月の雫

月の雫

心のお片づけ その1

夫とのこと




夫との関係は
夫が不倫したことよりも
結婚当初からの もっと根本的な問題があって
愚痴をこぼすわたしに
「なんで別れないの?」と
ほとんどの人が言ったくらい
詳しくは書けないけれど
通常では考えられないような結婚生活
いや 人間関係 だったかもしれない


少しだけ書くと
夫は気分屋で 
いつどんなきっかけで気分を害するか
まったく予測ができなかった

聞いても説明もないので
何がどういけないのか
前は大丈夫だったのに 
今回はなぜだめなのか
???ばかりが 頭の中に充満する感じ


気分を害すると
普段から話をしない夫が
さらに押し黙った

短い時は2~3日
長いときは一週間くらい無視され続けた

子どもが生まれるまでは
その程度でおさまっていた


わたしは 相手を責めるよりも
自分の非を探すタイプで
自分が変れば 相手も変わると信じて
努力を重ねた
(と言ってもたかがしれてるし
努力が足りないと言われればそれまでのことなんだけど)

でも どんなに相手のいいように いいように
生活全般気を使ってみても
状況は一向に好転しなかった
焦燥感とストレスが増すばかりだった


しまいには夫が家に居る時は
わたしにとって一番寂しくつらい時間になっていた


誰が言っていたか忘れたけれど
「一人でいるよりも 一緒に居る時が一番寂しい」
それってこういう気持なんだと実感した



家の中の空気が冷たくピンと張り詰めていて
夫の顔色ばかり見ていた

少しでも夫が笑顔を見せるとほっとした
滅多にないことだったけれど



夫は 子どもには笑顔で接しても
わたしに向ける顔は 
冷たい能面のようだった

夫に完全に無視された約3年間 
きっかけは よくわからない



夕飯の買い物に出かけ
このままどこかに蒸発してしまいたい
そう何度も思った

子どもがいなければできるのに
家に戻る足取りがほんとうに重かった



「子どもがいても離婚して頑張って生活している人もいるから」
そう言って離婚を勧める人もいたし

逆に
「だんなさんがちゃんと稼いでくれて
毎日家に帰ってきてるのに 
それ以上を望むのは
あなたのわがまま 贅沢よ」
そう諭す人もいた(年輩の女性に多かった)



結婚生活ってなんだろう
夫婦がいろいろ話し合って
協力し合って 
築き上げていくものなんじゃないの?
お給料を持ってきてくれて
毎日一緒に居るだけでいいの?



会話もなく
セックスもなく
住み込みの家政婦みたい

いや 家政婦は「ご苦労さん」くらいは
たまには言ってもらえるだろう



離婚して経済的に苦しくなることを恐れて
わたしは踏み出せないでいるの?
養ってもらえる環境にしがみついてるだけなんじゃない?


いろいろ いろいろ考えた
もちろん子どものことも・・・
子どものために離婚できなくて辛かった・・・
みたいなことは言いたくなかった





わたしがわたしの意志で離婚しないことを選んでいる

誰かのためじゃなく
わたしが一緒に居たいから居るんだ
そう いつも確認して
わたしは何に希望を置いているんだろう
そう 自問自答した



一言で言うと
諦めたくなかった
何に対してかわからないけれど

まだ 頑張れる 
とことん頑張ってからでないと
後で後悔するような気がした

後悔するのが嫌だった

自分が選んで結婚した相手
これまでの生活
失敗だと認めたくない


意地・・・だったのかなぁ
そうかもしれない


意地っ張り生活が
10+α年 続いた


夫が好きだった
振り向いて欲しかった



いや・・・
認められたかったんだ
相手に認められてこそ
自分に価値があると思える
安心できる


そういう形でしか
自信が持てなかった
だから・・・





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