の間で生まれるものだ。そして人間には、役に立ちたい、必要とされたいという根源的な欲求がある。そのことを思い出せば、たとえば職場の上司に、人としての気づかいがあるか、相手のことをわかろうという気持ちがあるかどうかが大事になるのかもしれない。

 働くということが稼ぎの手段に矮小化されたと指摘されて久しい。それは拝金主義の蔓延とか短期的に成果を求める風潮とかと無縁ではないだろうが、人間のことをわからないまま組織や仕組みだけつくっていい職場になったと考える上司が増えていることとも無縁ではないだろう。(文中敬称略)

◆「WEDGE」2009年6月号より

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こういう会社こそ、どんどん増えてほしいものですね。
この会社の事は、コンプライアンス教育の中での一環で、紹介されて知ったのだけど、

人間の幸せは、愛されること、ほめられること、人の役に立つこと、人に必要とされること、の4つ。そして、愛されること以外は、働くことで得られる。

つづく。











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最終更新日  2012.03.26 21:27:35
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