医師が病気になったとき-特発性大腿骨頭壊死-

医師が病気になったとき-特発性大腿骨頭壊死-

北里大学整形外科を受診しました2。


 考えてみれば医者だって人間なんです。病気にもなるし、怪我もするし、いつかは死ぬのです。私が大腿骨頭壊死という稀な病気にならない理由など、どこにもありません。覚悟を決めるしかないと思いました。
 特発性大腿骨頭壊死という病気は、ステロイドの使用者やアルコール常習者に多い病気です。私の場合はお酒が大好きで、24歳頃から43歳の今に至るまで、ほぼ毎日のように3合前後は飲んでいました。以前、アルコールと不整脈の薬で肝障害になったときに、お酒のことで担当医からずいぶんなじられたことがありました。今回もアルコールのことをたずねられて、ちょっとおそるおそる「1日3合を18年くらい、仕事のストレスで飲まずにいられませんでした。」と話したら、高平先生は「わかります。」と一言。これでとても気持ちが楽になりました。患者の気持ちに共感してくれる先生ほど患者にとって救いになる存在はありません。私は、高平先生のファンになってしまいました。私も医者ではあるけれど、一人の患者として、多忙な診療時間なのに患者ひとりひとりの話をなるべくきいてくれる努力をして、患者の言葉に共感の言葉をかけてくれる高平医師に、涙が出る思いでした。この先生ならきっと自分の体をおあずけすることができると思いました。

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