引き寄せの法則 【成功のシークレット】

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河辺節子@ Re:ナグプールの仏教を視察したい。(05/30) 関口道潤さん もう出発されましたか?…
2004.05.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日の日記で紹介させて頂きました。インドのカースト解放の英雄、不可触民解放の大指導者が日本人である事、佐々井秀嶺氏を紹介しました。


この佐々井氏を紹介している本で、「破天」という本があります。山際素男氏の著作です。そのプロローグの部分が、私は大好きです。
これだけの 事をする日本人がいたのか。 それを知らなかった私自身を恥ずかしく思いました。

インドを核実験に対して、数千人の不可触民を つまり仏教徒を率いて、首相に直談判に行く。そしてインドの国柄 そういう者に国家のトップが会ったりすることは 考えられないのですが、迎えに来させてしまう。 そんな凄い男 日本人がいるのです。

この世界一の身分差別 カースト制度 不可触民解放に 一生涯を捧げ、
命の危険も何度もあったと思います。 それに真っ向から向かっている佐々井氏の魂
すさまじいものです。

一度 この破天も読まれると 世界のものの味方も、日本への味方も変わると思います。







「破天」山際素男著 南風社刊


プロローグ


1998年5月11日 BJP(インド人民党)政府は突如、地下核実験成功を発表した。
インド中はその報に喝采し、沸き立った。国民の九割はこの実験を支持していると新聞テレビは報じていた。

だが、6月10日、デリーの目抜き通りを抜け、国会議事堂に向かって行進してゆく、数千人のインド仏教徒の集団があった。先頭のトラックに立ち、辺りを睥睨しているのは、僧衣姿の東洋人らしき男である。

国会の目と鼻の先まで来たところで、数百人の武装警官の壁が立ちはだかり、行くてを拒んだ。
トラックの四隅に取り付けられた特大の拡声器から、彼の大音声が響き渡った。

「おー 大馬鹿者の バジパイ首相よ、出て来い!
汝らは仏陀誕生の日に地下核実験をやってのけた。汝ら亡国の輩よ
汝らは仏陀とダンマ(理法)の国を その穢れた足で踏みにじった。
何という悪魔の仕業だ。仏陀はその愚かさを笑っているぞ。その声が聞こえぬか!」



「おお首相よ、ここに現れ、仏陀の笑いに答えてみよ。
私の生まれは日本である。そして、原爆体験をした唯一の民族、日本人の怒りの血が
燃えたぎっている。
核戦争の悲惨さを思い知れ!苦しむのは常に無辜の民なのだ。国民を欺き、罪無き民を大量殺戮する武器を作ってそんなに嬉しいのか。
宗教を大切にしていると日頃吹聴している汝らは、その宗教の国インド、祖国インドを殺人者の国、悪魔の国に堕しめてしまうだろう。そのような事をする一握りの政治家と権力を許すことは出来ない。我々仏教徒は断じて許すことは出来ない。

さあ、殺すがいい。私は仏陀と共に笑ってやろう。この大馬鹿者の恥知らずめがと。」


凄まじい舌鋒に対し、野次も怒号も起こらなかった。辺りは水を打ったように静まり返り、数百人の警官たちは身動きもせず聴き入っていた。制止の声も警笛も響かない。議事堂周辺は魔法がかかったように一切の物音、動きを停止してしまっていた。
三十分以上、彼の獅子吼がつづいたその時、突如武装警官の壁が二つに大きく割れ、二台のジープが真っ直ぐに向かって来た。

「どうぞあちらの車にお乗り下さい。大統領官邸、国会議事堂にご案内いたします。」
ジープから降りた国会警備隊幹部は丁重にいった。

この僧こそが、佐々井秀嶺であり、インド仏教復興の最先端に立つ仏教徒の大指導者として、ラジブ・ガンディー以後歴代大統領、首相たちで知らぬ者のない 荒法師であった。





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Last updated  2004.05.31 07:48:26


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