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ヴェルデ0205さん
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tom8686さん
かわもと工房さんサイド自由欄
こんにちは。
実家の母の言動にびっくりした
畳屋の姉さんです。
私には83歳になる母がいます。最近すっかり足腰が弱り、出かけるときには杖か老人車(両手で押して歩く、荷物も入れられるキャスター付きのもの)が手放せません。椅子から立ち上がるにも、畳から立ち上がるにも、自力では無理なので誰かの手助けが必要です。
母は私がたまに実家に行くと、いつも炬燵で横になってテレビを見ています。私の顔を見るとなんとか起き上がりますが。
頻繁に実家に行ってくれている姉は、母は認知症も進んでいると言います。しかし私が会いに行くと、母は受け答えもしっかりしているし、認知症には思えません。ただ、物忘れは激しいと感じます。さっき話したことをもう忘れているという感じです。
そんな母と父と姉家族を車に乗せ、一昨日~昨日、母方のお墓参りに行ってきました。
母の兄弟はそれぞれ他県に離れて暮らしていますが、年に1度は集まってお墓参りをするのが毎年恒例の行事になっています。
土曜日は伊豆の修善寺に泊まりました。
夕食が終わった後、次男の提案でみんなで卓球をすることになりました。私は、社長や次男やいとこと卓球を楽しみました。(ちなみに私は全勝でした。)
すると、その様子をiニコニコしながら座って見ていた母が
「私もやろうかな。」
と言い出しました。
「え?お母さんが卓球するの?審判じゃなくて?」
母は杖を使ってやっと立ち上がったかと思うと、その杖を部屋の隅に置き、ラケットを持って私の正面に立ちました。全く信じられない光景です。
「本当にやるの?大丈夫?」
母はにっこり頷きました。
私は全神経を母の手元に集中させ、なるべく緩くて打ちやすい球を出しました。すると、結構鋭い球が返ってきました。
ラリーも続きました。でも、ちょっと私の球が反れると、母は思わずそれを打ちに行ってしまい、よろけてしまうのです。こんなところで母を転ばせるわけにはいきません。
打ち合っているうちに、母はバックハンドは難なく打てるけれど、少し遠いフォアハンドは打てないということがわかりました。そこで、離れたフォアにならないように注意して打ち返していました。
それにしても、杖をついてやっと歩いている人が卓球をするなんて!社長が
「流石さっチャンのお母さんだな。」
と感心していました。
翌日になり、母は昨日私と卓球をしたことを覚えているか、一抹の不安がありました。
「お母さん、昨日の卓球、凄かったね。」
と、暗に探りを入れましたが、ニコニコしているだけで、覚えているのかどうなのかよくわかりませんでした。
「お母さん、昔卓球やってたの?」
「ええ。お勤めしていた頃にね。」
「お母さんはダンスもやっていたんだよ。」(姉)
「そうなの?やっぱりお勤めしていた頃?社交ダンス?」
「昔はダンスと言えば社交ダンスしかなかったのよ。」
なんだか母が少しだけ若返ったようで嬉しかったです。